熟達者ではありませんが、1エンジニアとして僭越ながら回答いたします。
※少し長文になります。
■結論
結論から言うと、来年度まで何もせず放置するのは避け、まずは早急に影響調査を行うべきかと私は思います。
ただし、直ちにバージョンアップが必要かについては、実際の使用状況によると思います。
■Node.js v16.18.0について
EOLについては既に認識されているようですので、バージョンと脆弱性について少し補足します。
v16系の最終バージョンはv16.20.2ですが、使用されているv16.18.0以降にもセキュリティ修正が提供されています。
つまり、EOLとは別に、サポート期間中に修正された既知の脆弱性も残っているという点には注意が必要です。
また、直近では2026年10月21日にNode.js公式からセキュリティ情報が公開され、26日にはJPCERT/CCからも以下の脆弱性について注意喚起が出ています。
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CVE-2026-111497
- Brotli(データ圧縮ライブラリ)の脆弱性。
- 不正な圧縮データを展開すると、プログラムの異常終了や情報漏えいなどが発生する可能性がある。
v16.18.0にはBrotli v1.0.9が含まれており、今回公表された影響対象のバージョン範囲に該当します。
なお、v16.20.2にもBrotli v1.0.9が含まれているため、単にv16系の最終版へ更新するだけで今回の脆弱性が解消されるとは言えません。
基盤チームからの指摘も、こうした直近の情報が関係している可能性があります。
■実際の対応について
- 現状
社内システムで、開発・維持運用が各1名とのことですので、私なら以下の順序で確認するかなと思います。
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基盤チームへの確認
- 具体的にどの脆弱性(CVE番号)を指摘されているのか。
- 対象となる環境や、対応期限はあるのか。
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Node.jsの使用状況を確認
- Vue.jsのビルド時のみ使用しているのか、本番環境でもNode.jsが動作しているのか。
- 本番環境で動作している場合、外部から受け取ったデータを展開する処理があるのか。
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確認結果を共有
- 分かったこと、まだ分からないことを整理し、基盤チームや上長(先輩)に共有する。
- 影響がある場合は、対応方法や時期を相談する。
特に(2)について、Vue.jsのビルド時のみNode.jsを使用している場合と、本番環境でNode.jsをサーバーとして動作させている場合では、想定されるリスクが異なります。
前者であれば、本番環境でNode.js自体が直接攻撃対象となる構成ではありませんが、ビルド環境の安全性は別途確認する必要があります。
それとも来年度にバージョンアップを控えているのでそれまで置いておいて良いのでしょうか。
個人的には、少なくとも影響調査は来年度まで待たない方がよいと考えます。
例えば、今回の脆弱性や、それ以前に公表された脆弱性に該当する処理が本番環境で使用されている場合、早急な更新が必要になる可能性があります。
開発・維持運用ともに少人数ですし、質問内容からも担当者だけで判断するのは難しい部分があると思いますので、基盤チームと協力して調査・対応を進めるのがよいかと思います。
■なぜ危険なのか
今回のCVE-2026-111497を例にすると、問題は不正な圧縮データを処理した際、本来書き込んではいけないメモリ領域にデータを書き込んでしまうことです。
詳細な技術的仕組みは省略しますが、例えば以下のような被害につながる可能性があります。
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サービス停止: プログラムが異常終了し、システムが利用できなくなる。
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情報漏えい: メモリに保持していた情報が外部に漏れる。
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不正なプログラムの実行: 攻撃者に意図しない処理を実行される。
ただし、該当するライブラリを使用しているだけで必ず被害が発生するわけではありません。
今回の場合は、攻撃者が用意した不正な圧縮データを、脆弱性のある処理で展開することが攻撃成立の条件となります。
つまり、脆弱性が存在するかに加えて、それを悪用できる経路がシステムに存在するかを確認することが重要です。
■確認した参考情報
■一言
少しでも参考になれば幸いです。