はじめに
年末なので、過去のふりかえりをしてみる。
自分が社外発表(Qiita含む)した事例・技法を、Automotive SPICEで定義されているプロセスと紐づけて整理してみる。
そして、何か気づくことがないか確認する。
Automotive SPICEのプロセス
社外発表した事例・技法
SPI Japan
- [1]効果をもたらす“現場支援”の仕組みの改善
https://researchmap.jp/reve/presentations/33922702 - [2]派生開発における影響分析の自動化に向けた取り組み事例 解析指向プログラミングアプローチの考案
https://researchmap.jp/reve/presentations/33922713 - [3]CICI-FWの提案 簡単かつ早く検証自動化を進めるための手法
https://researchmap.jp/reve/presentations/33922748 - [4]ゴールに繋がるアクションを生み出すデータ分析活動の事例 精度より成果
https://researchmap.jp/reve/presentations/33922754
ソフトウェア品質シンポジウム
- [5]ソフトウェア欠陥予測アルゴリズム ~欠陥混入メカニズムのモデリング手法を利用した欠陥予測方法の提案~
https://researchmap.jp/reve/published_papers/33955121 - [6]統合テストにおいて影響範囲に対するテスト漏れを防止する「影響波及パス分析法」の提案
https://researchmap.jp/reve/published_papers/33955154 - [7]欠陥混入メカニズムの知識を活用したDRBFMの提案
https://researchmap.jp/reve/published_papers/33955190 - [8]派生開発におけるテスト漏れを防止するDifference Statement Coverage分析法の提案
https://researchmap.jp/reve/published_papers/33955187 - [9]ナレッジスタッフを中心としたニーズ駆動知識共有アプローチの提案 ~ドメイン知識の共有を阻害する問題の解決~
https://researchmap.jp/reve/presentations/36037696 - [10]DRBFMにおける一人HAZOPの活用方法の提案
https://researchmap.jp/reve/presentations/35990407
ソフトウェアシンポジウム
- [11]要求仕様の誤解釈を検出する Domain Word Modeling の提案
https://researchmap.jp/reve/published_papers/33955210 - [12]要求仕様に対する形態素ベースドレビューの提案
https://researchmap.jp/reve/published_papers/33955217
Qiita
- [13]文章の推敲・校正の個人的なノウハウ
https://qiita.com/kazuo_reve/items/b15d99759d75f942b9f0 - [14]見積りに関する情報と知見
https://qiita.com/kazuo_reve/items/4d74723faaad1c2875a0 - [15]形態素解析を活用した推敲の方法
https://qiita.com/kazuo_reve/items/6b7205ffb4ce6ad230ba - [16]マネージャーの役割を引き継ぐときに、メンバから聞いた”継続して欲しいこと”
https://qiita.com/kazuo_reve/items/68b01e25f1bfc7762fcd - [17]私達のリスク管理の事例(オニオンモデル風の図&プロセス図&未来予想図の活用)
https://qiita.com/kazuo_reve/items/8664746290f092264d35 - [18]チェックリストに関する考察と私達のチェックリスト活用法
https://qiita.com/kazuo_reve/items/c467504084ba3441101b - [19]私達の最悪実行時間計測アプローチ
https://qiita.com/kazuo_reve/items/50176a1f192fb77aa576 - [20]私の計画立案の段取り ~計画も設計も段階的詳細化~
https://qiita.com/kazuo_reve/items/31b037b5f3b090d0532c - [21]USDMに対するひと工夫
https://qiita.com/kazuo_reve/items/989274a57fcb9b54ab6f - [22]コードメトリクスに関する考え・事例・参考情報
https://qiita.com/kazuo_reve/items/b7ad410a212de2e66f26
紐づけ結果
一部紐づけのできなかった発表・記事については、JISX0170:2020「システムライフサイクルプロセス」で定義されているプロセスと紐づけた。
https://www.kikakurui.com/x0/X0170-2020-01.html
ID | プロセス | 関連する発表・記事の番号 |
---|---|---|
ACQ.3 | 契約合意 | |
ACQ.4 | サプライヤー監視 | |
ACQ.11 | 技術要件 | |
ACQ.12 | 法的および管理要件 | |
ACQ.13 | プロジェクト要件 | |
ACQ.14 | 提案依頼 | |
ACQ.15 | サプライヤー資格認定 | |
SPL.1 | サプライヤー入札 | |
SPL.2 | 製品リリース | |
SYS.1 | 要件抽出 | |
SYS.2 | システム要件分析 | |
SYS.3 | システムアーキテクチャ設計 | |
SYS.4 | システム統合および統合テスト | |
SYS.5 | システム適格性確認テスト | |
SWE.1 | ソフトウェア要件分析 | [7][8][10][11][12][21] |
SWE.2 | ソフトウェアアーキテクチャ設計 | [6][7][10][22] |
SWE.3 | ソフトウェア詳細設計およびユニット構築 | [2][3][6][8][22] |
SWE.4 | ソフトウェアユニット検証 | [3][22] |
SWE.5 | ソフトウェア統合および統合テスト | [2][3][6][8] |
SWE.6 | ソフトウェア適格性確認テスト | [19] |
SUP.1 | 品質保証 | [1] |
SUP.2 | 検証 | [3][7][10][11][12][13][15][18][22] |
SUP.4 | 共同レビュー | |
SUP.7 | 文書化 | |
SUP.8 | 構成管理 | |
SUP.9 | 問題解決管理 | |
SUP.10 | 変更依頼管理 | |
MAN.3 | プロジェクト管理 | [1][4][14][20] |
MAN.5 | リスク管理 | [17] |
MAN.6 | 測定 | [1][4] |
PIM.3 | プロセス改善 | [16] |
REU.2 | 再利用プログラム管理 | ([4]) |
その他 | インフラストラクチャ管理 | [3] |
その他 | 知識管理 | [5][7][9][16] |
その他 | 健康管理 | ([4]) |
※括弧づけは明確な発表・記事にできていないもの。
考察
- 私は今まで、検証プロセスを中心に工夫をしてきた。
- 私は今まで、管理プロセス群はある程度網羅的に工夫をしてきた。
- 取得プロセス群、供給プロセス群に関連する工夫はしてこなかった(成り行きだった?)。
- Automotive SPICEには、JISX0170で定義されている以下のプロセスに相当するものがない。
- インフラストラクチャ管理
- 知識管理プロセス
- 健康管理に関するプロセスは、どの規格に定義されているかわからなかった。
- 以下のプロセスに関して、工夫をしたことがあるが、明確な発表・記事にはできていない。
- ソフトウェア適格性確認テスト(例:プロダクトライン開発におけるテスト方法の一事例)
- プロセス改善(例:発表駆動改善、顧客報告駆動改善)
- 再利用プログラム管理(例:テスト資産再利用率)
- 健康管理?
- 測定プロセスについて、もっと工夫をしていきたい。測定プロセスに関する知見を、もっと得たい。測定プロセスを起点として、プロセス改善を進めたい。
おわりに
今回の記事のような整理は、自分の工夫で言語化できていないことを抽出するのに有効かもしれない。
ただし、Automotive SPICEは、一部のプロセスしか定義されていないため、紐づけるプロセスモデルとしては不適切だったかもしれない。
こういうふりかえりを昔からやっておけばよかったかもしれない。