シリーズ一覧
- Part0 PC準備編
- Part1 Proxmox VEインストール編(この記事)
- Part2 VM作成編
- Part3 外部アクセス編
この記事シリーズで取り扱うProxmox VEのバージョンは9.0です。
はじめに
この記事は、ミニPC+Proxmox VEでホームラボ環境を作る備忘録シリーズのPart1です。
前回までで、Proxmox VEをインストールする要件の確認や、それに基づいたPCの用意を行いました。
今回は、Proxmox VEのインストールを実施します。書くのが面倒なので、Proxmox VEはPVEと記載しています。
インストールの流れは公式サイトに色々書いてありますので、これに従って進めて行きます。
PVEのISOダウンロード
ダウンロード先
Proxmox VE <version> ISO InstallerのDownloadボタンをクリックし、ISOファイルをダウンロードします。
Proxmoxは、Backup Serverや、Mail Gatewayなど他の製品もありますが、今回の目的はPVEなので、これをダウンロードしましょう。
USBにイメージ書き込み
ミニPC上でPVEのISOファイルを書き込んだUSBを使って、USB Bootで起動してインストーラを起動します。
そのため、先ほどダウンロードしたISOファイルをUSBに書き込みます。
今回イメージの書き込みには、Rufusを使用しました。
※ソフトウェアの使用方法は各自でご確認ください。
USB Bootでインストール
ISOファイルを書き込んだUSBをミニPCに挿してから起動します。
前回の記事でデバイスの起動順序を確認しませんでしたが、インストール用USBだけ挿してあるなら多分大丈夫です。
起動エラーが出てしまう場合は、ちゃんとBIOSでデバイス起動順序を設定しましょう。
実際のインストール画面
インストールタイプの選択
インストーラーが起動したので、今回はGraphicalインストールを選びます。

※以降、解像度の関係でちょっと見づらいです。
EULAの同意
EULAに同意しろと出てくるので、同意しておきます。右下に同意ボタンがあります。

インストール先設定
このタイミングでファイルシステムや、サイズの指定もできそうです。

タイムゾーン・キーボードレイアウト設定
パスワード・メールアドレス設定
rootユーザーのパスワードと、メールアドレスを入力します。
パスワードはこの後Web UIのサインインに使用します。
メールアドレスは、障害発生時の通知先として使用出来るみたいですが、よっぽど障害発生したら困る環境でもない限り適当なアドレスで良いと思います。

ネットワーク設定
ネットワークの設定をします。
ミニPCが接続したい自宅LANは192.168.1.0/24のIPアドレス帯ネットワークなのに、この作業をしていた際に何を寝ぼけたのか192.168.150.2/24とか記載しています。これではLAN内の他コンピュータから接続は出来ませんので、後で直します。

インストール実行前の最終確認
最後に設定項目のサマリーが表示されるので、問題無ければインストールを実行します。

インストール後
インストールして再起動をすると、ミニPCの画面(映像出力端子上の映像)にはCLIの画面が表示されています。
わざわざCLIで操作するのは手間なので、同一LAN内の別デバイスから、表示されているURLへアクセスし、WebUIを使用します。

……としたかったのですが、先ほどネットワーク設定をミスっているので先にこっちを直します。
rootアカウントでログイン後、/etc/network/interfacesをnanoエディタで開きます。
vimエディタで開こうとしたところ、入力がバグってまともに操作できなかったのでnanoを使っています。
nano /etc/network/interfaces
ミスって設定していた192.168.150.0/24ネットワークの設定を、192.168.1.0/24ネットワークのアドレスに直しました。
nanoエディタで保存するときは、Ctrl+o⇒Enterで保存。その後Ctrl+xでエディタを抜けます。

変更後は再起動。画面をもう一度確認すると、WebUIのURLが修正されているので、こちらでアクセスします。

動作確認
同一LAN内のPCからアクセスしてみました。
自己署名証明書でエラーが出ますが、一旦無視してアクセスします。
※Chromeの場合は、左下の詳細設定を押すと、<アドレス> にアクセスする(安全ではありません)という表示が出てくるのでそのリンクをクリックします。

ログイン画面が表示されるので、ユーザー名と先ほど設定したパスワードを入力します。
ユーザー名はrootを入れます。日本語表示に対応しているので、Languageを日本語にしておきます。

有効なサブスクリプションがありませんという警告が表示されますが、これは無償利用時はログインのたびに表示されるので、OKを押してポップアップを閉じます。

ここまで進めば、取りあえずインストール完了と言って差し支えないでしょう。
まとめ
この記事では、PVEのインストールの様子をお届けしました。
変な設定ミスをしない限りは、全部NEXTを押してれば勝手にインストールが終わるくらい簡単です。
次回は、VMを作成する様子をお届けします。
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