###変数・定数の使い方(書き方例)
◆変数の宣言
整数
x = 1
y = -100
実数
a = 2.0
b = 3.14
c = -5.0
文字列
name = "Johnny"
◆定数の宣言
const t = 2020
◆文字式
x = 2
y = 2x + 1
h = sin(pi / 2)
◆コメントアウト
# ... 行ごとにコメントアウトする場合
""" ~ """ ... 複数行をまとめてコメントアウトする場合
◆改行の取り扱い(丸括弧で括る)
(
...
)
##解説
Juliaでは、JavaScriptやPythonと同じように変数の型を明示しなくても良い仕組みとなっています(実際には内部的に型を持っています)。
数値は直感的に値を設定すれば良いです。
####(1)整数同士の足し算、引き算、掛け算
計算結果も整数となります。
####(2)整数同士の割り算
割り切れる数、割り切れない数とも計算結果は実数となります。
####(3)整数実数混合の計算
計算結果は実数となります。
####(4)定数の取扱い
定数はconstで宣言します。
後から変更するとエラーとなります。
####(5)文字列について
文字列はダブルクォーテーションで括って書きます。
####(6)文字式について
数学の文字式のように変数を取り扱うことができます。
ただし、下例にある「(3s - 4) * (2s + 1)」については、掛け算の"*"記号が必要です。
「(3s - 4)(2s + 1)」とは書けないので注意が必要です。関数を意味するf()の括弧()記号と認識されるためです。
また、数学の算術関数も使用することができます。
上記で使用した「$\pi$」「e」はそれぞれ以下の数学の定数です。
文字 | 意味・使い方 |
---|---|
$\pi$ | 円周率。キーボードで「\pi」と入力し、tabキーを押下。 |
e | ネイピア数(自然対数)。キーボードで「\euler」と入力し、tabキーを押下。 |
数学の算術式はこれ以外にもたくさんあります。
詳細は以下の公式ドキュメントをご参照下さい。
Julia - Mathematics
https://docs.julialang.org/en/v1/base/math/
####(7)予約変数名について
Juliaでは、以下のような予約語があります。これらを変数名として独自に使用することはできません。
baremodule, begin, break, catch, const, continue, do, else, elseif, end, export, false, finally, for, function, global, if, import, let, local, macro, module, quote, return, struct, true, try, using, while
####(8)コメントアウトについて
・行単位でコメントアウトする場合は、行の先頭に「#」を付けます。
・複数行をまとめてコメントアウトする場合は、前後を「"""」(ダブルクォーテーション3つ)で囲みます。
####(9)改行の取り扱い
ソースコードが複数行にまたがる場合など改行が含まれる場合は、丸括弧()で括ります。
詳細は以下の公式ドキュメントをご参照下さい。
Julia - Keywords
https://docs.julialang.org/en/v1/base/base/#Keywords
##もくじ
Julia早引きノート[01]変数・定数の使い方
Julia早引きノート[02]算術式、演算子
[Julia早引きノート[03]複素数]
(https://qiita.com/ttabata/items/225c77a4d71fafc3e482)
Julia早引きノート[04]正規表現
....
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##関連情報
Julia - 公式ページ
https://julialang.org/
Julia - 日本語公式ドキュメント
https://julia-doc-ja.readthedocs.io/ja/latest/index.html
初めてのJuliaとインストール (Windows & Linux)
https://qiita.com/ttlabo/items/b05bb43d06239f968035
Julia - Mathematics
https://docs.julialang.org/en/v1/base/math/
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