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Windows 10 の出力音質を引き上げる設定 (UR44C版)

Last updated at Posted at 2021-12-12

Windows 10 の出力音質を引き上げる設定についてメモします。
Windows 10 + steinberg UR44C ではデフォルト設定では最高音質にはならないことがあり、以下のように設定変更が必要です。

前提条件

このメモは以下の環境で確認および記述しました。

  • Windows 10 (21H1)
  • steinberg UR44C (USB接続オーディオインタフェース)

Windows 10 の設定

サウンドの設定

サウンドの設定 の起動

Windows の検索ボックスから サウンドの設定 を起動します。

win001.png

サウンド コントロール パネル を開く

サウンド設定の 関連設定 から サウンド コントロール パネル を開きます。

win002.png

再生デバイス を設定

サウンド コントロール パネル で 対象となる 再生デバイス の設定を確認します。
このメモでは UR44C を利用しているため、再生デバイス の一覧から UR44C を選択して設定を確認します。

sounds.png

再生デバイスの プロパティ詳細 タブを開いて設定を確認します。
規定の形式 において 2チャンネル、24 ビット、192000 Hz (スタジオの音質) となっていることを確認します。(私の環境では変更することができませんでした)

line-props.PNG

接続方法やバージョンなど影響あるかも知れませんが、UR44C ではデフォルトの出力音質の挙動は変更できませんでした。(参考: Roland Rubix22 では、この値をドロップダウンで変更が可能です)

Yamaha USB Driver の設定

PC性能などの事情によっては Yamaha USB Driver の設定を変更することにより音質が向上する場合があります。
これは ASIO 対応アプリで動作させたときに影響します。

Yamaha USB Driver の設定を起動

メニューから Yamaha USB Driver を起動します。

yamaha0.png

Yamaha USB Drver の設定を Stable モードに更新

USB Driver の以下の変更を実施して「OK」をクリックします。

  • デフォルト値の Standard から Stable に変更
  • Buffer Size を最大値の 8192 Sample に変更

yamaha.jpg

Latency が増えるデメリットがありますが、音質が向上する場合があります。

ケーブルとインタフェースを USB4 (Type-C) に揃える

ケーブルとインタフェースを USB4 (Type-C) に揃えると音質が向上する場合があります。

Apple iTunes の設定

Windows 10 で音楽を聴く場合に Apple iTunes を利用している人がいるかもしれません。(私は使う場合があります)
なお、2021/11時点では、Windows 版の iTunes の最高音質出力には課題があるといわれており、もしハイレゾなど高音質を求めるのであれば、Mac を購入して Apple Music を利用する方が近道のように思えます。
※steinberg UR44C の場合は、サンプリングレートやモード変更は Windows版の Yamaha USB Driver のみで機能提供されており Mac版では設定変更が不可能であるため、CD音質の音源を楽しむ分にはむしろ Windowsのほうが有利な場合があるようです。

さて、Windows に話を戻します。iTunes で高音質を目指す場合は、iTunes のメニュー 編集 | 環境設定... で設定のダイアログを開き、再生 タブをクリックして設定を変更します。可能な範囲で最高音質を設定しておきましょう。
オーディオの品質の設定を以下のように変更します。

  • オーディオの再生方法Windows Audio Session に変更
  • オーディオのサンプルレート192 kHz に変更
  • オーディオのビット/サンプル24 に変更

win005.PNG

これにより、iTunes の再生を設定可能な範囲での高音質に変わります。

Apple Music の中から 高音質系のコンテンツを再生してみると、差が感じられるかもしれませんね。

おまけ: 再生装置の音質を上げる

出力再生音質があがったので、あとはスピーカーやヘッドホンの再現性を高められれば、高品質な再生環境が得られることが期待できます。

ヘッドホン

高品質なモニターヘッドホンやハイレゾヘッドホンを UR44C のヘッドホン端子につなげることにより、高音質再生環境を得られることでしょう。

アンプおよびスピーカー

UR44C の出力先に、以下のいずれかを選択することにより、高音質再生環境を得られることでしょう。

  • ハイレゾ対応アンプおよびハイレゾ対応パッシブスピーカーを UR44C の出力に接続する
  • ハイレゾ対応アクティブスピーカーを UR44C の出力に接続する

処理音質をソース音源に揃える

ソース音源の音質が高くない場合は、ソース音源の音質に合わせて DAC の音質設定を下げた方が高音質な再生を得られる場合があります。
例えば、ソース音源がCD音質である場合は、規定の形式 設定を 16 ビット、44100 Hz (CDの音質) まで下げるのです。

プロパティ

  • 初出: 2021-12-12

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