こんにちは。
Salesforce認定アドミニストレーターの問題が公式的に英語で確認できることはご存じでしょうか?
https://developer.salesforce.com/files/ti/thi/THI-000393/administratorpracticetest.html
今回はこの中から10問をピックアップしてご紹介します。
なお、下記文章はすべて私(本橋)個人で行った翻訳や解説でございますので、至らない点がございましたらご指摘いただけましたら幸いです
また、今回ピックアップした問題10問の英語原文は下記に記載しております
問題131から140はこちら
https://qiita.com/Takaa/items/e60c554d2a766e24b937
No141
Universal Containersは、取引先の契約が間もなく期限切れになると、取引先マネージャーにTodoを自動的に割り当てたいと考えています。
システム管理者はこの機能をどのように構成する必要がありますか?
1契約終了日> TODAY()のルール基準を使用して取引先にワークフローを作成します。
2契約終了日<TODAY()のルール基準を使用して取引先にワークフローを作成します。
3契約終了日> TODAY()のルール基準を使用して、取引先に時間ベースのワークフローを作成します。
4契約終了日<TODAY()のルール基準を使用して、取引先に時間ベースのワークフローを作成します。
答え
3契約終了日> TODAY()のルール基準を使用して、取引先に時間ベースのワークフローを作成します。
解説
問題を意訳すると
「取引先に契約終了日というカスタム日付項目があります。その契約日が2022年2月1日だとして、2022年2月1日を過ぎる前(契約が期限切れになる前)に場合にTodo自動作成を行いたい」という内容です。
詳細はこちら
https://qiita.com/Takaa/items/ac6c45349fe73e1533b5
No142
システム管理者は、優先度の高いケースが作成されたときに電子メールアラートを送信するワークフロールールを作成しました。 Universal Containersでリモートで作業する新しいサポートエンジニアは、電子メールアラートを受信しないことに不満を持っています。 Universal Containersの他のすべてのユーザーは、これらの電子メールアラートを受信します。
Salesforce管理者はこの問題をどのようにトラブルシューティングできますか?
1ユーザーのメールアドレスを確認します。
2ワークフロールールがアクティブかどうかを確認します。
3正しい電子メールテンプレートが使用されているかどうかを確認します。
4ワークフローの評価基準が正しいかどうかを確認します。
答え
1ユーザーのメールアドレスを確認します。
解説
メールアドレスが常にメールアドレスで始まることを確認し、スペルが正しいことを確認します。
No143
Universal Containersは、ケースがクローズされてから2日後にフォローアップメールを顧客に送信する時間ベースのワークフロールールを作成しました。 システム管理者は、ワークフローが正しく機能することを確認したいと考えています。
保留中のワークフローアクションを監視するには、システム管理者はどのキューを表示する必要がありますか?
1アウトバウンドメッセージング配信キュー
2大量の電子メールキュー
3時間ベースのワークフロー
4バックグラウンドジョブキュー
答え
3時間ベースのワークフロー
解説
時間依存のアクションを持つワークフロールールがトリガーされたら、時間ベースのワークフローを使用して保留中のアクションを表示し、必要に応じてそれらをキャンセルします。
No144
Universal Containersは、Salesforceを使用していない取締役会のメンバーに電子メールアラートを送信するワークフロールールを作成したいと考えています。
1つの電子メールアラートに何人の取締役を追加できますか?
1電子メールアラートに電子メールアドレスを追加することはできません。
2最大5つの追加の電子メールアドレスを電子メールアラートに追加できます。
3最大25個の追加の電子メールアドレスを電子メールアラートに追加できます。
4最大250の追加の電子メールアドレスを電子メールアラートに追加できます。
答え
2最大5つの追加の電子メールアドレスを電子メールアラートに追加できます。
解説
下記ヘルプ参照
>Salesforce ユーザ、リード、取引先責任者ではない受信者のメールアドレスを 5 件まで追加できます。
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.customize_wfalerts.htm&type=5
例えば6個のメールアドレスを追加しようとすると、以下のようにエラーメッセージ
「エラー: アラートで送信できるメール受信者の最大件数を超えています。」
が表示され保存できません
必ず5個までのメールアドレスにしてください。
No145
Universal Containersには、自分が所有する取引先で商談またはケースが作成されるたびに電子メールアラートを要求する取引先マネージャーのチームがあります。
このタスクを実行するために必要なワークフローの最小数はいくつですか?
12つの電子メールアラートを含む1つのワークフロールール
2それぞれ1つの電子メールアラートを持つ2つのワークフロールール
3ワークフロールールはありませんが、2つの電子メールアラート
4オポチュニティとアカウントを作成および更新するための4つのワークフロールール
答え
2それぞれ1つの電子メールアラートを持つ2つのワークフロールール
解説
今回の問題文は
>商談またはケースが作成されるたびに
とあるので、
1つ目のワークフロールールは商談を起点としたものが必要です。
2つ目ののワークフロールールはケースを起点としたものが必要です。
ワークフロールールは各オブジェクトに固有です。
つまり、ケース起点のワークフロールールとは、以下の画像のように作成します
(これが1つめのワークフロールールです)
1つ目のワークフロールール作成後、商談を起点としたワークフロールールが必要です
(これが2つ目のワークフロールールです)
上記からワークフロールールが2つ必要なことが分かります。
次にメールアラートの説明です。
まず、メールアラートとは以下のようなものです。
今回は「Create」というメールアラートを作成します
まずはケースのワークフロールールにメールを追加します。
下記のようにメールテンプレート「Create」を選択し保存します
次に商談のワークフロールールにメールを追加します。
下記のようにメールテンプレート「Create」を選択し保存します
このように、2つのワークフロールールにおいて、同じ「Create」を使いまわせることができるので1つだけ作成すれば大丈夫 ということが分かりますね。
No146
承認プロセスにおける2つのアクションとは何ですか?
2つのオプションを選択してください。
1レコードは、所有者を除くすべての人に対してロックされています。
2特定のプロファイルのユーザーにTodoを割り当てることができます。
3アウトバウンドメッセージを別のアプリケーションに送信できます。
4レコードのフィールドの値を更新できます。
答え
3アウトバウンドメッセージを別のアプリケーションに送信できます。
4レコードの項目の値を更新できます。
解説動画はこちらをご確認ください
なお、
2特定のプロファイルのユーザーにTodoを割り当てることができます。
については下記画像のように特定のプロファイルのユーザーにTodoを割り当てることができないため間違いです
No147
システム管理者は、Salesforce ServiceCloudを使用して顧客サービスの品質を監視するための通話録音機能を実装したいと考えています。
この要件を実装する際に考慮すべき通話録音に関する2つのステートメントはどれですか?
2つのオプションを選択してください。
1通話録音は、Salesforceでデフォルトで使用できる標準機能です。
2通話録音は、AppExchangeの一部のアドオン製品の機能です。
3通話録音は、開発者がSalesforce AppCloudで作成する可能性のある機能です。
4通話録音は、Salesforce ServiceCloudでは機能しない機能です。
答え
2通話録音は、AppExchangeの一部のアドオン製品の機能です。
3通話録音は、開発者がSalesforce AppCloudを使用して作成する可能性のある機能です。
解説
通話録音のようにSalesforceの標準機能にない機能は下記のいずれかになります
・AppExchangeを使用して、複雑なプロセスのソリューションを見つけます。
・開発者を使用してコーディングし、複雑なプロセスのソリューションを作成します。
App Exchangeの詳細はこちらの動画をご確認ください
No148
Universal Containersは、商談が成立したときに営業担当者がクレジットカードの支払いを処理することを望んでいます。
この機能を有効にするには、システム管理者はどのアプローチを使用する必要がありますか?
1商談に支払い詳細カスタムフィールドを追加します。
2AppExchangeクレジットカード支払いパッケージをインストールします。
3標準のVisualforceページとSalesforceサイトを作成します。
4ワークフロールールの電子メールアラートを作成して、財務に通知します。
答え
2AppExchangeクレジットカード支払いパッケージをインストールします。
解説
今回のようにSalesforceの標準機能にない機能はAppExchangeを使用して、複雑なプロセスのソリューションを見つけます。
No149
Cloud Kicks(CK)には、顧客や店舗から製品に関する質問を受けるエージェントが使用するサービスコンソールがあります。
CKケースのプロセスは複雑で、エージェントはしばしば間違いを犯します。 管理者がプロセスを通じてエージェントをガイドする画面フローを作成しやすくするため。
管理者は画面フローをどのように展開する必要がありますか?
1画面フローを起動するカスタムアクションを使用します
2画面フローを起動するリンクを作成します
3コンソールのユーティリティバーからフローを起動します
4コードを使用して、モーダルで画面フローを起動します
答え
3コンソールのユーティリティバーからフローを起動します
解説
ユーティリティバーを使用すると、フローなどの一般的に使用されるツールにすばやくアクセスできます。
ユーティリティーバーの設定方法は下記ヘルプ参照
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.flow_distribute_internal_utilitybar.htm&type=5
No150
Universal Containersは、リードが作成されたときにいくつかの項目を自動的に設定するように管理者に依頼しました。
管理者がこの自動化を実行するための最良の方法は何ですか?
1保存前に実行されるレコードによってトリガーされたフロー
2デフォルト値でスクリーンフローを使用する
3フローを起動するProcessBuilderを使用します
4フィールドごとに1つのワークフロールールを作成します
答え
1保存前に実行されるレコードによってトリガーされたフロー
解説
フローの保存前の更新を使用して、新しいレコードと変更されたレコードを更新します。
保存前フローの作成方法などは下記Trailheadを参照ください
https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/platform-app-builder-certification-maintenance-winter-21/get-handson-with-flow-before-save-trigger-when-certain-record-changes-are-made
保存前のフローのメリットはこちらです
>他の使用可能なレコードトリガ更新よりもはるかに高速です。たとえば、フロー内の保存前更新は、プロセスビルダーで作成されたレコード変更プロセスでの更新よりも 10 倍高速です。レコード変更プロセスをフローに置き換えて、ユーザがレコードを保存するときにスピナーが表示される頻度を最小限にします。
No151
Universal Containersの管理者は、いくつかのステップでフローを作成しています。
管理者は、フローを開発しているときに自分の作業をどのように確認できますか?
1フロービルダーのデバッグツールを使用します
2UIを介して手動で同じ手順を実行します
3セットアップにあるデバッグログを使用します
4開発者コンソールでデバッグログを使用する
答え
1フロービルダーのデバッグツールを使用します
解説動画はこちらをご確認ください
解説
Flow Builderのデバッグオプションを使用して、新しいフローをテストすることが可能です
デバック方法は下記ヘルプご参照ください
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.flow_test_debug.htm&type=5
No152
Cloud Kicksの管理者は、カスタムオブジェクトの更新で取引先のレコード数を更新したいと考えています。
管理者はこの要件をどのように満たす必要がありますか?
1フローを作成する
2ワークフロールールを作成します
3プロセスビルダーを作成する
4数式を作成する
答え
1フローを作成する
解説
フローであれば複雑な更新が可能です
自動更新といえば他にもワークフロールールやプロセスビルダーもあるなかで、なぜフローか。という説明もします。
基本的にワークフロールールは、レコードを更新したとき、そのレコードのみしか更新ができません
(例:取引先レコードを更新した際、取引先の項目しか更新できない)
※主従関係の場合は子レコードも更新可能。
プロセスビルダーは、レコードを更新したとき、そのレコード、その親のレコード、その子のレコード の更新も可能
(例:取引先レコードを更新した際、取引先の項目も更新できるし、その取引先の子の商談レコードも更新可能)
以上がワークフロールールとプロセスビルダーですが、フローの場合特別で、レコードが更新され場合、参照関係や主従関係がないレコードも更新可能です。
(例として、取引先レコードを更新した際に、(その取引先とは主従関係でも参照関係でも一切ない)すべてのカスタムオブジェクトやすべての標準オブジェクトのレコードの更新が可能です)
今回の問題はカスタムオブジェクトのレコード更新時に取引先レコードの更新。という話ですが、カスタムオブジェクトと取引先オブジェクトに参照関係や主従関係があるかどうかは明記されていません。
よってフローは確実に更新が可能なのでフロー作成が正解でした。
No153
Cloud Kicksの管理者には、取引先責任者レコードの作成時に取引先責任者レコードにいくつかの更新を行うフローがあります。 取引先責任者レコードのステータスが新しく、取引先責任者の電子メールがわかっている場合、管理者はウェルカム電子メールも送信したいと考えています。
この要件を完了するには、管理者は何をする必要がありますか?
1電子メールアラートを使用してワークフロールールを作成し、電子メールを送信します。
2電子メールを送信するための電子メールアラートを使用してプロセスビルダーを作成します。
3必要に応じて電子メールを送信することを決定して、フローを更新します。
4必要に応じて電子メールを送信する式を使用して、フローを更新します。
答え
3必要に応じて電子メールを送信することを決定して、フローを更新します。
解説
前提として、プロセスビルダーは古くからある設定でできることが限られている、
フローは新しい機能でできることが(プロセスビルダーより)たくさんある、と思ってください。
今回の場合
>いくつかの更新を行うフローがあります。
という問題文から、
•すでに作成済みのフローがある
と問題から読み取れます。
なので、
•新規にプロセスビルダー作成
ではなく
•既存のフローを編集して、アクションを追加する
というフローの更新を行う3が正解でした。
プロセスビルダーを新たに作成するより、既存のフローでアクションを追加することにより、実行順序を任意で設定できたりメンテナンスコストが下がるなどメリットがあったりします。
(例として、取引先責任者レコードを更新時に予期せぬ更新やエラーが発生した場合を想像してください。フローだけ作成してたらフローのメンテナンスをすれば対応できますが、フローもプロセスビルダーも両方作成していたらプロセスビルダーもフローも確認しないといけないので大変ですよね)
なお、フローが決定要素を実行すると、各決定結果が順番に評価されます。
フローの決定の詳細は下記ヘルプ参照
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.flow_ref_elements_decision.htm&type=5
おしまい
(本橋孝昭)以上で問題153問はおしまいです。お疲れ様でした。
なお、Salesforce認定アドミニストレーター試験合格方法をまとめましたのでこちらもご確認ください
Salesforce認定アドミニストレーター試験は「全員が全員受かる試験」ではないようです
Salesforce認定アドミニストレーター試験のためには実際にSalesforcde環境を触ってみて練習問題で「なぜこれが正しくてこれが間違っているか」まで分かることが大事だと思います!
ぜひ試験頑張ってください!
(記事内容は動画で不明点あればぜひコメントお待ちしてます!)