0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

【AI駆動開発 9】多重レビューを回す — 遅く見えて、結果は速い

0
Last updated at Posted at 2026-07-30

よくある反応:「AIのレビューを何段も挟むの? サイクルが遅くなるじゃん」

人間に届く前にAIレビューで品質を上げる

こうする

人間がレビューする前に、AIによるレビューを重ねる。

  1. 実装AIの自己チェック——受け入れ条件との突き合わせ
  2. フレッシュなAIのレビュー——実装の文脈を知らないサブエージェント別のモデルに差分を渡す。先入観がないので、実装者が思い込みごと見逃したものを拾う
  3. 人間のレビュー——ここまで通ったものだけが届く

指摘が出たら実装AIに対応させ、再度レビュー。人間の前にかなり高いクオリティまで持っていく。

なぜ:ボトルネックは人間のレビュー時間

人間往復が本当の遅さ

一番高くて希少なリソースは人間の時間です。粗い状態でレビューに出すと、人間が細かい指摘を書き、AIが直し、また人間が見る——人間往復が増える。これが本当の遅さです。

多重レビューは1タスクのサイクルを少し遅くする代わりに、人間のチェックの回数と深さを減らします。手戻りが少なくなり、結果は速い。

さらに大前提として、並列で動かしている軸B)。AIレビューが回っている待ち時間は、人間は他のタスクを見ればいいだけ。1本のタスクの所要時間ではなく、同時に流れる全タスクのスループットで考えると、答えは明確です。

サイクルが速くて精度が悪いより、少しサイクルを落として精度高く回すほうが、並列で進められる分、結果として速い。

これは受託開発なら顧客に出す前の品質の話でもあります。人間(自分たち)のチェックは、顧客の目に触れる前の最後の砦。そこに届く時点の品質を仕組みで上げておくことが、信頼に直結します。

運用のコツ

  • レビュー観点は共有のものさしで受け入れ条件と、案件のコードの地図にある「落とし穴」を観点に渡す。観点が固まってきたらスキル化
  • 別モデルを混ぜる価値。同じモデルは同じ盲点を持ちがち。違うモデルのレビューは違う角度から刺さる
  • 人間レビューを空洞化させない。AIレビュー通過はゴールではなく前提。人間は仕様・UX・リスクなど人間にしか判断できないことに集中する

お知らせ

この記事は、イデアライブ社内の「AI駆動開発の考え方」ドキュメント(全12本)をシリーズとして公開しているものです。

イデアライブでは、一緒に働く仲間を募集しています → Wantedly

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?