こんにちは。
Salesforce認定アドミニストレーターの問題が公式的に英語で確認できることはご存じでしょうか?
https://developer.salesforce.com/files/ti/thi/THI-000393/administratorpracticetest.html
今回はこの中から10問をピックアップしてご紹介します。
なお、下記文章はすべて私(本橋)個人で行った翻訳や解説でございますので、至らない点がございましたらご指摘いただけましたら幸いです
また、今回ピックアップした問題10問の英語原文は下記に記載しております
https://qiita.com/Takaa/items/08b6bdb79cdd448c39c8
問題121から130はこちら
https://qiita.com/Takaa/items/17e9ff24ce27f4ceb3a3
No131
システム管理者は、各営業担当者のレポートをどのように構成して、独自のオープン商談を確認する必要がありますか?
1.営業担当者ごとにグループ化された要約レポートを作成します。
2.営業担当者ごとに個別のレポートを作成します。
3.「私の商談」でフィルタリングされたレポートを作成します。
4.各営業担当者のレポートスケジュールを作成します。
答え
3.「私の商談」でフィルタリングされたレポートを作成します。
解説
問題を意訳すると
「営業部には複数のメンバーが所属しています。そして、それぞれが商談を持っています(商談所有者)
田中さんには田中さんが所持してる商談、鈴木さんには鈴木さんが所持している商談を見せたいです。どうするでしょうか」のようになります。
2.営業担当者ごとに個別のレポートを作成します。
も実現可能といえば可能ですが、「田中さん用レポート」「鈴木さんレポート」とそれぞれレポートを作成しなくてはいけないので大変です。
もしも
3.「私の商談」でフィルタリングされたレポートを作成します。
で作成した場合、
田中さんユーザは
「私の商談」=田中さんの商談
となるので田中さん所有の商談のみ表示されます。
鈴木さんユーザは
「私の商談」=鈴木さんの商談
となるので鈴木さん所有の商談のみ表示されます。
レポートを値でフィルタリングして、フィルタ基準を定義します。
詳細はこちらの動画をご確認ください
No132
取引先に関連する取引先責任者の数を表示するために、システム管理者はどのレポートを使用する必要がありますか?
1.積み上げ集計項目の取引先項目を含むサマリーレポート
2.積み上げ集計項目の取引先項目を含む表形式のレポート
3.レポート式を使用したサマリーレポート
4.レポート式を使用した表形式のレポート
答え
3.レポート式を使用したサマリーレポート
解説
まず、積み上げ集計項目について説明します。
積み上げ集計項目は基本的に親オブジェクトと子オブジェクトが主従関係の場合に親オブジェクト側で作成可能な項目です。(※例外として取引先と商談は参照関係ですが積み上げ集計項目作成 などがあります)
主従関係であれば、親オブジェクトに項目作成すれば、親オブジェクトに紐づく子オブジェクトのレコード数などが計算されます
今回の場合、取引先と取引先責任者は参照関係です。よって取引先から取引先責任者のレコード数を作成する積み上げ集計項目は作成することができないので1と2は違います。
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.fields_about_roll_up_summary_fields.htm&type=5
レポートのグループ小計と総計を評価するためのサマリーレポートを作成します。
サマリーレポート とは、作成したレポートで、特定の項目をグループ化したものです。
表レポートでは、あくまでエクセル一覧のようになってしまうので、数の表示はできません。
表形式の例として下記画像ご参照ください
このように表形式ではただの表なので取引先責任者の数は分からないです。
さて、下記のようにグループ化(サマリーレポート)した場合、取引先に関連する取引先責任者の数を表示が可能です
(この画像では、取引先名項目をグループ化したものです)
No133
Universal Containersは、非公開データアクセスモデルを使用します。 製品マネージャーと営業担当者は、役割階層の異なるブランチにいます。
製品マネージャーが商品ラインの商談について報告できるようにするには、管理者は何をすべきですか?
1.基準に基づいて共有ルールを作成します。
2.すべての商談レポートをパブリックフォルダに保存します。
3.すべての製品マネージャーを営業担当者の下の役割に移動します。
4.製品マネージャーと営業担当者の新しい役割を作成します。
答え
1.基準に基づいて共有ルールを作成します。
解説
全体的に非公開の環境の中、商談をどう見せるか という問題
基準ベースの共有ルールは、項目の値に基づいてレコードを共有する相手を決定します。
No134
「すべてのデータの表示」権限が有効になっている財務ユーザーには、販売パイプラインレポートを開いたときに商談が表示されません。 ただし、営業担当者は期待どおりに機会を見ています。
この問題を解決するには、システム管理者が実行する必要がある2つのアクションはどれですか。
1.パイプラインレポートで[階層レベルの保存]を選択します。
2.すべてのレコードを表示するユーザーのカスタムレポートタイプを作成します。
3.レポートフィルターを更新して、すべての商談を表示します。
4.組織全体の商談共有のデフォルトをパブリック読み取りに変更します。
答え
1.パイプラインレポートで[階層レベルの保存]を選択します。
3.レポートフィルターを更新して、すべての商談を表示します。
解説動画はこちらからご確認ください
解説
1について
階層を表示して、レポート結果の上に組織の役割階層を表示します。 ロール階層を使用して、階層内のさまざまなレベルのユーザーとレポートデータを共有できます。
階層レベルの保存のヘルプは下記参照
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.filter_role_hierarchy.htm&type=5
3について
フィルタを使用して、必要なデータのみが表示されるまでレポートを整理します。
No135
システム管理者は、各営業担当者に現在の商談パイプラインを表示するダッシュボードを提供するために何を構成する必要がありますか?
1.ダッシュボードフィルターを現在のユーザー(ダッシュボード閲覧者)に設定します。
2.ユーザーごとにダッシュボードフォルダーを作成します。
3.ユーザーごとにダッシュボードを作成します。
4.ダッシュボード実行ユーザーを現在のユーザーに設定します。
答え
4.ダッシュボード実行ユーザーを現在のユーザー(ダッシュボード閲覧者)に設定します。
解説
ダッシュボードビューアを使用すると、ダッシュボードリーダーは、データへの独自のアクセスに応じて、データを自分自身として見ることができます。 これらのタイプのダッシュボードは、動的ダッシュボードと呼ばれることがよくあります。
つまり、田中さんでログインしたら田中さんのデータ。鈴木さんでログインしたら鈴木さんのデータ と確認することが可能です
No136
ダッシュボードにトップ10アカウントのリストを表示するために使用できる3つのレポートはどれですか?
3つのオプションを選択してください。
1.グラフ付きの表形式のレポート
2.表示する行が10に設定された表形式のレポート
3.グラフ付きのサマリーレポート
4.表示する行が10に設定されたサマリーレポート
5.グラフなしのサマリーレポート
答え
2.表示する行が10に設定された表形式のレポート
3.グラフ付きのサマリーレポート
5.グラフなしのサマリーレポート
解説
詳細は下記記事を参照ください
https://qiita.com/Takaa/items/a52ca0e33a4d02201246
No137
1つのダッシュボードに追加できるコンポーネントの最大数はいくつですか?
1.3
2.15
3.20
4.50
答え
3.20
解説動画はこちらをご確認ください
解説
各ダッシュボードには、最大20個のコンポーネントを含めることができます。
ちなみに、コンポーネントとはダッシュボードの中にあるひとつひとつの構成部品のことです。
例として、下記のダッシュボード画像には3つのコンポーネントがございます。
これが20個より多くあればダッシュボードを作成することができません
No138
レポートで使用可能なフィールドを整理するには、システム管理者は何をする必要がありますか?
1.カスタムレポートタイプを作成します。
2.標準レポートタイプを変更します。
3.レポートビルダーのレイアウトを編集します。
4.動的レポートを有効にします。
答え
1.カスタムレポートタイプを作成します。
解説
カスタムレポートタイプならば、下記画像のようにレポートに使用できる項目を追加および削除が可能です。なお、この機能はカスタムレポートタイプのみで標準レポートタイプではできません
No139
ユーザーがカスタムレポートタイプを見つけられない場合、システム管理者は何を確認する必要がありますか?
1.新しいレポートタイプが「リリース済み」なことを確認します。
2.ユーザープロファイルにレポートタイプが含まれていることを確認します。
3.新しいレポートタイプを関連オブジェクトに追加します。
4.新しいレポートタイプのボタンをレポートビルダーに追加します。
答え
1.新しいレポートタイプが「リリース済み」なことを確認します。
解説動画はこちらをご確認ください
解説
下記画像のようにカスタムレポートタイプは「リリース済み」になっていないとレポートタイプは使用不可です。
No140
システム管理者は、ケースがエスカレーションされたときにタスクをサポートマネージャーの役割に割り当てるワークフロールールを作成します。 ケースの所有者は、これらのタスクが割り当てられていることに不満を持っています。
この問題を修正するには、システム管理者は何をする必要がありますか?
1.ロールにユーザーが1人だけいることを確認します。
2.ワークフロールールを変更して、プロファイルに基づいてタスクを割り当てます。
3.ワークフローにフィールド更新を追加して、所有者も変更します。
4.ワークフローを削除し、代わりにレポートを使用します。
答え
1.ロールにユーザーが1人だけいることを確認します。
解説
下記ヘルプ参照
>ワークフロー ToDo の割り当て先がロールであり、1 人または複数のユーザがそのロールに属している場合、レコード所有者が、当人のロールに関係なく ToDo の割り当て先になります。複数のユーザが属するロールに ToDo を割り当てないことをお勧めします。ToDo を 1 人のユーザのロールに割り当てると、ワークフロールールを変更せずに、そのロールのユーザを簡単に変更できます
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.customize_wftasks.htm&type=5
上記ヘルプのように1 人のユーザのロールに割り当てることがおすすめされています
問題141から153はこちら
https://qiita.com/Takaa/items/0cd1632f7a538df51440