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IBM Bob に環境構築の実行計画を書かせようとして、私は止めた

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Last updated at Posted at 2025-12-22

はじめに

1日目 では、

  • なぜ Instana × IBM Bob をやるのか
  • Observability を「見る」から「考える」へ、という話

2日目 では、

  • IBM Bob × MCP × Instana の構成
  • STDIO と HTTP(SSE) で迷った理由

を書きました。

3日目 は、いよいよ 実践です。

IBM Bob に、環境構築の実行計画書を書かせる

……はずでした。


やろうとしたこと

やろうとしたのは、とてもシンプルです。

IBM Bob に対して、こう依頼しました。

  • macOS(M1 / M2)
  • Instana API を使う
  • MCP Server は mcp-instana
  • HTTP(SSE) で起動
  • Bob 側は STDIO
  • mcp-remote でブリッジ
  • 再現性重視
  • ローカル検証目的

この前提で、

「環境構築の実行計画書を書いてほしい」

と。

アウトプット要件も、かなり細かく指定しました。


しかし、すぐに止まった

実際にやり取りを始めると、すぐに詰まりました。

Bob から返ってくるのは、正論の質問です。

IBM Bob Screenshot

  • Python のバージョンは?
  • Node.js はどのバージョン?
  • 仮想環境はどう作る?
  • PATH は前提?
  • pyenv / nvm は使う?

……全部、もっともです。

でも、その時の私の正直な状態は、こうでした。

それ、まだ俺も分かってない


ここで、あえてやめた

この時点で、私はやめました。

理由は単純です。

自分自身が、まだ分かっていなかったから。

  • どの Python バージョンが本当に動くのか
  • Node はどこまで新しくする必要があるのか
  • 何をどこまで事前に入れておくべきか

正直、この時点では 頭の中に「正解の構成」はありませんでした。

だから Bob に質問されても、

「それは、まだ俺も知らない」

という状態だった。


Try & Error をしていないのに、計画は書けない

ここで気づいたのは、これです。

Try & Error を一度もしていない状態で、実行計画だけを書こうとしていた

人間でも無理なことを、AI にだけ求めていた。

それに気づいた瞬間、

これは一度、人間が手を動かすフェーズだ

と割り切りました。


無理に続けなかった理由

このまま Bob の質問に答え続けることもできました。

でも、それは

  • その場で仮の前提を作る
  • 後から壊れる計画を積み上げる
  • 結果的に「それっぽい嘘」を書く

ことになります。

それはやりたくなかった。

だから今回は、

「分からないまま AI に考えさせる」ことをやめた

それだけです。


この判断は、逃げではない

後から振り返ると、この判断は正しかったと思っています。

  • 先に手で試す
  • 動く最小構成を見つける
  • そこから AI に戻る

この順番でないと、** IBM Bob の価値も、Instana の価値も見えない**。


この時点で分かったこと

この 3日目 で得られた一番の学びは、これでした。

AI に考えさせる前に、人間が一度は「分からない」を経験する必要がある

Try & Error をやらずに、最初から正解を AI に求めるのは無理だった。


3日目 のまとめ

  • IBM Bob の質問は正しかった
  • 答えられなかったのは、AI のせいではない
  • 自分自身が、まだ試していなかった
  • だから一度、AI を止めた
  • これは失敗ではなく、段階の切り分け

次回予告(4日目)

次回は、こうなります。

人間が、手で環境を作る

  • Python のバージョンで詰まる
  • Node.js を上げる
  • Transport を間違える
  • 何度も壊す

その全部を経て、

「これなら Bob に考えさせられる」

という最小構成を作ります。

AI を使う前に、人間が泥臭くやった話を書きます。

これまでの投稿

1日目: なぜ Instana × IBM Bob なのか? ― Observability を「見る」から「考える」へ

2日目: IBM Bob × MCP × Instana ― なぜこの構成にしたのか、なぜ Transport で迷ったのか

4日目: IBM Bob を使う前に、人間がやるべきこと(実録)

5日目: IBM Bob から Instana を操作できる「最小状態」を作る

6日目: IBM Bob × Instana × MCP ― 最初の一文を投げて、Instana が“道具”になった日

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