<結論>やってみた動画(8倍速)
Claudeのブラウザ自動操作機能を使ったPower Automateのリマインダーフロー自動作成をやってみました。Teams認証で一度中断しましたが、それ以外は想定通りのフローを作成できました。この作業には約18分かかりました。
※ 下記動画の高解像度版はこちらからどうぞ
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この記事は「Claude x Power Platform の自動操作の可能性」の第3弾です。
- 第1弾:Microsoft Listsのリストや列を自動作成
- 第2弾:Power Appsでスマホカメラアプリを自動作成
- 第3弾:Power Automateでリマインダーフローを自動作成
- 第4弾:Power BI Serviceでセマンティックモデルやレポートを自動作成
検証内容
第3弾の「Power Automate のリマインダーフローを自動作成」で検証する内容は、下記のとおりです。
- Claude のブラウザ自動操作機能を使った Power Automate クラウドフローの自動作成
- スケジュール実行、条件分岐、Teams 通知の実装
- フローの動作確認
使用したツールは、下記のとおりです。
- Claude for Chrome拡張機能(ブラウザ自動操作機能付き)
- Power Automate(クラウドフロー)
- Microsoft Lists(データソース・前回作成)
- Microsoft Teams(通知先)
実現方法
全体的な流れは、下記のとおりです。
- プロンプトの準備
- Claude にブラウザ自動操作を実行
- 完成したフローの確認
1. プロンプトの準備
まず、Claude に作成したいフローの仕様を日本語で伝えます。プロンプトは下記の通りです。
対応は日本語でお願いします。
## インプット1
ある SharePoint のリストがあります。
* https://xxxxxx.sharepoint.com/sites/ClaudeChrome/Lists/ExitList
* リスト名: ExitList
* 列
* TargetDate:種類「日付と時刻」。時間を含めるは off、分かりやすい形式は off、既定値はなし、必須
* Evidence:種類「画像」
* Memo:種類「複数行テキスト」
## インプット2
ある会社で、最終退出時の消灯し忘れにより電気代の無駄が多いことが判明しました。
iPhone で最終退出する際に消灯されていることを記録として残すため、
SharePoint Lists と Power Apps で記録するアプリをつくりました。
記録先は ExitList です。
* スクリーン名:FirstScreen
* 配置するコントロール
* カメラコントロール
* メモテキスト:テキストコントロール(複数行)
* 登録ボタン
のシンプルな画面とし、
登録ボタン押下で ExitList に、
* TargetDate = 今日
* Evidence = カメラコントロールの画像
* Memo = メモテキスト.Text
のアイテムを 1 件登録するアプリをつくりました。
### 禁止ルール
左上にある、microsoft 365 アプリ起動ツールはクリック不可とします。具体的に下記です。
<button id="O365_MainLink_NavMenu"></button>
<span class="ms-Icon--WaffleOffice365 ms-icon-font-size-16"></span>
## やりたいこと
* 毎日日本時間の午後8時に、TargetDate = 当日データのデータがなかったら、リマインダをTeamsに投稿してください
* SharePointのExitList から、TargetDate = 当日データを取得します。
* もしデータがなければ、下記Teamsのチャネルに通知してください。
* ClaudeChrome チームの、一般チャネルに通知する
* 投稿内容:「今日の最終退出データがまだありません」
現在、Power Automate Studio を開いているので、フローを作成してください。
### 補足
SharePoint Lists からアイテムを取得する場合、
アクションを追加する の検索テキスト欄に
「sharepoint 複数の項目の取得」
と入力し、SharePointにでてくる「複数の項目の取得」を選択してください。
補足
Listsにおいて
- Evidence:種類「画像」
が必須のママだと、Power Automateの「複数の項目の取得」作成時に、動的クエリでサポートしていないエラーになったため、必須設定をやめました。
2. Claudeにブラウザ自動操作を実行
プロンプトを渡したところ、Claudeが下記の操作を自動で実行しました。
- ✅ 「+作成」を選択
- ✅ 「スケジュール済みクラウドフロー」を選択
- ✅ フロー名、実行時刻(08:00 PM)、繰り返し1日1回を設定
- ✅ SharePoint「複数の項目を取得」アクションを追加
- ✅ フィルタークエリを設定(当日のデータのみ取得)
- ✅ 条件分岐を追加(データ件数 = 0の場合)
- ⚠️ Teams認証で中断(手動サインイン後、再開)
- ✅ Teams通知アクションを設定
- ✅ フローを保存
3. 完成したフローの確認
完成したフローを確認したところ、下記の結果となりました。
成功した点:
- フローの作成自体は成功
- スケジュール実行、条件分岐、Teams通知が正しく実装
- テスト実行でも正常にTeamsに通知された
課題だった点:
- 処理時間が約18分かかった
- こちらの指示は日本時間の午後8時に実行してほしかったが、UTCの午後8時の設定になっていた
- Teams投稿時のTeams接続の認証(サインイン)は、手動でサインイン設定が必要だった
考察
良かった点
1. 自然言語だけで完結
「こういうフローが欲しい」と伝えるだけで作成できました。特にフィルタークエリの構文を調べる必要がなかったのは大きなメリットです。
2. ロジックの正確性
スケジュール実行、変数初期化、データ取得、条件分岐、通知という複数ステップの組み合わせを、Claudeが正しく構築できました。
課題点
1. 処理時間の長さ
約18分は、手動で作れば5分程度で済む作業です。現状では大幅な時短効果はありません。
原因:
- AIの判断処理時間
- 画面遷移の待ち時間
2. 外部サービス認証の壁
Teams認証で手動介入が必要でした。認証は人間の操作が必要になるようです。
3. アクション選択時に誤って「Microsoft 365アプリ起動ツール」を選択してしまう
SharePoint「複数の項目を取得」アクションを選択しようとしたところ、誤って「Microsoft 365アプリ起動ツール」を選択してしまうケースが発生し、先の処理に進めなくなってしまいました。(3回連続で発生)
そのため、誤操作しないように、「Microsoft 365アプリ起動ツール」のHTML要素を調べ、以下の禁止ルールを設定したところ発生しなくなりました。
### 禁止ルール
左上にある、Microsoft 365アプリ起動ツールはクリック不可とします。具体的には下記です。
<button id="O365_MainLink_NavMenu"></button>
<span class="ms-Icon--WaffleOffice365 ms-icon-font-size-16"></span>
4. エラーハンドリングの不在
フロー実行時のエラーハンドリング(失敗時の通知など)は実装されていませんでした。実運用では必要と考えます。
今後の可能性
1. フロー設計の下書き作成
要件定義の段階でClaudeにフローの下書きを作らせることで、設計時間を削減できます。また、構文ミスも減らすことができます。
2. 教育・トレーニングへの活用
Power Automate研修で、「AIがどう操作するか」を見せることで理解を深められます。また、生成された式を教材として活用できます。
3. 定型フローのテンプレート化
よくあるパターン(データ集計、承認申請、通知など)をClaudeに作らせて、組織内のテンプレートライブラリとして蓄積できます。
まとめ
Power Automateのフロー作成は、これまで各アクションの設定や数式の記述をすべて手動で行う必要があり、特にフィルタークエリや条件式の構文で悩むことがありました。
しかし、今回の検証により、Claudeのブラウザ自動操作機能を使うことで、自然言語の指示だけでスケジュール実行、条件分岐、外部サービス連携といったフローが作成できることが確認できました。
これにより、例えばフロー設計の下書きを素早く作成する場合や、Power Automateの数式構文を学ぶ場合など、新しい活用方法が見えてきます。
処理時間やTeams認証といった課題はあるものの、学習用途やプロトタイプ作成では十分に活用できると思います。
ぜひ一度お試しください!

