2. アンテナ製作編:市販と手作りの2本立て
本章では、衛星地上受信に使用している2種類のアンテナについて紹介します。
1つは市販の V型ダイポールアンテナ+LNA を組み合わせた構成、もう1つは自作による クロスダイポールアンテナ です。
どちらもSatNOGSでの衛星観測に活用しており、特徴や作り方、性能の違いを簡単にまとめました。
2-①. 市販V型ダイポール+LNA構成
使用製品
接続構成(簡易図)
[V型ダイポールアンテナ]
│
[LNAアンプ]
│
[同軸ケーブル]
│
[SDR受信機]
特徴
- 組み立てが非常に簡単
- 小型・軽量でベランダや屋根上への仮設に向く
- LNAにより受信感度が大きく向上
- 専用設計ではないため、指向性や偏波特性はやや曖昧
実際の設置写真(南にV字を広げる形)
参考https://www.rtl-sdr.com/simple-noaameteor-weather-satellite-antenna-137-mhz-v-dipole/
V字120度で137MHz用のもので、アンテナを最大限に伸ばした状態。マッチング(送信にはSWR調整が必要)は特にせず
#### 実観測データ
StaNOGS https://network.satnogs.org/observations/11858516/
衛星 LASARsat
AX. 25にSatNOGS側で変換された状態。このようなアンテナでもそれなり取得できることを確認
RSP-03はGFSK 9600での送信は計画なさそうなので参考です
関連記事リンク
1. はじめに:リーマンサット
2-2. アンテナ製作② お手製クロスダイポール
2-3. アンテナ製作③ 市販QFHアンテナ評価
3. SatNOGS構築編:地上局の立ち上げ