3
0

More than 1 year has passed since last update.

PowerVS IBM i 日記(38): PowerVS IBM i で日本語コンソールを使う

Last updated at Posted at 2021-10-29

PowerVS IBM i で日本語コンソールが使えるようになっていました。

「コンソールのオープン」を選びます。
image.png

「コンソール言語」を選べるようになっています。今回は「e1399」を選びました。

image.png

言語を確認し「コンソールのオープン」をクリックします。

image.png

起動してきたコンソールに QSECOFR でサインオンし、パスワードを変更、ライセンス条項の受け入れを行った後、コンソールの DEVD を確認します。

DSPDEVD DSP01

タイプが「3179」で日本語コンソールになっていませんね。

image.png

このようなプログラムを作成します。
コンソールをオフにして日本語コンソールとして作り直し、オンにします。

MONMSG     MSGID(CPF0000)     
DLYJOB     DLY(30)                           
VRYCFG     CFGOBJ(DSP01) CFGTYPE(*DEV) STATUS(*OFF)   
DLYJOB     DLY(30) 
DLTDEVD    DEVD(DSP01)
CRTDEVDSP  DEVD(DSP01) DEVCLS(*LCL) TYPE(5555) +
             MODEL(F01) PORT(0) SWTSET(0) +
             CTL(CTL01) KBDTYPE(JPB) IGCFEAT(2424J0)                                                                      
VRYCFG     CFGOBJ(DSP01) CFGTYPE(*DEV) STATUS(*ON)    

image.png

作成したプログラムを SBMJOB します。

SBMJOB CMD(CALL PGM(YASLIB/RSTDSP01))

一度目の DLYJOB の間(今回の例では 30 秒間)にコンソールからサインオフします。
(DSP01 にサインオンしている場合は、DSP01 を *OFF に変更できないので)

サインオン画面が現れたらコンソールの DEVD を確認します。

DSPDEVD DSP01

日本語コンソールとして作成されています。

image.png

今回は、すべての作業がコンソールで完結するように SBMJOB で作業を行いましたが、SSH トンネルを張って、コンソール以外の対話型端末から作業をしてもかまいません。
また、そちらの方がリカバリーが効くので安全でしょう。

コンソールを 2次言語 2930 環境に切り替える。

IBM 提供のイメージには、2930 日本語が導入されています。

コンソールで日本語が使えるか確認してみます。

CHGJOB CCSID(1399)
CHGSYSLIBL LIB(QSYS2930)

メインメニューを F3 でリセットすると、コンソールに日本語が表示されました。

image.png

システム全体を2次言語 2930 環境に切り替える。

QCCSID を 1399 にします。
本当は QLANGID など他のシステム値も変更すべきなのですが、テストのための最低限の項目として QCCSID だけを変更します。

CHGSYSVAL SYSVAL(QCCSID) VALUE(1399)

QSYSLIB に QSYS2930 を追加します。

WRKSYSVAL SYSVAL(QSYSLIBL) 

image.png

image.png

制御サブシステムのサインオン画面を日本語のものに変更します。
今回はテストのため、QBASE のままコンソールのサインオン画面も日本語にしましたが、実際に利用する場合は、QCTL と QINTER に分離し、コンソールのQCTLは英語のサインオン画面のまま、通常の対話型の QINTER のサインオン画面だけを日本語にするという

CHGSBSD SBSD(QBASE) SGNDSPF(QSYS2930/QDSIGNON2)  

再起動します。

PWRDWNSYS OPTION(*IMMED) RESTART(*YES) 

コンソールにサインオン画面が日本語になりました。

image.png

サインオンするとメインメニューが日本語で表示されました。

image.png

重要!!! コンソールは、安全のために英語モードで起動できるようにしておくか代替機能を用意しておくこと

今回はテストのために雑な単純な方法でのコンソールの日本語化を試しました。
しかし、ポータルから「037 英語」のコンソールを選び、そのせいでコンソールの DEVD が英語用になってしまうかもしれません。
そうすると、今回のように QSYSLIBL のレベルで日本語化してしまうと、コンソールからサインオンできなくなってしまいます。

実運用環境では、下記の手法をとるべきでしょう。

  • 制御サブシステムをQCTLにし、QINTER と分割する。
  • QCTL は英語モードで起動するようにし、QINTER のみを日本語モードにする(QSYS2930 は QSYSLIBL に追加するのではなく、SBSD QINTER の追加する)
  • SSHD や TELNET の自動起動を設定し、コンソールからログインできない場合でも、QINTER から作業できるようにしておく。

おまけ。DBCS 入力機能

コンソールには DBCS 入力機能があるようです。
ボタンをクリックすると入力欄が現れます。
そこでカナ漢字変換をして、実際の 5250 に転送する作業エリアのようですが IME の起動方法が分かりませんでした。
このタイプの IME はサーバー側のものを使うので、IBM Cloud のコンソールインフラで利用可能になっていない場合利用できません。

image.png


2021/10/29 作成


当日記のIndexはこちらです。


許可の無い転載を禁じます。
この記事は筆者の個人的な責任で無保証で提供しています。
当記事に関してIBMやビジネスパートナーに問い合わせることは、固くお断りします。

3
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
0