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ミニPCにProxmox VEを入れてホームラボ構築_Part2 VM作成編

Last updated at Posted at 2025-09-15

シリーズ一覧

この記事シリーズで取り扱うProxmox VEのバージョンは9.0です。

はじめに

この記事は、ミニPC+Proxmox VEでホームラボ環境を作る備忘録シリーズのPart2です。
前回までで、Proxmox VEを実際にミニPCに対してインストールし、WebUIが動作していることの確認を行いました。
このシリーズは資格学習用ホームラボの環境構築を目指しているため、今回はProxmox VEで実際にVMを作成していきたいと思います。
書くのが面倒なので、Proxmox VEはPVEと記載しています。

LinuCで構築したいディストリって…?

さて、改めてこの記事シリーズは資格学習を兼ねたホームラボ環境の構築が目標になります。
となれば、その資格とやらに必要なLinuxディストリビューションは調べておく必要があります。

筆者が取得を目指すベンダー資格LinuCは、LPI-Japanが主催する日本市場向けのLinux技術者認定資格です。
この認定試験は、Linuxディストリビューションにできるだけ依存しないように試験内容を策定していますが、学習環境を作る際はAlmaLinuxDebian GNU/Linuxを構成するようにFAQサイトに記載しています。

Q.LinuCを学習する上で、どのようなディストリビューションを使って学習をしたら良いですか?

A.LinuCは、ディストリビューションに中立な認定試験ですが、学習環境を構築する場合はAlmaLinuxおよびDebian GNU/Linuxを使用することをお勧めしています。

引用元

AlmaLinuxは、Redhat Enterprise Linuxとバイナリ互換を目指すディストリビューションです。
なので早い話、RHEL系とDebian系の環境を作ればいいと解釈できます。
今回はRedhat Enterprise Linux 9.6およびUbuntu 24.04をインストールしました。

ISOイメージのアップロード

PVEはVM作成時に、作成したいOSのISOイメージを選択することができるのですが、そのためには予めPVEにISOイメージをアップロードしておく必要があります。

左側メニューから、データセンター>pve>local(pve) と進み、ISOイメージを選択すると、ファイルのアップロードか指定URLからダウンロードを選ぶことができます。
Screenshot 2025-09-06 18-50-04.png

ここでアップロードしたファイルは、/var/lib/vz/template/iso/に保存されるので、PVE端末に対してSSH接続し、SCPとかでファイル転送してもよさそう。

仮想マシンの作成

PVEの画面右上に、VMを作成ボタンがあるので、これをクリック。
Pasted image 20250914013623.png

仮想マシンの命名

作成用ポップアップが表示されるので、PVEで管理するVM名を付けてあげます。
詳細設定にチェックを入れて、ブート時に起動のチェックを入れておくと、PVEをインストールしたPCの電源が上がったとき一緒に起動してくれます。(自動復帰してほしいサーバーとかに使うと良さそう)
Screenshot 2025-09-06 18-47-31.png

OSイメージ選択

次はOSイメージの選択です。
ストレージは一旦デフォルトのlocalでよいでしょう。
その下のISOイメージをクリックすると、予めアップロードしたISOイメージの一覧が表示されるので、目的のイメージを選択しましょう。
Pasted image 20250914030019.png

システム設定

システムはデフォルトで進めますが、ここでも色々カスタムできるところがあります。
Screenshot 2025-09-06 18-53-28.png

ディスク設定

ディスクは、サイズ設定とか追加ディスクとか色々設定可能ですが、ここもサイズ以外はデフォルトで進めます。
Screenshot 2025-09-06 18-53-52.png

CPU設定

CPUもデフォルト設定で。vCPU周りの設定や、CPUフラグの設定もできるみたいです。
Screenshot 2025-09-06 18-54-24.png

メモリ設定

メモリもデフォルトで設定しておきます。
Screenshot 2025-09-06 18-54-37.png

NW設定

ネットワークもデフォルト。
Screenshot 2025-09-06 18-54-57.png

作成サマリー

ここまで進めると、作成する仮想マシンのサマリーが表示されます。
右下の完了をクリックすると、仮想マシン作成が始まります。
Screenshot 2025-09-06 18-55-04.png

仮想マシンの起動・コンソール接続

仮想マシンが作成されたら、左側メニューから作成した仮想マシンを選択。
右上メニューで開始を選択し、中間メニューのコンソールを選ぶと、実際の仮想マシンの画面が表示されます。
Screenshot 2025-09-06 18-56-27.png

OSのインストール

実際のOSインストールは、様々な先駆者がいらっしゃるので、この記事では省略します。
普通にインストールする分には、PVE特有のクセみたいなものはありませんでした。

自宅LAN内からのアクセス確認

IPアドレス確認

作成した仮想マシン上でIPアドレスを確認しておきます。

user@ubuntu1:~$ ip a

表示結果は下記です。
今回の環境では192.168.1.58が自宅のLAN上で割り当てられたIPアドレスのようでしたので、こちらに対してSSH接続を試みます。

1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000
    link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00
    inet 127.0.0.1/8 scope host lo
       valid_lft forever preferred_lft forever
    inet6 ::1/128 scope host noprefixroute 
       valid_lft forever preferred_lft forever
2: ens18: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000
    link/ether bc:24:11:65:55:85 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
    altname enp0s18
    inet 192.168.1.58/24 metric 100 brd 192.168.1.255 scope global dynamic ens18
       valid_lft 6694sec preferred_lft 6694sec
    inet6 fe80::be24:11ff:fe65:5585/64 scope link 
       valid_lft forever preferred_lft forever

念の為、接続元とするメインPCのIPアドレスも確認しておきます。

c:\>ipconfig

192.168.1.85がメインPCのIPアドレスです。

Windows IP 構成
イーサネット アダプター イーサネット 2:

   接続固有の DNS サフィックス . . . . .:
   IPv4 アドレス . . . . . . . . . . . .: 192.168.1.85
   サブネット マスク . . . . . . . . . .: 255.255.255.0
   デフォルト ゲートウェイ . . . . . . .: 192.168.1.1

接続確認

使用するターミナルは、Windowsユーザーが愛してやまないTera Termを使用しました。

ダウンロード先

IPアドレスを入れて
Pasted image 20250914034044.png

known hostsに登録して
Pasted image 20250914034105.png

ユーザー名とパスワードを入力して
Pasted image 20250914034150.png

接続完了です。
Pasted image 20250914034327.png

まとめ

この記事では、仮想マシンの作成と、接続確認する様子をお届けしました。
作成時のオプションはほぼデフォルト設定を選択しましたが、カスタムできる部分もあるので、用途に応じて変更しましょう。
次回は、Tailscaleを通じて宅外からSSH接続する様子をお届けします。

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