はじめに
この記事は、「IBM i RiSING 2026」Gチームの成果物になります。
Gチームの記事一覧はこちらになります。
【IBM Cloud】Power Virtual Server (PVS) で PTFを再適用する手順
この記事では、前章の操作により外れてしまったPTFを再適用する手順についてまとめています。
結論から言えば、PTF適用時の手順を再度行えばいいのですが、 一部PVS特有の注意が必要となる ためその点も記載しています。
1.PTFの確認

まず、一次言語の置き換え作業後のPTFが実際どうなっているかを確認します。
上記のようにPTF確認を行うと、状況が「未導入」となりすべてのPTFが外れてしまっていることが確認できます。
PTFにはグループPTFと累積PTFの2種が存在しますが、上記よりどちらのPTFも外れてしまっていることがわかる⇒どちらもあてていく必要がある、と判断できます。
1.1 準備:イメージカタログのアンロード
PTFの適用を行っていくため、イメージカタログのアンロードを実施します。
まずはOPTVRT01が活動中になっているOS側に対し、「9」アンロードを実行します。


1.2 適用PTFの準備
本来はこの作業のあと、適用するPTFを用意する必要があるのですが、今回はすでにダウンロード済だったため別途準備は行っていません。
ここが今回の作業での最も注意すべき・PVSの特徴的な点と感じたのですが、PVSでのPTFを準備する際は フィックスセントラルを使用したPTF取得ではなく、「SNDPTFODR」コマンドを実行してのPTF取得を実施する必要があります。
詳しくは以下に公式ドキュメントを引用しますが、コマンドを利用する場合も事前に準備が必要となるため、ある程度作業を進めたのちにPTF取得を行うという流れになりそうです。
引用1:Fix Centralに関する公式ドキュメント
https://www.ibm.com/docs/ja/cognos-analytics/12.1.x?topic=resources-fix-central
引用2:「SNDPTFORD」 でPTFオーダーする場合の手順(6onodaさんのQiita記事)
https://qiita.com/6onoda/items/be50c9d1fe8d0acb7360
2.PTFのマウント
準備が整ったので、実際にPTFをあてる作業を実施していきます。
お作法として累積PTFをあててからグループPTFをあてる…という流れになりますため、まずは累積PTFの処理からです。
2.1 累積PTFの適用
累積PTFを示すイメージファイルをマウントし、

OPTVRT01をPTFに対してロードします。
(ロード後は以下のように装置状態:活動中となります)

2.2 GO PTFコマンドの実行
仮想装置が活動中になっていることが確認出来たら、次はGO PTFコマンドを打ち込みます。


ここでさらにオプションの8を開き、装置名に今回使用する「OPTVRT01」を入力しました。
今回の作業では自動IPL設定についてはYES(作業後自動でIPLする設定)として作業しましたが、もしIPLをしたくない場合はここでNを入力するとIPLしなくなります。

2.3 PTF確認
IPL後、PTFがきちんとあたったか確認してみます。
1で行ったようにPTFを確認してみると…

無事累積PTFをあてることが出来ました!
2.4 グループPTFの適用
累積PTF適用のため行った作業と同じことを、今度はグループPTFに対して行っていきます。


グループPTFを示すイメージファイルをマウント、
累積PTFはアンロードします。
その後OPTVRT01をPTFに対してロード・GO PTFでオプション8の設定…と、以下は全く同じ手順になるため割愛しますが、同じようにコマンド入力を実施し、IPLを待つとPTFが適用されるはずです。(というか、されます。)
3.PTFの再確認
PTF適用が終わったので、きちんと導入できているか確認してみましょう!
1で行ったようにPTFを確認してみると…

無事、すべてが「導入済み」となっています。
これでPTFの再適用ができました!
4.おわりに
次回以降の作業では、オンプレミス環境で作成したバックアップをFTPで転送しリストアできるかをそれぞれ確認していきます。この作業で失敗してしまうと、オンプレミスからPVSの移行ができない…ということになってしまいますので、きちんとできることを確認する必要があります。
次回の記事はこちらです。
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