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IBM Cloudの認定資格をとろう(概要編)

Last updated at Posted at 2020-10-22

IBM社の認定資格

ITベンダー系の認定資格と言えば、Oracle Master、Microsoft MCPなどが有名ですが、IBM社の製品・サービスにも「IBMプロフェッショナル資格認定制度」があります。

https://www.ibm.com/certify

見るとわかりますが、かなりたくさんの認定資格とそのための試験があります。IBMの製品ほぼ全てを網羅しているのかもしれません。

IBM Cloudの認定資格

その中でもIBM Cloudに特化したものがいくつかあります。その多くは合格するとDigital Badgeが貰えるので、モチベーションアップにも繋がります。

ただし、IBM Cloud系の認定資格は、かなりの頻度バージョンが変わったり名称が変わったりするので、一部のマニア以外にはとても分かりづらいものになっています。今回はそれを多少なりともわかりやすくまとめてみたいと思います。

内容はいずれも2020年10月22日現在の情報です。

初級(アソシエートレベル)

現在は次の資格・試験がLiveです。

資格名 試験名
IBM Certified Solution Advisor - IBM Cloud Foundations V2 C1000-083 Foundations of IBM Cloud V2

少しややこしいですが、C1000-083 Foundations of IBM Cloud V2という試験に合格することで、IBM Certified Solution Advisor - IBM Cloud Foundations V2という資格を得ることができます。

Foundations

image.png

これが最も基礎となる資格となります。まずはこれを獲得することを目指す場合が多いと思います。しかし、私が受験したときの感想ですが、基礎のわりに少々難しかったです。IBM Cloudとは、というだけでなく、IaaS、PaaS、VPC、Blockchain、Kubernetes、OpenShift、Cloud Paks、DevOps、IBM Garage Methodなど幅広い知識が問われます。

中級(プロフェッショナルレベル)

ここから専門化がはじまります。

資格名 試験名
IBM Certified Professional Developer - Cloud v4 C1000-109 IBM Cloud Professional Developer v4
IBM Certified Solution Architect - Cloud v4 C1000-100 IBM Cloud Solution Architect v4
IBM Certified Professional SRE - Cloud v1 C1000-102 IBM Cloud Professional SRE v1

Professional Developer

image.png

詳細は語れませんが、はっきり言ってアプリケーション開発の試験ではありませんでした。先ほどのFoundations試験に対して各設問の難易度、とくに選択肢のわかりづらさをかなり上げている、という印象でした。大変難しかったので、普段バリバリ開発している人でも合格は難しいと思います。

Solution Architect

image.png

私は正直Foundationsよりも簡単でした。出題範囲はFoundationsとほぼ一緒でした。

ここで気づいた方もいるかもしれませんが、ここまでの3つの試験は出題範囲はあまり変わらず、Solution Architect < Foundations < Professional Developer という難易度だった、というのが私の感想です。もちろん個人の感じ方ですのでご参考までに。

Professional SRE

image.png

次に毛色が違うのがSREです。v1とつくように、最近新たにできた資格です。正確には、これまではDevOpsに特化した資格があったのですが、それが発展してSREになったと考えられます。私は未受験なので難易度はわかりません。

上級(アドバンスドレベル)

現在は未リリースですが、今後上級認定が出てくるようです。

受験方法

PeasonVUE社の提携テストセンターでCBT形式で受験します。会場にはPCが用意されていて、画面上で設問に答える形式です。テストセンターは全国にありますので、近くの会場を探してみてください。受験料は1試験あたり2万円(税抜き)が基本です。

https://www.pearsonvue.co.jp/Clients/IBM.aspx

合格に必要な正解率は試験によりますが、だいたい70%前後です。

ここで上げている試験は全て英語です。

受験対策

有名なベンダー資格とは違い、残念ながら試験に特化したトレーニングコースや書籍は(多分)ありません。日頃の経験と知識が問われます。

といいつつも、いくつか参考になるものがあります。

Study Guide

各試験のページでExam Preparationタブを見ると、Study Guideが公開されています。これを読むと試験の出題範囲がなんとなくつかめます。しかしこのガイドは目次レベルでしかないので、具体的な対策にはならないでしょう。

Sample Exam

同じくExam Preparationタブで公開されています。本番そのままではないですが、本番で出題されるものに近い問題がいくつか掲載されています。レベル感や雰囲気をつかむことはできます。

Assessment Test

同じくExam Preparationタブに説明がありますが、模擬試験的なものをPearsonVUEで受験することができます。会場に行く必要はなく、オンラインで受験できます。全く同じ問題は本番では出題されませんが、出題範囲やレベル感をつかむことができます。しかしあこぎなことに有料(3000円)です。

私はとある試験で以前これを受けたことがありますが、アセスメントテストでの点数と本番での点数が同じくらいでした。いい具合に難易度は本番に似せているのだろうと思います。

合格するためには(私見)

いずれの試験も座学オンリーでは難しいです。日頃IBM Cloudに触れること、アプリケーション系の人はアプリケーションだけでなく、IaaSにも触れること、インフラ系の人もPaaSに触れることが重要ではないかと思います。また、OpenShiftやVPCなど新しい技術に触れることも重要です。

後は、IBMさんが正式にトレーニングコースを作ってくれるといいのですけどね。

後日、個別の試験についても書ける範囲で書きたいと思います。

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