1. はじめに:RSP-03と私の関わり
私は小さいころからパソコン少年で、簡単なプログラムを書いたり、はんだごてでラジオを組み立てたりするのが好きでした。初めて買ってもらったパソコンは FM-7。1980年代、当時流行っていたおもちゃのトランシーバー「ラジホーンGT(第五世代)」で通信ごっこを楽しんでいた記憶もあります。
その後、就職・結婚・子育てを経て、パソコンは「業務で使う道具」として当たり前の存在になり、私のそれまでの経験が活きました。しかし電子工作に使える時間はほとんどなくなっていましたが、50代になって仕事にも余裕ができ、大きな病気を経験して乗り越えたことで「もう一度、自分の好きなことをやろう」と思い立ちました。
学生時代に取得したアマチュア無線の免許を再活用し、地元の無線クラブに参加。音声通話を楽しむ一方で、FT-8などのデジタル通信にも挑戦しました。そして「そろそろ電子工作やアンテナ自作もやってみたい」と思えるようになった頃、ふと「衛星通信にチャレンジしてみよう」と思ったのです。
衛星通信には、衛星軌道の追跡や、受信信号の減衰、ドップラーシフト補正など、かなり難しい要素が含まれます。でもそれだけに、プログラミングやアンテナ製作の腕が鳴る分野でもあります。
そんな中で出会ったのが SatNOGS でした。まずは受信から、ということで、自宅のVダイポールアンテナを使って気象衛星 NOAA-19 の受信に挑戦したところ、映像がしっかり受信できて感動しました。**SSTV(静止画像伝送)**とよく似た楽しさがあります。
さらに調べるうちに、JAMSATや リーマンサット・プロジェクト といった衛星通信に本格的に取り組む組織の存在を知り、ちょうどRSP-03の打ち上げが近いこともあって「これはチャンスだ」と思い、地上局側で参加することを決意しました。
本記事は、RSP-03の公式な受信方法が整備される前に、自分自身の学習や試行錯誤を記録した日記的な技術記事です。内容は適宜アップデートしていく予定ですので、その点をご理解いただければ幸いです。
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0. 初めに — リーマンサット RSP-03 受信チャレンジの歩み
2-1. アンテナ製作① V型ダイポールアンテナ
2-2. アンテナ製作② お手製クロスダイポール
2-3. アンテナ製作③ 市販QFHアンテナ評価