はじめに
昔(2018年12月くらいに)、体制変更で業務が変わるかもしれないので、マネージャーの役割を引き継ごうとしました。
今まで取り組んだことで、価値のないこと(価値を感じてもらえていないこと)は自分がいなくなれば、自然とやられなくなります。
今まで取り組んだことで、価値があることでも、やる人がいなくなれば、やられなくなる可能性があります。
そこで、メンバに『私が抜けても継続して欲しいことある?』と質問してみました。
自分が取り組んだことで、メンバに価値があったこと/価値を感じてないことがよくわかり、有益でした。
自分は価値があると思っていたのに、意見がなかったこともあります・・・
継続してほしいこと一覧
情報共有
- みんなが見えるところに日報を書く
- 日報を利用し困っていることの打ち上げ
- チームまたいだ全体の情報共有会
- 協力会社リーダも情報共有会に参加
- slack(Mattermost)の活用
- 上位マネージャとメンバの直接コミニュケーション(相談、アドバイス)
- メンバの意見を真摯に聞き、事実を確認、アイデアを引き出す
- 振り返り
- 改善事例の共有会
新技術導入
- gitの利用を進める
- LightningReviewとslackを活用した欠陥クローズの毎日継続フォロー
- 新しいツールの積極的導入を続ける
- 世の中の一般的な(認められている)技法を取り入れる
- 社内の他業務から積極的に情報収集
- 社外から積極的に情報収集
価値の低い面倒なことに時間を使わせない
- 週報はマネージャーだけが書き、メンバは書かない
- 飲み会はマネージャーが企画・運営する
- 無駄なことはすぐやめる・すぐやめさせる、やめるために各方面とすぐ調整
- 定例会では進捗を確認せず計画を共有する、進捗は日報で把握する
風土・習慣
- PDCAでもCAPDoでもなくDoCAP!とりあえず早くやってみてそのあとに実績をもとに計画を立てる
- 会議で即決、できる限り持ち帰らない
- 大きな声、元気
- 一週間の連続有休取得
体制
- 案件の規模・難易度・期間等に応じて、チーム構成を臨機応変に変更、要員計画として見えるようにし展開
- 業務内のスーパーマン(自動化エンジニア、ドメイン知識を一番持ってる人)のリソースを全チームで共有し、誰でもスーパーマンに助けてもらえる
- ニコカレ・業務負荷を毎週確認し、ヒアリングし、問題があれば考慮して体制を定義
おわりに
プロジェクトマネージャーとして、メンバに『私が抜けても継続して欲しいことある?』と聞いてみるのは、有益です。
マネージャーは、書籍から学ぶことより、メンバから学ぶことのほうが多いかもしれません。
プロジェクトの失敗をふりかえり対策するアプローチより、よかったことを洗い出し継続するアプローチほうが、もしかしたらプロジェクトの成功確率を上げやすいかもしれません。検討された失敗に対する対策は、その時点では効果があるかは定かではありませんので。
参考文献
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フィードバックツイート
自分が考えていなかったアプローチを、twitterでblanite氏から示していただいた。確かにやってみると良さそう。
逆に、自分がチームに入ったとき「前のマネージャがやっていて良かったから継続してほしいこと」を聞いて続けるようにすると良いよね。
着任後、チームの雰囲気を前向きかつメンバの発信型で掴むことにも活きるのでいいこと尽くめだわ。