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MOGAMI 3104 スピーカーケーブルの終端処理 (ONKODO BP-208BG 使用)

Last updated at Posted at 2022-07-15

スピーカーケーブル MOGAMI 3104 の終端処理をメモします。ここではバナナプラグによる終端処理を示します。
なお、バナナプラグとして ONKODO BP-208BG を使用した例になっています。

完成系

終端処理の実施後は以下のようになります。

MOGAMI3104after.png
※サイズ感を得る目的で MDR-M1STを並べて配置

MOGAMI 3104 とは

MOGAMI 3104 とは、モガミ電線の品番3104にあたるプロ用・マルチシリーズ・スピーカーケーブルです。
導体断面積 2.0、2.5、及び4 平方ミリの3種類および芯線数バリエーションのうちの一つに位置付けられており、 3104 は導線が4芯タイプかつ最も太いものになります。

mogami3014.png

導体は音響愛好家のあいだで有名な モガミ電線の NEGLEX OFC のロープ撚りで出来ており、非常に柔軟かつ丈夫で、アナログの高音質を保つとのことです。ジャケット材について、上品なタッチの黒のツヤ消し PVC(塩化ビニル) で極めて柔軟なものを採用しており、多彩なプロ使用に最適とのことです。
※モガミ電線のカタログから引用。

より詳細な仕様についてもカタログから読み取ることができます。

MOGAMI3104Cat.png

MOGAMI 3104 の導線4芯タイプはスターカッド接続することによって、通常の2芯スピーカーケーブルとして利用できるようになっており、この記事でもスターカッド接続を選んでいます。

ONKODO BP-208BG とは

CABLECRAFT 音光堂 さんが販売しているバナナプラグです。

BP-208BG.png

直径5mm程度の導線を差し込むことが可能なものからこちらのバナナプラグを選択しました。マイナスドライバーで締め付けが可能な構造になっています。

MOGAMI 3104 終端処理

MOGAMI 3104 を入手

最初に MOGAMI 3104 を入手します。
メートル単位の切り売りをしているオンラインショップなどを利用することができます。
※私は CABLECRAFT 音光堂 というオンラインショップから入手しました。

MOGAMI3014-01.jpg
サイズ感を得やすいよう、MDR-M1STを並べて置いてみました。この写真のものは 6m 分の長さです。あらためて太いケーブルだということがわかります。

※ある程度以上の太さのケーブルにおいては、ある程度の長さがあったほうが音質面で有利だという考え方があるそうでして、今回、私はケーブル長さ 3m (x2本) でスピーカーケーブル加工をおこないました。

ニッパおよびケーブルストリッパーの準備

ケーブル終端処理にはニッパおよびケーブルストリッパーなどの器具が必要になります。
私は FUJIYA 770-150 および FUJIYA FA106 そして小さいマイナスドライバー を使用しました。

CableTools.png

バナナプラグの取り付け

黒色の外皮を除去

黒色の外皮を剥きます。

MOGAMI3104-02.png

巻かれた紙を露出

黒色の外皮を除去すると、内側に巻かれた紙が露出します。

MOGAMI3104-03.png

巻いてある紙を除去

内側に巻かれていた紙を除去します。

MOGAMI3104-04.png

4色のケーブルが現れる

紙を除去すると、4色の芯となる4本のケーブルが現れます。

MOGAMI3104-05.png

スターカッドのペアまとめ

4芯スターカッド接続にするため、対角上のケーブルをペアにまとめます。
また、凧糸のような紐は見える範囲のみ切り取ります。

MOGAMI3104-06.png

バナナプラグの準備

バナナプラグを準備します。ここでは ONKODO BP-208BG を利用しています。
※試しに、これより直径が小さいバナナプラグを用いたところ、ねじ止めが不可能でした。BP-208BG かそれ以上の直径に対応したバナナプラグを選択する必要がありそうです。

MOGAMI3104-07.png

ケーブルストリッパーで内皮を除去

ケーブルストリッパーで内皮を除去します。

MOGAMI3104-08.png

接点改質材(CI-G100)の塗布

※これはオプションです。
私は露出した導線部分に接点改質材を塗布しています。後述の終端のハンダ処理を行なわない場合には、3104 においては接点改質材は必要だと私は考えます。私は セッテンプロ(CI-G100) という商品を使用します。

07-CI-G100-接点改質材.png

CI-G100 の塗布により、高音域と弱音の音質が改善されました。(個人の感想です)
※私はCI-G100 は大手家電通販サイト(某カメラ的チェーン店)から入手しました。

バナナプラグを取り付け

バナナプラグを差し込み、マイナスドライバーを利用してネジを回すことによりバナナプラグを取り付けます。
※スターカッド接続の場合、導線の太さがバナナプラグの大きさギリギリとなるでしょう。場合によってはワンサイズ上のバナナプラグを利用した方が良い可能性があります。
※この例では、導線はそのままねじ止めしています。お好みで導線の終端は軽くハンダ処理などおこなうとよいでしょう。 (私はここの処理でハンダなしのほうが好みですが、抜け防止を目的とするためにはハンダ処理が必要とも考えます)
※バナナプラグの向きを変えることで、ねじ止めしやすくなる場合があります。

MOGAMI3104-09.png

バナナプラグのケースを取り付け

バナナプラグのケースを取り付けます。
もう一つのペアについてもケーブルストリッパーで内皮を除去します。

MOGAMI3104-10.png

各ケーブルにバナナプラグを取り付けたら終わりです。

完成図

バナナプラグをすべてつけ終えると、以下のようになります。

MOGAMI3104after.png
※写真は再掲載

これでケーブルの終端加工は終了です。

感想

  • ケーブルがずっしりと重く感じました。
  • 試聴して確認した結果、気に入りました。クラシック音楽系の音源を聴く範囲において、MOGAMI 3104 から出る音質に尊さすら感じつつあります。(個人の感想です)
  • しばらく MOGAMI 3082 と MOGAMI 3104 を取り替えながら音質の差を楽しみます。第一印象としては 3104のほうがゴージャスな音質に感じられます(個人の感想です)

参考:私の音響機器環境

作ったスピーカーケーブルは、以下のように音楽鑑賞用のルートに使用しました。

伊賀音響機器-20220716.png

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