軽深(かるしん なんちゃって圏論) Advent Calendar 2023 24日目の記事です。
演習形式をとっているので、ぜひ 回答を試みてください。
前提知識 自分を味方にする
ヒットソング最高到達点の歌詞に出てくる一文が、この自分を味方にする。です。ヒットソングと圏論は全然別物で接点がないと思う人もいるでしょう。軽深演習 #1 BL33XU のポアンカレの言葉を思い出してください。数学とは違うものを同じものとみなす技術である です。ヒットソングには価値があると思いませんか? 学ぶところがあると思いませんか? どんなことでもシェアをたくさんとったことからは学ぶことがあるのではないでしょうか?では、ヒットソングのどこから学ぶのがいいのでしょうか? 聖書の言葉を思い出しましょう。はじめに言葉ありき です。言葉は重要です。それで歌詞です。When talk is not cheapという古い英語のカウンセリングの本に書いてあった一説を今でもよく覚えています。1986年出版の本です。意訳します。「言葉はそれだけでは現実を作り出すことはできないけど、最初につくりかえることができる現実は言葉なんだ」 何かを変えるなら、まず使っている言葉から、変えていきませんか?
「自分を味方にする」の意味の考察をしましょう。軽深(かるしん なんちゃって圏論)なので自由に解釈しましょう。自分の経験からなんでも理解できるという意味にとります。すべての答えは自分の中にある これは、あちこちで見る文ですね。何を意味するのでしょうか? 1人の顧客からアイデアを得て広げるN1分析というものがあります。
N1分析を図式で書くと、こんな感じですね。
自分を味方にするをこれに適用すると
になります。
自分が体験したことは、みんなが体験して理解していると扱うわけです。正確には、圏論的に意味構造を考察して同型性を明確にする作業が必要になります。
例えば、自分には理解できることと理解できないことがある の図式は
自分を 誰でも に変えても
同じ構造になりませんか? 自分の体験を普遍化するわけです。普遍性は、圏論では非常に重要な概念です。
演習 自分がいままで経験から学んだことで、歴史から学んだのと同じことはありませんか?
ビスマルクの愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶという名言があります。経験も歴史も同じになれば、賢者はどんどん増えるでしょう。圏論が面白くなってきたでしょうか?