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USDMに対するひと工夫

Last updated at Posted at 2021-10-01

はじめに

清水吉男さんの書籍・講演で、USDMを知り、開発で取り入れています。
私のプロジェクトでは、USDMにひと工夫を入れ、効果があるなぁと感じたので、そのひと工夫をまとめておきます。

USDMとは

私達のプロジェクトの問題・課題

問題

要求に対して、仕様が過不足ないか確認しにくい。

課題

「要求に対して、仕様が過不足ないか」を確認しやすくするために、USDMにひと工夫する。

先行研究:D-Case

D-Caseのイメージ
image.png

ひと工夫

D-Caseの考え方を応用し、USDMにひと工夫を加える。
「どうやって、その要求から、その仕様が特定したか」を示す、前提と説明をUSDMの要素に加える。
「前提」と「説明」をセットで、「分析結果」という。
要求から下位要求に分解するときにも、必要に応じて「分析結果」を示す。

image.png

ひと工夫したUSDMの形式

image.png

分析結果は、調査結果などが示された別ファイル・別シートへのリンクとすることが多い。

効果

「分析結果」欄を導入し、「分析結果」が見えるようになり、レビューで以下に気づけるようになった。

  • 分析結果がそもそもない
  • 分析結果に問題がある

レビューでの指摘をもとに、分析結果を見直すことで、仕様の漏れを検出することができた。

関連研究

その他のUSDMに関する知見

教えていただいたこと

清水吉男さんと古畑慶次さんからお聞きしたこと。

  • 関係者で同じ認識が持てれば、仕様の表現としては十分。関係者の持っている前提知識によって、最適な仕様書は変わる。
  • 環境変化や制約も要求の1つとして捉える。
  • 機能は、入力-変換-出力で表現できる。
  • 要求は階層化する、仕様はグループ化する。
  • 追加、変更、移植の3つで、プロセスは変えるべき/プロセスは変わる。

自分で感じたこと

  • USDMは縦に視点を広げやすい。視点を横に広げるにはUSDM以外の手法も組み合わせたほうがいいかも。

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