This page is my personal translation of Kabanero page, as of 2019/08/24.
最近、たまに耳にする Kabanero について学びたいと思いましたが、日本語による説明がうまく見つからなかったので、まずは 本家ページ をざっと訳してみました。
Kabaneroは、基礎的なオープンソーステクノロジーをまとめ、最新のマイクロサービス・ベースのフレームワークを構築することに焦点を当てたオープンソースプロジェクトです。
コンテナ・プラットフォーム用のアプリを開発するには、開発者、設計者、運用者の間の協力が必要です。今日の開発者には、コードを書くよりもっと、効率的にすべきことがあります。設計と運用に関して、選択肢、標準、守るべきコンプライアンスが数多く存在します。
Kabanero を用いることで、あなたの企業が定めた技術標準とポリシーを満たしつつ、Kubernetes 用に構築されたアプリケーション開発を高速化します。
十分にコントロールされた、スピード感のある設計、開発、展開、管理を!
デモビデオ
【訳注】7分ほどの デモ動画 がなかなか良い感じなので、ぜひ見てください。特に後半、英語わからなくても雰囲気はつかめます。
#Kabanero ちょっと良い感じ。提供された中から選ぶだけで簡単にアプリのスケルトンが生成でき、コードを修正したら、ローカルビルドするとDockerコンテナが生成される模様。ちと試してみようかしらん https://t.co/ROVQprgV3N #dev #cloud
— yamachan (@yamachan360) August 24, 2019
3つのフェーズ
開発
より速く、より多く開発する
お気に入りの開発ツールを使用して、Kubernetes 用のアプリをより速く作成します。 コンテナで開発、テスト、デバッグを行い、会社のポリシーに自動的に準拠していることを確認してデプロイします。 Kubernetes を深く理解して環境を構築するのではなく、コードの作成により多くの時間を費やしてください。毎日使用する言語とプログラミングモデル用に、チームがカスタマイズした Kabanero コレクションを選択します。
100%オープンソース。 自動化。 統合。
設計
より速く、より多く設計する
Kubernetes 用のアプリケーションを構築するための実証済みのテクノロジー、言語、およびランタイムを選択するには、専門知識を注入したアプリケーション・スタックを使用します。 開発者や運用チームとアプリケーション・スタックを共有する前にカスタマイズを適用して、ビジネスプロセスとガバナンスのニーズが満たされるようにします。アプリケーション・スタックは、決定サイクル時間を短縮し、開発者が完全なスタック・エキスパートになる必要がなく、基幹業務の価値を提供することに集中できるようにします。
100%オープンソース。 自動化。 統合。
運用
自信を持って管理
アプリケーション・スタックを使用して最新のセキュリティパッチを備えた最新のコンテナ・イメージを配信し、自信を持ってコンプライアンスを維持します。 既存のアプリケーションをハイブリッドクラウド・インフラストラクチャに組み込みます。 既存のアプリと新しいアプリを1つのプラットフォームでアプリを即座に可視化し、コンテナまたはVMのいずれであっても、ハイブリッド展開全体を1つのビューで確認できます。
100%オープンソース。 自動化。 統合。
Try It Experiences
Kabaneroは、開発者、設計者(アーキテクト)、運用チームがより速く連携できるようにする、最新のマイクロサービス・ベースのフレームワークです。 Kabaneroには、役割に基づいたインストール可能なエクスペリエンスが含まれています。
運用者は、Kubernetes 上で実行される Kabanero Foundation をインストールし、Kabanero インスタンスを作成します。 開発者と設計者は、Kabanero 用に構築され統合されたツールをインストールします。
組織でのあなたの役割に基づいて、以下のリンクのいずれかを選択し、Kabanero の「Try It Experiences」を体験してください。
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開発者
開発者(または開発者チーム)は、Kabanero Developer Experience for IDE または CLI をインストールできます。 統合されたエクスペリエンスにより、ローカルでの開発と Kabanero インスタンスへの展開が簡単になります。 -
設計者
ソリューション・アーキテクトは、Kabanero Management Experience を使用して、技術標準と企業ポリシーを体系化できます。 コレクションは、開発者がコレクションを使用する効率的な方法を提供します。 -
運用者
運用チームは、Kubernetes を含むクラウドベースのインフラストラクチャを管理し、Kubernetes にKabanero Foundation を簡単にインストールできます。
Kabanero アプリケーション開発と展開のライフサイクル
1.Modernize Applications
アプリケーションのクラウドを用いた近代化を計画、実行、強化します。Kabanero は、IBM が Java アプリケーション用に無料で提供している近代化ツールと統合されます。ROI に基づいてアプリケーションのリファクタリングを選択します。ガイド付きのコード変更を使用して、IDE 内の支援で開発作業を加速します。
2.Languages and Runtimes
業務に適切な言語を使用します。Javaは、ほとんどの最新のアプリケーション環境の中核であり、Eclipse MicroProfile または Spring ベースのマイクロサービスをサポートできます。ワークロードに関係なく、Kubernetes でのアプリケーション開発と配信を簡素化するランタイムとアプリケーションスタックが用意されています。
- Java
- Node
- Go
- Python
- MicroProfile
- Jakarta EE
- Spring
- Open Liberty
3.Develop
業界をリードする IDE の拡張機能を使用して、Kuberentes 用のアプリケーションを迅速に開発します。開発の初日からコンテナ内でアプリケーションの内部ループ開発を直接実行します。Eclipse Codewind は、VS Code、Eclipse、そしてクラウドでホストされた IDE を好むチーム向けに Eclipse Che の拡張機能を提供します。 ホストでもローカルでも、同じ開発体験を得られます。
4.Build
DevOps は、マイクロサービス・ベースの展開を成功させるために重要です。Kabanero は、オープンソースプロジェクトTekton に基づく統合オープンソースCI/CD (継続的統合/継続的配信) インフラストラクチャを提供しています。Kabanero は、パイプラインがパッチ適用、脆弱性スキャンなどの機能を統合することができる、豊富なステージセットを提供します。
5.Manage
アプリケーションは、スケール、セキュリティ、ヘルス、活性プローブ を含む Kubernetes のベストプラクティスを用いて展開されます。Kabanero は、アプリケーション・スタックで定義されている追加の管理機能を使用して、ベースイメージを拡張する機能も提供します。全ての要素を一か所から見渡せることで、従来のアプリケーションと Kubernetes アプリケーションにまたがり、洞察と相関関係を備えたプロアクティブな問題判別が実施できます。
関連キーワード
Modernize
Kabanero は、チームが既存のアプリケーションを最新化して、クラウドとコンテナーの利点を活用できるように支援します。
Cloud Native
Kabaneroは、チームでクラウドネイティブアプリケーションを作成するのに役立ちます。
Kabanero コレクション
Kabanero コレクション は、高品質のマイクロサービス・ベースのアプリケーションを開発する最短の道へと企業を導きます。Kabanero コレクションは、開発者向けのガイド、アプリケーション開発のシンプルさと一貫性のためのテンプレート、Kubernetes 導入の専門知識が注入された認定ベースのコンテナ・イメージのランタイム、そして最新のツールで開発するための統合ツールチェーンを提供します。
Built on a foundation of:
- Kubernetes®
- Knative
- Istio
When you are ready for support, we've got you covered
Kabaneroオープンソースプロジェクトは、IBM Cloud Pak for Applications に Accelerator for teams (旧名: Kabanero Enterprise) として含まれています。 Cloud Pak for Applications は、コンテナ内の任意のクラウドにコアビジネス・アプリケーションを移行する、より高速で安全な方法を提供します。Red Hat OpenShift で構築およびサポートされています。
訳者の感想
第一印象は、Cloud Fundry(Heroku) などで使われている Buildpack の概念に近いものを、Hybrid Cloud (Kubenetes) 世代にあわせて再設計しようとしているプロジェクト、です。
Buildpack は主に Deploy 時に利用する印象で、例えばローカルで開発・実行するには実行環境の準備が別で必要でしたが、より広く、そのあたりを Docker などを使用してよりスマートに、統合して仕上げている印象。
またアプリのスケルトンの準備と提供方法も標準化されており、すぐコード書きを開始できるイメージ。既存の開発環境にもありましたが、開発の最初からデプロイまで、包括的に見ようとしている、それらを Docker などの仮想化技術が根っこから支えている、あたりに新しさを感じます。
…という私の理解が正しいかどうか?もう少し調べて、できれば実際に試してみたいとオモイマス。