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PowerVS IBM i 日記(29): SNDPTFORD で PTF が *SAVF ではなく *IMAGE で配布される

Last updated at Posted at 2020-11-18

SNDPTFORD で PTF が *SAVF ではなく *IMAGE で配布される

2020/11/20 更新
7.4 特有の「SE72128 - OSP-OTHER-UNPRED SNDPTFORD *CUMPKG ALWAYS DOWNLOAD FULL IMAGE」の問題でした。

PTF SI71060 で修正されます。
適用後、デフォルトの DLVRYFMT(*SAVF) で 5250 を占有して、*SAVF で配布されるようになりました。

https://www.ibm.com/support/pages/ptf/SI71060
-- 更新 終了 --

以前「PTF をオーダーして適用する」で IBM i の PTF を SNDPTFORD で入手しました。
その時は、受信中 SNDPTFORD が 5250 画面を占有し、PTF は *SAVF の形式で届きました。

今回、東京 04 の IBM i 7.4 で同じことをしてみたところ、*SAVF ではなく *IMAGE で配布されました。

DLVRYFMT(*SAVF) を明示指定しても *IMAGE で配布

本来、配布形式は、SNDPTFORD の DLVRYFMT パラメーターで決まります。

image.png

デフォルト値が「*SAVF」なので、動作に意味はないはずですが、念のため「DLVRYFMT(*SAVF)」を明示します。

SNDPTFORD PTFID((*CUMPKG)) DLVRYFMT(*SAVF)

*SAVF で配布され、受信中 SNDPTFORD が 5250 画面を占有されることを期待しましたが、すぐにコマンド入力に戻りました。

ジョブログはこうです。

3 > SNDPTFORD PTFID((*CUMPKG)) DLVRYFMT(*SAVF)        
     レコードが見つからない。                         
     データ変換に置換文字が使用された可能性があります。
     データ変換に置換文字が使用された可能性があります。
     データ変換に置換文字が使用された可能性があります。
     データ変換に置換文字が使用された可能性があります。                    
     データ変換に置換文字が使用された可能性があります。                    
     データ変換に置換文字が使用された可能性があります。                    
     データ変換に置換文字が使用された可能性があります。                    
     データ変換に置換文字が使用された可能性があります。                    
     オブジェクト QESE077614 タイプ *DTAQ がライブラリー QGPL に作成された 
    PTF 発注 2032337021 の送信中。                                         
     光ディスク・イメージがダウンロード用に作成されます。                  
    PTF 発注が完了した。 PTF 発注 ID 番号は H65903294 です。               
    QGPL のタイプ *DTAQ のオブジェクト QESE077614 が削除された。           

「レコードが見つからない。」は「連絡先情報の変更(CHGCNTINF)」を行っていないためです。無視できます。
「データ変換に置換文字が使用された可能性があります。」も 1次言語 2924 に対してジョブの CCSID に 1399 を指定しているためのもので無視できます。

注目は DLVRYFMT(*SAVF) を指定したのに「光ディスク・イメージがダウンロード用に作成されます。」になり、すぐに「PTF 発注が完了した。」になったことです

「CPC8C10: 光ディスク・イメージがダウンロード用に作成されます。」の詳細はこうです。

image.png

WRKPRB で確認すると「PTF 発注 2032337021 の送信中。」に対応した「問題 ID」の状況が「SENT」になっています。

WRKPRB

image.png

ダウンロードが完了すると状況は「ANSWERED」になります。

image.png

メッセージとは違い、QSERVICE には何もメッセージがありませんでした。

DSPMSG MSGQ(QSERVICE)

image.png

保管先は「IMGDIR」パラメーターで指定します。

image.png

「*DFT」の場合「/QIBM/UserData/OS/Service/ECS」の「PTF」ディレクトリーに保管されます。

WRKLNK '/QIBM/UserData/OS/Service/ECS/PTF/*' 

「問題 ID」と同じ番号のサブディレクトリーが作成されています。

image.png

テキストと PTF のイメージが保管されていました。

image.png

適用はイメージカタログから

イメージカタログを作成します。

CRTIMGCLG IMGCLG(CUM0303740) DIR('/QIBM/UserData/OS/Service/ECS/PTF/2032337021') CRTDIR(*NO) ADDVRTVOL(*DIR)

仮想光装置が無ければ作成し、イメージカタログをロードします。

CRTDEVOPT DEVD(OPTVRT01) RSRCNAME(*VRT) 
VRYCFG CFGOBJ(OPTVRT01) CFGTYPE(*DEV) STATUS(*ON)
LODIMGCLG IMGCLG(CUM0303740) DEV(OPTVRT01)

「GO PTF」から「8. プログラム一時修正パッケージの導入」を選びます。

GO PTF

image.png

ロードした仮想光装置から適用します。

image.png

今回の環境が制限状態ではないので、確認が求められました。

image.png

PTF のロード・適用が開始されました。

image.png

SNDPTFORD の *IMAGE 配布の資料

SNDPTFORD の *IMAGE 配布に関しては下記の資料が IBM から提供されていました。

補足

配布形式がどのように決まるのか、データセンターによるのか、ブートイメージの新しさによるのか、それとも PowerVS 全体で変わったのかの検証はできていません。

とりあえず *IMAGE で配布されても、あわてないで対応しましょう。

5250 画面を占有しないように、どの環境でも「DLVRYFMT(*IMAGE)」を明示指定しても、いいかもしれません。
*IMAGE ならダウンロードした PTF の別のシステムへの転用が容易、利用後の削除が分かりやすいというメリットもあります。


当日記のIndexはこちらです。


許可の無い転載を禁じます。
この記事は筆者の個人的な責任で無保証で提供しています。
当記事に関してIBMやビジネスパートナーに問い合わせることは、固くお断りします。

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