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Pythonで0からディシジョンツリーを作って理解する (3. データ分析ライブラリPandas編)

Last updated at Posted at 2020-06-27

Pythonで0からディシジョンツリーを作って理解する
1.概要編 - 2. Pythonプログラム基礎編 - 3. データ分析ライブラリPandas編 - 4.データ構造編 - 5.情報エントロピー編 - 6.ツリー生成編 - (番外編) 離散化

ディシジョンツリーを作るためのPandasライブラリの使い方について説明いたします。

3.1 ライブラリのインポート

# pamdasをインポートし、プログラム内では、pdという名前で使用すると宣言する。
import pandas as pd

3.2 DataFrame, Series

pandasでは、データフレーム(DataFrame)とシリーズ(Series)を使用します。次の図のようにExcelのテーブルのようにデータを行は1つのデータ、列はデータの項目(属性)としたとき、DataFrameはテーブル全体を表し、Seriesは1行分を表すことになります。

3.3 DataFrameの生成

Excelファイルを読み込む。read_excel ExcelWriter

# Excelファイルは、このipynbファイルと同じ場所にアップロードしておく。
df0 = pd.read_excel("data_golf.xlsx")

# DataFrameをHTMLのtableとして表示する。
from IPython.display import HTML
html = "<div style='font-family:\"メイリオ\";'>"+df0.to_html()+"</div>"
HTML(html)


# Excelファイルへの保存 (withは、f.closeの処理を自動的に実行してくれるもの)
with pd.ExcelWriter("data_golf2.xlsx") as f:
    df0.to_excel(f)

辞書型(連想配列)から生成する方法:辞書型(連想配列)は、列でデータをまとめます。DataFrame

# 辞書型から生成:列でデータをまとめる。
d = {
    "天気":["","","","","","","","","","","","","",""],
    "温度":["","","","","","","","","","","","","",""],
    "湿度":["","","","","普通","普通","普通","","普通","普通","普通","","普通",""],
    "":["","","","","","","","","","","","","",""],
    "ゴルフ":["×","×","","","","×","","×","","","","","","×"],
}
df0 = pd.DataFrame(d)

配列から生成する方法:行でデータをまとめます。DataFrame

# 配列から生成:行でデータをまとめる。
d = [["","","","","×"],
     ["","","","","×"],
     ["","","","",""],
     ["","","","",""],
     ["","","普通","",""],
     ["","","普通","","×"],
     ["","","普通","",""],
     ["","","","","×"],
     ["","","普通","",""],
     ["","","普通","",""],
     ["","","普通","",""],
     ["","","","",""],
     ["","","普通","",""],
     ["","","","","×"],
    ]
# 列名、行名をcolumns, index で指定できる。省略した場合には、通し番号が付く。
df0 = pd.DataFrame(d,columns=["天気","温度","湿度","","ゴルフ"],index=range(len(d)))

3.4 テーブルの情報(行、列の名前、数)を取得

# テーブルの情報(行、列の名前、数)を取得

# 行、列の数
print(df0.shape) # 出力 (14, 5)

# 行数の取得
print(df0.shape[0]) #出力 14

# 列名の取得
print(df0.columns) # 出力 Index(['天気', '温度', '湿度', '風', 'ゴルフ'], dtype='object')

# 行名の取得(df0の行名は、自動で割り振られたインデックスになっている)
print(df0.index) # 出力 RangeIndex(start=0, stop=14, step=1)

3.5 値の取得 loc iloc values

# 値の取得

# 行と列を指定して値を取得する。
# 行番号1 (2個目のデータ), の湿度を取得する。
print(df0.loc[1,"湿度"]) # 出力 高

# 行と列を配列で複数指定して、値を取得する。
# 行番号1,2,4 の 天気とゴルフの値をまとめて取得、取得したデータもDataFrame型となる。
df = df0.loc[[1,2,4],["天気","ゴルフ"]]
print(df)
# 出力
#   天気 ゴルフ
# 1  晴   ×
# 2  曇   ○
# 4  雨   ○
print(type(df)) # 出力 <class 'pandas.core.frame.DataFrame'>

# 行と列の配列での指定には、スライス(配列を抜き出す処理)を利用することもできる。
# 1~4の行の、すべての列のデータを取得する。locは名前を指定するので、1:4とすると4を含みます。
df = df0.loc[1:4,:]
print(df)
# 出力
#   天気 温度  湿度  風 ゴルフ
# 1  晴  暑   高  有   ×
# 2  曇  暑   高  無   ○
# 3  雨  暖   高  無   ○
# 4  雨  涼  普通  無   ○

# iloc を使用すると、行、列をインデックスで指定できる。インデックスは、0から順に数える。
# 1~3の行の、最後の列(ゴルフ)以外のデータを取得する。ilocはインデックスを指定するので、1:4とすると4を含みません。
df = df0.iloc[1:4,:-1]
print(df)
# 出力
#   天気 温度 湿度  風
# 1  晴  暑  高  有
# 2  曇  暑  高  無
# 3  雨  暖  高  無

# 1行分 (Series) からの値の取得
# 最初の行のデータを取得する。sは、Series型
s = df0.iloc[0,:]
# 辞書型と同じように、s["列名"]で値を取得できる。
print(s["天気"]) # 出力 晴

# すべての値を配列(numpy.ndarray)の形式で取得する。
print(df0.values)

3.6 データのループ、順次データを見ていく iterrows iteritems

# データのループ、順次データを見ていく。

# 行でループする。1行ごとデータを見ていく。
for i,row in df0.iterrows():
    # i は行名称(行のインデックス)、rowはSeries
    print(i,row)
    pass
    
# 列でループする。1列ごと、縦にデータを見ていく。
for i,col in df0.iteritems():
    # iは列の名称、colはSeries
    print(i,col)
    pass

3.7 度数 value_counts

度数とは、例えば「晴、雨、雨、曇、晴」のデータにおける晴2、曇1、雨2といった各項目のデータがいくつあるかを示すものです。

# 度数(データの出現個数)

# 天気の列の全データを取得する。sは、Series
s = df0.loc[:,"天気"]

# なんのデータが何個あるか、を取得する。
print(s.value_counts())
# 出力
# 晴    5
# 雨    5
# 曇    4
# Name: 天気, dtype: int64

# 例えば、晴の個数を取得する。
print(s.value_counts()[""]) # 出力 5

3.8 特定のデータの抽出 query

pythonの条件文のような文字列を与えてデータを抽出することもできます。

# 特定データの抽出

# 天気が晴のデータの取得
print(df0.query("天気==''"))
# 出力
#    天気 温度  湿度  風 ゴルフ
# 0   晴  暑   高  無   ×
# 1   晴  暑   高  有   ×
# 7   晴  暖   高  無   ×
# 8   晴  涼  普通  無   ○
# 10  晴  暖  普通  有   ○

# 天気が晴でゴルフに行くデータの取得
print(df0.query("天気=='' and ゴルフ==''"))
# 出力
#    天気 温度  湿度  風 ゴルフ
# 8   晴  涼  普通  無   ○
# 10  晴  暖  普通  有   ○

# 天気が晴、または、ゴルフに行くデータの取得
print(df0.query("天気=='' or ゴルフ==''"))
# 出力
#    天気 温度  湿度  風 ゴルフ
# 0   晴  暑   高  無   ×
# 1   晴  暑   高  有   ×
# 2   曇  暑   高  無   ○
# 3   雨  暖   高  無   ○
# 4   雨  涼  普通  無   ○
# 6   曇  涼  普通  有   ○
# 7   晴  暖   高  無   ×
# 8   晴  涼  普通  無   ○
# 9   雨  暖  普通  無   ○
# 10  晴  暖  普通  有   ○
# 11  曇  暖   高  有   ○
# 12  曇  暑  普通  無   ○

# lenによる抽出したデータの個数の取得
print(len(df0.query("天気=='' or ゴルフ==''")))
# 出力 12
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