Jiraに接続する方法が変更されました
以前こちらの記事でwatsonx OrchestrateからJiraへの接続方法について説明しましたが、最近のUpdateで接続方法が変更されました。具体的にはAPI-Keyによる接続からOAuthによる接続へと変更されました。この記事では、新しくなったOAuthによる接続方法について説明します。
Jiraアプリケーションの設定
まず、Jira側にアプリケーションを作成します。アプリケーション設定画面の場所が非常に分かりづらいのですが、以下のURLからアクセスすることが可能です。
https://developer.atlassian.com/console/myapps/
Create > OAuth 2.0 Integrationを選択してアプリケーションを作成します。

Authorization設定を開くと、CallbackURLの設定欄があるので、以下の値を指定します。
https://ap-southeast-1.dl.watson-orchestrate.ibm.com/mfe_connectors/api/v1/agentic/oauth/_callback

最後にSettings画面からClient IDとSecretをコピーしておきます。

watsonx Orchestrateの接続設定
watsonx Orchestrate側の設定を行います。接続設定からJiraのOAuth設定を検索し開きます。以下のように値を設定します。
Server URL: https://api.atlassian.com
トークンURL: https://auth.atlassian.com/oauth/token
範囲:必要なスコープをスペース区切りで指定します。例) manage:jira-project read:jira-work
許可URL:https://auth:atlassian.com/authorize
クライアントID:先ほどコピーしたクライアントID
クライアントシークレット:先ほどコピーしたシークレット
接続ボタンをクリックすると確認画面が表示されるので、Acceptします。

エージェントのテスト
カタログからIssue Managerを探し、テンプレートとしてエージェントを作成します。

プレビュー画面からプロジェクトを取得するメッセージを入力します。
正しく結果が返ってきました。
今回デフォルトの設定で試したところ、正しくツール呼び出しを行うことができませんでした。モデルとしてgpt-oss-120bを選択し、startAtパラメータを0にすることを明示的に指示することで正しくツール呼び出しが出来ました。この問題については、今後修正される予定です。
まとめ
この記事ではOAuthを用いてwatsonx OrchestrateからJiraに接続する方法について説明しました。直近のアップデートによって、多くのツールがOAuthを用いて接続するように仕様が変更されているため、その他のOAuth接続が必要なアプリケーションとの接続設定を行う際にも参考にしていただけたらと思います。


