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AWS: 簡単なLAMPサーバーでWordPressを動かすまで(Intel Mac) 〜WordPressをEC2にインストール〜

Last updated at Posted at 2022-08-12

はじめに

AWSハンズオンの学習記録です。
2022年8月の情報をもとに投稿します。

ゴールは、EC2を使って簡易的な仮想サーバーを作り、ブログソフトであるWordPressをインストールします。
また、WordPressを外部公開できることを想定しています。

今回はこれまで流れを踏まえて、WordPressのインストール方法を投稿します。

尚、ハンズオンがメインのため、各サービスの概要や用語の解説は極力省かせていただきます。

ゴール

仮想サーバーでWordPressを使える状態にします

ゴールまでの流れ

1.VPCとサブネットを作成
2.EC2を作成/セキュリティグループの設定
3.EC2へSSH接続
4.Webサーバーである「Apache」をインストール
5.プログラミング言語である「PHP」をインストール
6.データベースである「MariaDB」をインストール

7.WordPressをインストール(本記事ではここを解説します)

本記事の目的

・WordPressのインストール方法を理解します

動作環境

・MacBook Pro (Retina, 13-inch, Late 2013)
・macOS: Big Sur 11.6.1
・CPU: Intel
・メモリ: 8GB

WordPressをインストールするまでの流れ

①EC2インスタンスへSSH接続

詳しくはこちら

②root ユーザーに切り替える

詳しくはこちら

③Apacheを起動する

詳しくはこちら

④MariaDBを起動しログインする

以下のsystemctlコマンドを用いてMariaDBを起動します↓

# systemctl start mariadb

ログイン方法の詳細は前回記事のこちら
※変更したパスワードでログインしましょう。

⑤WordPressをダウンロードし展開する

a).EC2上にmkdirコマンドを用いて作業用のディレクトリを作る

EC2インスタンスにWordPressをインストールするため、まずはEC2インタンス上に「作業部屋」を作成します。
ここでは便宜上、「作業部屋」=「ディレクトリ」と考えて良いです。

mkdirコマンドとは「make directory」の略で、直訳すると「ディレクトリを作成する」、つまり作業部屋であるディレクトリを新規作成するコマンドです。

以下のコマンドを入力します↓

# mkdir /home/wordpress

wordpressという名前のディレクトリ=作業部屋を/homeのディレクトリ以下に作成します。

b.)cdコマンドを用いてwordpressのディレクトリに移行する

以下のコマンドを入力します↓

# cd /home/wordpress

cdコマンドについてはこちらを参照願います。

c.)wgetコマンドを用いてWordPressをダウンロードする

wgetコマンドとは、凄く噛み砕くと「Web上からコンテンツなどをダウンロードする」コマンドと考えて良いです。HTTP・HTTPS・FTP に対応しています。

以下のコマンドを入力します↓

# wget https://wordpress.org/latest.tar.gz

記述方法は、ざっくりですがwget+(space)+Web上にあるダウンロードしたいコンテンツとなります。

成功すると以下のような情報が出力されます↓

--2022-08-11 05:28:43--  https://wordpress.org/latest.tar.gz
wordpress.org (wordpress.org) をDNSに問いあわせています... 198.143.164.252
wordpress.org (wordpress.org)|198.143.164.252|:443 に接続しています... 接続しました。
HTTP による接続要求を送信しました、応答を待っています... 200 OK
長さ: 21171263 (20M) [application/octet-stream]
`latest.tar.gz' に保存中

100%[======================================>] 21,171,263  6.24MB/s 時間 3.2s   

2022-08-11 05:28:47 (6.24 MB/s) - `latest.tar.gz' へ保存完了 [21171263/21171263]

上記のように保存完了savedと表示されれば成功です。

d.)tarコマンドを用いてダウンロードしたファイルを展開する

tarコマンドとは、文字通りtar形式のファイルを操作するコマンドです。tarの後にコマンドを追加することで、どのような操作をするか指定できます。
ここでは、tarの後にxzvfというファイルを解凍するコマンドを付け足します。

以下のコマンドを入力します↓

# tar xzvf latest.tar.gz

記述方法は、tar+(space)+xzvf+ファイル名です。

成功すると、以下の情報が出力されます↓ ※途中省略します

wordpress/
wordpress/xmlrpc.php
wordpress/wp-blog-header.php
wordpress/readme.html
~~~~以下省略します~~~~

⑥Apacheユーザーに書き込み権限を与える

a.)展開したWordPressをApacheのディレクトリに移動する

WebサーバーであるApacheのディレクトリに、展開したWordPressの中身を全てApacheの /var/www/html/ディレクトリの下に移動します。

以下のmvコマンドを入力します↓

# mv wordpress/* /var/www/html/
b.)移行先のApacheのディレクトリへの書き込み権限を与える

Apacheユーザーに対して、移行先のディレクトリである/var/www/html/への書き込み権限を与えます。

1.chownコマンドを用いてファイルの所有者を変更する

chownコマンドとは上記説明の通り、ファイルの所有者を変更するコマンドです。今回はファイルの所有者を「Apacheユーザ」に変更します。

以下のコマンドを入力します↓

# chown apache.apache -R /var/www/html

2.chmodコマンドを用いて書き込み権限を与える

chmodコマンドとは、対象に書き込み権限を与えるコマンドです。今回は「/var/www/htmlに対して」書き込み権限を与えます。

以下のコマンドを入力します↓

chmod +w -R /var/www/html

⑦WordPressをインストールする

a.)ブラウザでインストールページにアクセスする

アクセス方法は、ブラウザ上で「http://パブリックIP/wp-admin.install.php」
と入力します。成功すると以下のようなページが表示されます。
スクリーンショット 2022-08-11 15.23.53.png
「日本語」を選択し、「次へ」を押下します。

b.)データベースの情報を設定する

スクリーンショット 2022-08-11 15.28.31.png
「次へ」を押下すると上記画面が現れます。「さあ、始めましょう!」を押下して次の項目へ進みます。
スクリーンショット 2022-08-11 15.31.32.png
ここでは、前回記事で設定した情報に準拠して入力してみます。
例としては以下の通りに入力します↓

入力値
データベース名 userdb
データベースのユーザー名 user
パスワード 各自設定したもの
データベースのホスト名 localhost(そのまま)
テーブル接頭辞 wp_(そのまま)

成功すると以下のページが表示されます↓
スクリーンショット 2022-08-11 15.50.04.png
「インストール実行」を押下します。

c.)WordPressの初期設定を行う

スクリーンショット 2022-08-11 15.56.23.png
スクリーンショット 2022-08-11 15.56.31.png
上記ページが表示されるので、適宜入力が終われば「WordPress をインストール」を押下します。

スクリーンショット 2022-08-11 16.01.55.png
成功すると上記ページが表示されます。

⑧WordPressにログインし動作確認する

スクリーンショット 2022-08-11 16.04.33.png
設定したユーザ名とパスワードでログインし、正常にページが動いているか確認します。

スクリーンショット 2022-08-11 16.05.14.png
ログインでき、上記ページが表示されると成功です。

⑨作成したWordPressに今後もアクセスしたい場合

ブラウザ上にhttp://パブリックIP/wp-adminと入力すれば、WordPressのログインページにアクセスできます。
その後ログインします。

今後どうするのか?

WordPressを残す場合

WordPressを残す場合、以下の2パターンに分かれることが多いと思います。

a.)常に稼働したい

このパターンではEC2を常に稼働することになると思うので、秒単位で料金が課金されます(スポットインスタンスやリザーブドインスタンスなどを除く)。
ハンズオンや検証目的であれば、後述するような、必要な場合のみEC2を起動する方法や、EC2ごと完全に削除する方法を推奨します。

スクリーンショット 2022-08-12 13.38.28.png
上記画面右上の「ログアウト」を押下し、必要に応じてログインします。

b.)必要な場合のみWordPressを使いたい

EC2を停止すると、ApacheやMariaDBも停止します。そこで、EC2再起動時にApacheやMariaDBも自動起動する設定をおすすめします。

1.ApacheとMariaDBの自動起動設定を行う

以下のsystemctlコマンドを用いてApacheとMariaDBの自動起動設定を行います↓

# systemctl enable httpd
# systemctl enable mariadb

入力した結果は以下の通りです↓

Created symlink from /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/mariadb.service to /usr/lib/systemd/system/xxxxx.service.

※最後のxxxxxの部分はhttpdmariadbのようなサービス名が入ります。

2.WordPressごとEC2を停止する

スクリーンショット 2022-08-12 14.09.26.png
EC2ダッシュボードを表示し、「インスタンスを停止」を押下します。

3.WordPressごとEC2を再起動する

上記画像の「インスタンスを再起動」を押下し起動確認後、本記事上部記載の①〜④を実施します。その後、本記事⑨を実施します。

全て削除したい場合

スクリーンショット 2022-08-12 14.09.26.png
これはシンプルで、上記画像の「インスタンスを終了」を押下します。

あとがき

AWSのサービスであるEC2インスタンス上にLAMPサーバーを構築し、WordPressを動かしてみようというテーマで、合計7回に渡り投稿させていただきました。

このサーバーをよりAWSらしく構築するには、Route 53で独自ドメインを設定したり、ELBで負荷分散したり、RDSといったマネージドサービスのデータベースを使ったり...などさまざまな機能を利用します。
拡張できる余地がまだあるので、機会があれば投稿してみようかな、と思います。

最後に、ここまでお読みくださった方々、本当にありがとうございました。
みなさまのご参考になれば幸いです。

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