はじめに
4日目 では、
- Instana MCP Server を起動し
- mcp-remote で STDIO ↔ HTTP(SSE) をつなぎ
- 「通信経路が成立する」ことを確認しました
ただし、この時点では:
- IBM Bob はまだ Instana を操作していない
- Instana のデータも IBM Bob には渡っていない
線がつながっただけの状態です。
5日目 は、そこから一歩進めます。
5日目のテーマ
5日目 のテーマは明確です。
IBM Bob が Instana を「操作できる状態」を作る
- 環境構築を自動化しない
- 実行計画書も書かない
- Marketplace も考えない
代わりに、
IBM Bob に質問を投げられる“最小構成”を固定する
5日目 のゴール
5日目 のゴールはこれだけです。
IBM Bob にこの一文を投げられる状態にする
Instana に接続できているか確認してください。
利用可能なツールがあれば一覧で表示してください。
ここまで行ければ成功です。
なぜここで「最小構成」を作るのか
理由は、とてもシンプルです。
- IBM Bob が動くかどうかは 設定ファイルが正しいかでほぼ決まる
- 手順よりも **「この状態」が再現できるか ** の方が重要
- これ以上、手で環境をいじってもInstana の理解は深まらない
なので、ここで一度、
「これがあれば IBM Bob は Instana に触れる」
という状態を固定します。
5日目 で作るもの
5日目 で用意するのは、たったこれだけです。
bob-instana-mcp-demo/
├── .env
└── .bob/
└── mcp.json
この構成は、
実際に動作確認した内容をそのまま切り出したものです。
👉 リポジトリはこちら
https://github.com/daihiraoka/bob-instana-mcp-demo
① .env(Instana 接続情報)
INSTANA_BASE_URL=https://<your-instana>.instana.io
INSTANA_API_TOKEN=<your_api_token>
- 値が正しいことが最優先
- Git には絶対に入れない
- 形式はこれで十分
② .bob/mcp.json(最小構成)
{
"mcpServers": {
"instana": {
"command": "npx",
"args": [
"mcp-remote",
"http://localhost:8080/mcp",
"--allow-http",
"--header", "instana-base-url: ${INSTANA_BASE_URL}",
"--header", "instana-api-token: ${INSTANA_API_TOKEN}"
]
}
}
}
ここでのポイント:
- Bob は STDIO のまま
- MCP Server は HTTP(SSE)
- 認証情報は Bob に持たせない
- 「まず動く」ことを優先
③ MCP Server を起動
source .venv/bin/activate
source .env
mcp-instana --transport streamable-http --port 8080
確認するのはこの2点だけ:
-
http://localhost:8080/mcpが応答する - エラーで即終了しない
④ Bob を起動
open -a "IBM Bob"
File -> Open Folderから bob-instana-mcp-demoフォルダを開けば、
.bob/mcp.json は自動で読み込まれます。
この状態で何ができるようになったか
この 5日目 の時点で、できるようになったことは重要です。
- IBM Bob が MCP Server を Tool として認識する
- IBM Bob から Instana API に到達できる
- 「質問 → Instana → 応答」 のループが成立する
つまり、
Instana を “見る前” に IBM Bob に渡せる状態
になりました。
次にやること(6日目)
次はいよいよ、Instana を操作します。
Bob に投げるのは、これだけ。
Instana に接続できているか確認してください。
利用可能なツールがあれば一覧で表示してください。
- 成功してもいい
- 失敗してもいい
- 変な結果でもいい
Bob が Instana に何を聞き、何を返すのか。
そこを見るのが 6日目 です。
5日目 のまとめ
- 5日目 は「環境構築回」ではない
- IBM Bob が Instana に触れる最小状態を固定した回
- 実行計画よりも「動く形」を優先
- ここから先は、Instana 操作が主役
これまでの投稿
1日目: なぜ Instana × IBM Bob なのか? ― Observability を「見る」から「考える」へ
2日目: IBM Bob × MCP × Instana ― なぜこの構成にしたのか、なぜ Transport で迷ったのか
3日目: IBM Bob に環境構築の実行計画を書かせようとして、私は止めた