Postman Agent Mode入門シリーズ
- Agent Modeを使いはじめる
- OWASP APIセキュリティ準拠テストの追加
- MCPサーバー設定の追加
- Atlassian MCPサーバーでJira連携 (本記事)
- AI Skillsの活用
前回の記事では、Postman Agent Mode(以下、Agent Mode)にAtlassianが提供するリモートMCPサーバーを追加する手順を紹介しました。本記事では、そのMCPサーバーを通じてAgent ModeからJira連携を行うユースケースを紹介します。
なお、ここで紹介するユースケースは、12/17に開催されたAtlassianコミュニティイベント、ACE Tokyo 忘年LT大会でのLT登壇にてデモとして紹介した内容でもあります。
Jiraに登録されたプロダクト要件書からAPI仕様を生成
すでにJira上にプロダクト要件定義(PRD)が起票されており、その内容をもとにAPI仕様を作成したい、というケースはよくあるかと思います。
ここでは、Jiraに起票(Issue Key: TDJ-2)されているインシデント管理APIに関する要件定義ドキュメントをもとに、Agent Modeへ次のようなプロンプトを入力し、Postman Spec HubにSpec(OpenAPI仕様)を作成します。
TDJ-2 の依頼内容を元にAPI仕様を作成してください
以下は、このデモの実行動画です。
プロンプトで特定のJiraのIssue Keyを指定するだけで、Agent ModeがそれをJiraのIssueであると自動的に判断し、該当Issueの内容を取得します。そして、その内容をもとに、Spec Hub上にインシデント管理API用のOpenAPI仕様が作成されていることが確認できます。
参考までに、このとき使用したプロダクト要件定義(PRD)と、生成されたSpec(OpenAPI仕様)は以下に置いてあります。
なお、Postman Spec Hubについて詳しく知らない方は、以前に書いた次の記事も参考になるかと思います。
API仕様を起点に複数アセットを生成
Postmanでは、API仕様を起点にさまざまなアセットを生成することができます。
例えば、
- API仕様からPostmanコレクションを生成
- モックAPI用のモックサーバーを作成
- 生成されたコレクションへのテストスクリプト追加
- APIドキュメント用に日本語の説明を付与
といった作業です。これらも、Agent Modeに次のようなプロンプトを与えるだけで、複数のアセットをまとめて生成できます。
作成されたAPI仕様を元に、以下の4つを作成してください
1. 仕様からPostmanコレクションを生成。コレクションは仕様と同じ名前で
2. モックサーバーを作成して、環境変数にモックサーバーURLを保存。環境は仕様と同じ名前で
3. コレクションの各APIリクエストにレスポンス検証のためのテストを追加
4. コレクションの説明を日本語で追加
興味のある方は、ぜひAgent Modeで試してみてください。
APIエラー調査依頼をJiraに起票
PostmanでAPIの手動テストや自動テストを行っていると、エラーに遭遇することがあります。その場で原因が判断できない場合、エラー内容を整理してJiraに調査依頼として起票したい、というケースも多いのではないでしょうか。
ここでは、PostmanであるAPIリクエストを実行中にエラーが発生したという想定で、Agent Modeに次のようなプロンプトを入力し、特定のJiraプロジェクト(Project Key: TDJ)にチケットを起票します。
このAPIリクエストで確認されたエラーについて、原因調査のため、以下のJiraプロジェクトにチケットを起票してください。
Jiraプロジェクト:TDJ
以下は、このデモの実行動画です。
シンプルなプロンプトではありますが、エラー内容が整理された形で、調査依頼用のチケットがJiraの特定プロジェクトに起票されたことが確認できます。
おわりに
Agent ModeにMCPサーバーを組み合わせることで、Postmanを起点にJiraを含む外部ツールと自然言語で連携できるようになります。Postmanの内部コンテキストを超えて、API設計や課題管理までが一気につながる体験を示すデモでした。

