SNDPTFORD で PTF が *SAVF ではなく *IMAGE で配布される
2020/11/20 更新
7.4 特有の「SE72128 - OSP-OTHER-UNPRED SNDPTFORD *CUMPKG ALWAYS DOWNLOAD FULL IMAGE」の問題でした。
PTF SI71060 で修正されます。
適用後、デフォルトの DLVRYFMT(*SAVF) で 5250 を占有して、*SAVF で配布されるようになりました。
https://www.ibm.com/support/pages/ptf/SI71060
-- 更新 終了 --
以前「PTF をオーダーして適用する」で IBM i の PTF を SNDPTFORD で入手しました。
その時は、受信中 SNDPTFORD が 5250 画面を占有し、PTF は *SAVF の形式で届きました。
今回、東京 04 の IBM i 7.4 で同じことをしてみたところ、*SAVF ではなく *IMAGE で配布されました。
DLVRYFMT(*SAVF) を明示指定しても *IMAGE で配布
本来、配布形式は、SNDPTFORD の DLVRYFMT パラメーターで決まります。
デフォルト値が「*SAVF」なので、動作に意味はないはずですが、念のため「DLVRYFMT(*SAVF)」を明示します。
SNDPTFORD PTFID((*CUMPKG)) DLVRYFMT(*SAVF)
*SAVF で配布され、受信中 SNDPTFORD が 5250 画面を占有されることを期待しましたが、すぐにコマンド入力に戻りました。
ジョブログはこうです。
3 > SNDPTFORD PTFID((*CUMPKG)) DLVRYFMT(*SAVF)
レコードが見つからない。
データ変換に置換文字が使用された可能性があります。
データ変換に置換文字が使用された可能性があります。
データ変換に置換文字が使用された可能性があります。
データ変換に置換文字が使用された可能性があります。
データ変換に置換文字が使用された可能性があります。
データ変換に置換文字が使用された可能性があります。
データ変換に置換文字が使用された可能性があります。
データ変換に置換文字が使用された可能性があります。
オブジェクト QESE077614 タイプ *DTAQ がライブラリー QGPL に作成された
PTF 発注 2032337021 の送信中。
光ディスク・イメージがダウンロード用に作成されます。
PTF 発注が完了した。 PTF 発注 ID 番号は H65903294 です。
QGPL のタイプ *DTAQ のオブジェクト QESE077614 が削除された。
「レコードが見つからない。」は「連絡先情報の変更(CHGCNTINF)」を行っていないためです。無視できます。
「データ変換に置換文字が使用された可能性があります。」も 1次言語 2924 に対してジョブの CCSID に 1399 を指定しているためのもので無視できます。
注目は DLVRYFMT(*SAVF) を指定したのに「光ディスク・イメージがダウンロード用に作成されます。」になり、すぐに「PTF 発注が完了した。」になったことです
「CPC8C10: 光ディスク・イメージがダウンロード用に作成されます。」の詳細はこうです。
WRKPRB で確認すると「PTF 発注 2032337021 の送信中。」に対応した「問題 ID」の状況が「SENT」になっています。
WRKPRB
ダウンロードが完了すると状況は「ANSWERED」になります。
メッセージとは違い、QSERVICE には何もメッセージがありませんでした。
DSPMSG MSGQ(QSERVICE)
保管先は「IMGDIR」パラメーターで指定します。
「*DFT」の場合「/QIBM/UserData/OS/Service/ECS」の「PTF」ディレクトリーに保管されます。
WRKLNK '/QIBM/UserData/OS/Service/ECS/PTF/*'
「問題 ID」と同じ番号のサブディレクトリーが作成されています。
テキストと PTF のイメージが保管されていました。
適用はイメージカタログから
イメージカタログを作成します。
CRTIMGCLG IMGCLG(CUM0303740) DIR('/QIBM/UserData/OS/Service/ECS/PTF/2032337021') CRTDIR(*NO) ADDVRTVOL(*DIR)
仮想光装置が無ければ作成し、イメージカタログをロードします。
CRTDEVOPT DEVD(OPTVRT01) RSRCNAME(*VRT)
VRYCFG CFGOBJ(OPTVRT01) CFGTYPE(*DEV) STATUS(*ON)
LODIMGCLG IMGCLG(CUM0303740) DEV(OPTVRT01)
「GO PTF」から「8. プログラム一時修正パッケージの導入」を選びます。
GO PTF
ロードした仮想光装置から適用します。
今回の環境が制限状態ではないので、確認が求められました。
PTF のロード・適用が開始されました。
SNDPTFORD の *IMAGE 配布の資料
SNDPTFORD の *IMAGE 配布に関しては下記の資料が IBM から提供されていました。
補足
配布形式がどのように決まるのか、データセンターによるのか、ブートイメージの新しさによるのか、それとも PowerVS 全体で変わったのかの検証はできていません。
とりあえず *IMAGE で配布されても、あわてないで対応しましょう。
5250 画面を占有しないように、どの環境でも「DLVRYFMT(*IMAGE)」を明示指定しても、いいかもしれません。
*IMAGE ならダウンロードした PTF の別のシステムへの転用が容易、利用後の削除が分かりやすいというメリットもあります。
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