IBM Cloud Object Storage (ICOS) は IBM Cloud 上のストレージ・サービスで、無料のライト・アカウントでも 25GB 利用できる、なかなか素敵なサービスです。過去、以下のようにファイルのアップロードに関するネタを投稿しています。
また 小園井師匠 がMSP360 backup/Explorer を使ったファイルのアップロード方法を投稿していますので、こちらもご参照ください。
ファイルをパブリックに公開したい
「ファイルのアップロード方法はわかったけど、自分しかアクセスできないの?」という質問をいただいたので、まずはファイルをパブリックに公開する、つまり「インターネット上で誰でもアクセスできる状態に設定する」方法をサクっとご紹介します。
元ネタは 3分でわかるIBM Cloudシリーズ で紹介されている「IBM Cloud Object Storage (ICOS) のデータをパブリックに公開する」という3分22秒の動画です。これを参考に、自分で試した結果を、最新のスクショと共にまとめただけ、が今回の投稿ですw
バケットのアクセス・ポリシーを変更する
IBM Cloud のダッシュボードから、該当する ICOS サービスを選択します。左の「バケット」メニューで公開対象のバケット選択し、「アクセス・ポリシー」メニューにある「パブリック・アクセス」タブを選択します。
警告などをしっかり読んで理解したうえで [アクセス・ポリシーの作成] をクリック。
以下のような警告ポップアップが表示されるので、これもしっかり読んでから [有効化] をクリック。
以下のようなポップアップが表示されれば設定は完了です。
左の「バケット」メニューから、該当バケットの「パブリック・アクセス」欄が設定されていることを確認します。
※ パブリックに公開されるのは個々のファイルではなく、バケット丸ごとです。対象バケットに配置した全てのものがパブリックに公開されますので、注意して実施してください!
ファイルにアクセスしてみる
パブリック・アクセスの設定後、該当バケットの「オブジェクト」メニューでファイルの一覧を表示します。アクセスしたいファイルのドットメニューから「パブリックURL」を実行。
以下のようにパブリック・オブジェクトURLが表示されますが、これが該当ファイルにアクセスするためのパブリックな URL です。右のアイコンをクリックして URL をコピーします。
コピーした URL を試してみましょう。ブラウザのプライベート(シークレット)モードで、アドレス欄にコピーした URL を貼り付け、アクセスできるか試します。
さきほどのファイルにパブリックアクセスし、画像がブラウザに表示されました。アクセスに問題は無さそうです。
使用状況の確認
ファイルをパブリックに公開するということは、URL がわかれば誰でもアクセスし、ダウンロードできるということです。なので URL を人に教える時は注意してください。その URL が拡散し多人数がアクセスしてしまうと、使用量が想定以上に増加してしまうかもしれません。
左の「バケット」メニューから、「使用状況の詳細」で確認しましょう。
公開するバケットには必要なファイルを、必要な期間だけ置いておくようにしましょう。バケットも使いまわさず、目的ごとに新規作成するのも良いかもしれません。
※ 秘密にしていたバケット名を総当り攻撃(ブルートフォースアタック)される場合もありますので、パブリックに設定した以上は、その URL を誰にも教えていなくても、安心しないほうが良いと思われます!
というわけで
ICOS にアップロードしたファイルのパブリックへの共有、簡単でしたね。公開する内容や、使用状況に注意しつつ、活用してみてください。
それではまた!