はじめに
このたび、SAP社様から「SAP Business Technology Platform(SAP BTP)チャンピオン」に選出していただきました。それに際してと言いますか、日々の仕事の中でも「BTP」という言葉だけが一人歩きをしており、基本的なことがしっかりと理解されていないと感じることも多かったため、基本的な事項を簡単にまとめました。
テクニカルな内容ではなく、幅広く閲覧していただきたいため、プラットフォームとしては、Qilltaを選びました。(個人で使っているNotionのマークダウンメモがコピペしやすいという理由もあります。)
SAP BTP関連の情報は、日本語のものが少なく、かなり散在している感じがありますので、まずはざっと全体感をつかむことに利用していただければ幸いです。
また、本記事は概要把握や個人のトライアル利用の参考としてまとめたものなので、プロジェクトでの利用の際は、SAP社への問い合わせや正式情報であるHelp Portalを活用してください。
ちなみに「SAP Business Technology Platform(SAP BTP)チャンピオン」とは、「SAP BTPを活用した開発・実装プロジェクトを通じて、お客様・社会における新たな価値創出に貢献された方、優れた開発実績や経験をもとに市場やコミュニティにおけるSAP BTPの普及に貢献された方を表彰する個人賞です。」
一言で言うと (SAP BTPとは?)
SAP社が提供するクラウドのアプリケーション開発プラットフォームです。マイクロソフトのAzureやIBMのIBM CloudのPaaSより上位レイヤーが競合にあたる製品です。
SAP社がマネージする、基本的にはhyperscalersのインフラ上で動き、利用者はSAP社と契約することで、利用可能になります。(インフラ面の詳しい話は下記の「SAP BTPのインフラ概要」をご確認下さい。)
主な利用用途は、SAPの業務アプリケーション(S/4HANAやSuccess Factorsなど)の標準機能で補えない部分を拡張開発する際のプラットフォームです。
以下の目次で準備しました。時間がある方は上から順にご覧いただければと思います。
目次
名称が時代により異なる、またはその対象範囲が異なるため、誤解を招くことがあります。そこで、ざっくりと歴史を振り返り、理解しましょう。