東京 04 の PowerVS はストレージの IOPS に制限あり。今後は他の DC も ?
「[PowerVS が東京 TOK04 にやってきた](https://qiita.com/6onoda/items/4
5813e33ca404236b348)」ので、東京 04 で IBM i のテストをしているのですが、他の DC のインスタンスに比べて、小さなインスタンスが妙に遅い気がしていました。
ストレージの IOPS 制限のせいだったのかもしれません。
東京 04 の PowerVS はストレージの IOPS に制限が、かかっているようです。
IOPS の制限は接続したストレージ容量に比例します。
データ量だけからストレージ容量を決定すると、十分なパフォーマンスが出ない場合があります。
IBM i は RDBMS 処理を主体としたシステムで、ストレージの I/O はパフォーマンスに直結します。
他の OS 以上に注意が必要です。
英文の資料には記載あり
英文の資料 (Docs) には記載がありました。
[What is a Power Systems Virtual Server? - Storage tiers]
https://cloud.ibm.com/docs/power-iaas?topic=power-iaas-about-virtual-server&locale=en#storage-tiers
Storage tiers
For each Power Systems Virtual Server instance, you must select a storage tier - Tier 1 or Tier 3. The storage tiers in Power Systems Virtual Server are based on I/O operations per second (IOPS). It means that the performance of your storage volumes is limited to the maximum number of IOPS based on volume size and storage tier. Although, the exact numbers might change over time, the Tier 3 storage is currently set to 3 IOPS/GB, and the Tier 1 storage is currently set to 10 IOPS/GB. For example, a 100 GB Tier 3 storage volume can receive up to 300 IOPs, and a 100 GB Tier 1 storage volume can receive up to 1000 IOPS. After the IOPS limit is reached for the storage volume, the I/O latency increases.
Note: Currently, the IOPS-based storage tiers are available only in TOK04 data center.
- Tier 1 の場合 10 IOPS/GB、Tier 3 の場合 3 IOPS/GB の制限がある
- 現在、この制限は 東京 04 のみ
起動ボリュームの 80 GBしかない場合、Tier 3 では 80 * 3 = 240 IOPS/GB !!
オンプレからの移行時には、容量だけでなく、IOPS にも注意を払う必要があります。
東京 04 の記載があるのに「Last updated: 2020-06-10」!! になっています。
日本語の資料には記載なし
表示言語を日本語に切り替えました。
Storage tiers の項目自体がありません。
「最終更新日: 2020-06-10」で、ここは英文をと共通なのですが...
自己防衛のためには
ユーザーが自己防衛できるとしたら、まずは資料は英文を読むことでしょうか。
そして、不明なら問い合わせましょう。
資料が間違っている事もあります。
「技術よりな人が最初に読む_IBMCloud柔らか層本」の更新をチェックすることも有効でしょう。
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