Windows 10 の出力音質を引き上げる設定についてメモします。
Windows 10 はデフォルト設定では最高音質にはならないことがあり、以下のように設定変更が必要です。
前提条件
このメモは以下の環境で確認および記述しました。
-
Windows 10
(21H1) -
Roland Rubix22
(USB接続オーディオインタフェース)
Windows 10 の設定
サウンドの設定
サウンドの設定 の起動
Windows の検索ボックスから サウンドの設定
を起動します。
サウンド コントロール パネル を開く
サウンド設定の 関連設定
から サウンド コントロール パネル
を開きます。
再生デバイス を設定
サウンド コントロール パネル で 対象となる 再生デバイス
の設定を変更します。
このメモでは Rubix22 を利用しているため、再生デバイス の一覧から Rubix22
を選択して設定を更新します。
再生デバイスの プロパティ
の 詳細
タブを開きます。
規定の形式
から Rubix22 の最高音質である 24 ビット、192000 Hz (スタジオの音質)
に変更します。
これにより、デフォルトの出力音質の挙動が 192 kHz / 24bit に更新されました。
Apple iTunes の設定
Windows 10 で音楽を聴く場合に Apple iTunes
を利用している人がいるかもしれません。(私は使う場合があります)
なお、2021/11時点では、Windows 版の iTunes の最高音質出力には課題があるといわれており、もしハイレゾなど高音質を求めるのであれば、Mac を購入して Apple Music を利用する方が近道のように思えます。
さて、Windows に話を戻します。iTunes で高音質を目指す場合は、iTunes のメニュー 編集
| 環境設定...
で設定のダイアログを開き、再生
タブをクリックして設定を変更します。可能な範囲で最高音質を設定しておきましょう。
オーディオの品質の設定を以下のように変更します。
-
オーディオの再生方法
をWindows Audio Session
に変更 -
オーディオのサンプルレート
を192 kHz
に変更 -
オーディオのビット/サンプル
を24
に変更
これにより、iTunes の再生を設定可能な範囲での高音質に変わります。
Apple Music の中から 高音質系のコンテンツを再生してみると、差が感じられるかもしれませんね。
おまけ: 再生装置の音質を上げる
出力再生音質があがったので、あとはスピーカーやヘッドホンの再現性を高められれば、高品質な再生環境が得られることが期待できます。
ヘッドホン
高品質なモニターヘッドホンやハイレゾヘッドホンを Rubix22 のヘッドホン端子につなげることにより、高音質再生環境を得られることでしょう。
アンプおよびスピーカー
Rubix22 の出力先に、以下のいずれかを選択することにより、高音質再生環境を得られることでしょう。
- ハイレゾ対応アンプおよびハイレゾ対応パッシブスピーカーを Rubix22 の出力に接続する
- ハイレゾ対応アクティブスピーカーを Rubix22 の出力に接続する
処理音質をソース音源に揃える
ソース音源の音質が高くない場合は、ソース音源の音質に合わせて DAC の音質設定を下げた方が高音質な再生を得られる場合があります。
例えば、ソース音源がCD音質である場合は、規定の形式
設定を 16 ビット、44100 Hz (CDの音質)
まで下げるのです。
プロパティ
- 初出: 2021-11-11