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PowerVS IBM i 日記(71): CORの利用(3) - COR サーバーを使って 1 次言語を 2962 日本語に変更する

Last updated at Posted at 2025-02-23

COR サーバーを使って 1 次言語の 2962 への変更

以前も「PowerVS IBM i 日記(39): PowerVS IBM i 1次言語の 2962 日本語に再挑戦」で、 1 次言語の 2962 化に挑戦しました。
この時は ESS から自分でダウンロードしたメディア・イメージを利用しました。
「今回、一番大変だったのは、メディアのイメージを IBM i に転送するところでした。」とコメントしていますね。

COS サーバーを使えば、そのような手間は不要です。
今回は COS サーバーを使って 1 次言語を 2962 に変更しましょう。

Network device を使った 1 次言語の変更

PowerVS IBM i 日記(39): PowerVS IBM i 1次言語の 2962 日本語に再挑戦」と違うのは、導入装置を Network device として構成するところだけです

コンソールの言語を日本語に設定しておきます。

手動モードで IPL し、DST に入ります。

「2. Install the operating system」を選択します。

image.png

「5. Network device」を選択します。

image.png

Network device として COR サーバー を構成します。
「Path name」には、導入されているバージョンに合わせて V7R4M0、導入したい 2962 日本語に合わせて、グループ 3 のディレクトリを指定します。

image.png

「Enter」で進みます。

image.png

言語を「2962」に変更します。

image.png

この時点でコンソールが日本語表示になります。

「Enter」で進みます。

image.png

「2= 導入オプションの変更」を選択します。

image.png

「3= 現行媒体セットから言語オブジェクトだけを復元する」を選択します。

image.png

待ちます

image.png

サインオン画面が日本語で表示されました。サインオンします。

image.png

「Enter」で進みます。

image.png

「Enter」で進みます。

image.png

しばし待ちます、

image.png

「Enter」で進みます。

image.png

「F3」でスキップします。

image.png

メインメニューが日本語で表示されました。

image.png

「GO LICPGM」の「20. 導入済み2次言語の表示」で確認すると、1 次言語が、2962 になっています。

image.png

ライセンス・プログラムへの言語オブジェクトのインストール

ここまでで OS のベース部分の一次言語は日本語になりましたが、ライセンス・オプションの言語オブジェクトの 1 次言語は 2962 になっていません。

image.png

仮想光ディスク装置をオンにします。

VRYCFG CFGOBJ(COR_IMG) CFGTYPE(*DEV) STATUS(*ON)

image.png

「GO LICPGM」の「11. ライセンス・プログラムの導入」に進みます。

image.png

いくつかのライセンスには「1= 導入」がセットされています。

image.png

「F11」で導入状況を表示し「*NOPRIMARY」のものに「1= 導入」を追加でセットします。

image.png

「Enter」で進みます。

image.png

「導入装置」を指定し「導入するオブジェクト」には「3= 言語オブジェクト」を指定します。

image.png

導入が進みます。

image.png

1 次言語がメディアに存在していないライセンスがあったため、エラーになっています。
すべてのライセンスに言語オブジェクトとして 2962 日本語が用意されているわけではないので、これは正常な状態です。

image.png

クロスリファレンスの確認と再起動

データベースのクロスリファレンス・ファイル「QSYS/QADBXREF」が 1 次言語「2962」と合っているかを確認します。

DSPFFD FILE(QSYS/QADBXREF)

EBCDIC のフィールドには 2962 に対応する 290/5026 が設定されていて問題ないことが確認できます。

image.png

起動モードを「B 標準」に変更します。

image.png

「PWRDWNSYS」で再起動します。

サブシステム「QBASE」でサインオンがでました。

image.png

以上で、1次言語は 2962 日本語に変更されました。


当日記のIndexはこちらです。


許可の無い転載を禁じます。
この記事は筆者の個人的な責任で無保証で提供しています。
当記事に関してIBMやビジネスパートナーに問い合わせることは、固くお断りします。

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