COR サーバーを使って 1 次言語の 2962 への変更
以前も「PowerVS IBM i 日記(39): PowerVS IBM i 1次言語の 2962 日本語に再挑戦」で、 1 次言語の 2962 化に挑戦しました。
この時は ESS から自分でダウンロードしたメディア・イメージを利用しました。
「今回、一番大変だったのは、メディアのイメージを IBM i に転送するところでした。」とコメントしていますね。
COS サーバーを使えば、そのような手間は不要です。
今回は COS サーバーを使って 1 次言語を 2962 に変更しましょう。
Network device を使った 1 次言語の変更
「PowerVS IBM i 日記(39): PowerVS IBM i 1次言語の 2962 日本語に再挑戦」と違うのは、導入装置を Network device として構成するところだけです
コンソールの言語を日本語に設定しておきます。
手動モードで IPL し、DST に入ります。
「2. Install the operating system」を選択します。
「5. Network device」を選択します。
Network device として COR サーバー を構成します。
「Path name」には、導入されているバージョンに合わせて V7R4M0、導入したい 2962 日本語に合わせて、グループ 3 のディレクトリを指定します。
「Enter」で進みます。
言語を「2962」に変更します。
この時点でコンソールが日本語表示になります。
「Enter」で進みます。
「2= 導入オプションの変更」を選択します。
「3= 現行媒体セットから言語オブジェクトだけを復元する」を選択します。
待ちます
サインオン画面が日本語で表示されました。サインオンします。
「Enter」で進みます。
「Enter」で進みます。
しばし待ちます、
「Enter」で進みます。
「F3」でスキップします。
メインメニューが日本語で表示されました。
「GO LICPGM」の「20. 導入済み2次言語の表示」で確認すると、1 次言語が、2962 になっています。
ライセンス・プログラムへの言語オブジェクトのインストール
ここまでで OS のベース部分の一次言語は日本語になりましたが、ライセンス・オプションの言語オブジェクトの 1 次言語は 2962 になっていません。
仮想光ディスク装置をオンにします。
VRYCFG CFGOBJ(COR_IMG) CFGTYPE(*DEV) STATUS(*ON)
「GO LICPGM」の「11. ライセンス・プログラムの導入」に進みます。
いくつかのライセンスには「1= 導入」がセットされています。
「F11」で導入状況を表示し「*NOPRIMARY」のものに「1= 導入」を追加でセットします。
「Enter」で進みます。
「導入装置」を指定し「導入するオブジェクト」には「3= 言語オブジェクト」を指定します。
導入が進みます。
1 次言語がメディアに存在していないライセンスがあったため、エラーになっています。
すべてのライセンスに言語オブジェクトとして 2962 日本語が用意されているわけではないので、これは正常な状態です。
クロスリファレンスの確認と再起動
データベースのクロスリファレンス・ファイル「QSYS/QADBXREF」が 1 次言語「2962」と合っているかを確認します。
DSPFFD FILE(QSYS/QADBXREF)
EBCDIC のフィールドには 2962 に対応する 290/5026 が設定されていて問題ないことが確認できます。
起動モードを「B 標準」に変更します。
「PWRDWNSYS」で再起動します。
サブシステム「QBASE」でサインオンがでました。
以上で、1次言語は 2962 日本語に変更されました。
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