<結論>やってみた動画(5倍速)
Claude のブラウザ自動操作機能を使った Microsoft Lists の自動作成をやってみました。必須条件を間違えた以外は想定通りのリストが作成できました。欠点は処理時間がかかること。この作業で10分半かかりました。
※ 下記動画の高解像度版はこちらからどうぞ
はじめに
2025年12月に、Anthropic社のClaudeにブラウザ自動操作機能(Chrome拡張機能)が、すべての有料プランユーザーに対してベータ版として利用可能になりました。
この機能を使うと、AIに自然言語で指示するだけで、ブラウザ上の操作を自動実行してくれます。そこで、Microsoft Lists、Power Apps、Power Automate、Power BI Service を Claude に任せて、どこまで自動化できるのか検証してみました。
関連記事
この記事は「Claude x Power Platform の自動操作の可能性」の第1弾です。
- 第1弾:Microsoft Listsのリストや列を自動作成
- 第2弾:Power Appsでスマホカメラアプリを自動作成
- 第3弾:Power Automateでリマインダーフローを自動作成
- 第4弾:Power BI Serviceでセマンティックモデルやレポートを自動作成
下記の課題を解決するアプリを4回に分けて作っていきます。
ある会社で、最終退出時の消灯忘れにより電気代が無駄になっていることが判明しました。最終退出時に消灯されていることをiPhoneで記録として残すため、SharePoint ListsとPower Appsで記録用アプリを作成します。また、毎日決まった時間にTeamsへリマインダーを送るフローをPower Automateで作成します。さらに、Listsのデータから各月の実施状況を可視化するレポートをPower BIで作成します。
検証内容
第1弾の「Microsoft Lists のリストや列を自動作成」で検証する内容は、下記のとおりです。
- Claude のブラウザ自動操作機能を使った Microsoft Lists の自動作成
- 3列のカスタムリスト(消灯記録管理用)を作成
- 所要時間と完成度の確認
使用したツールは、下記のとおりです。
- Claude for Chrome拡張機能(ブラウザ自動操作機能付き)
- Microsoft Lists(Microsoft 365環境)
実現方法
全体的な流れは、下記のとおりです。
- プロンプトの準備
- Claude にブラウザ自動操作を実行
- 完成したリストの確認
1. プロンプトの準備
まず、Claude に作成したいリストの仕様を日本語で伝えます。プロンプトは下記の通りです。
## インプット
あなたは、あるSharePointのサイトを開いています。
* https://xxxxxx.sharepoint.com/sites/ClaudeChrome/_layouts/15/viewlsts.aspx?view=14
ここに、Listsを1つ空の状態から作ってください。
* Listsを1つつくる
* リスト名:ExitList
* 列
* TargetDate:種類「日付と時刻」。時間をふくめるはoff、分かりやすい形式はoff、既定値はなし、必須
* Evidence:種類「画像」、必須
* Memo:種類「複数行テキスト」
2. Claude にブラウザ自動操作を実行
プロンプトを渡したところ、Claude が下記の操作を自動で実行しました。
- ✅ 「新規」>「リスト」を選択
- ✅ 「空白のリスト」を選択
- ✅ リスト名入力
- ✅ リストを作成
- ✅ 3列の追加
3. 完成したリストの確認
完成したリストを確認したところ、下記の結果となりました。
成功した点:
- リストの作成自体は成功
- 列の追加も基本的には成功
- 想定していたリスト構造がほぼ完成
課題だった点:
- 処理時間が約10分30秒かかった
- 列の「必須」設定を間違えた(2箇所)
考察
良かった点
1. 自然言語だけで完結
「こういうリストが欲しい」と伝えるだけで作成できました。
2. 再現性の高さ
同じプロンプトでもう1回試したところ、ほぼ同じ結果が得られました。
課題点
1. 処理時間の長さ
約10分30秒は、手動で作れば1〜2分で済む作業です。現状では時短効果はありません。
原因:
- AIの判断処理時間
- 画面遷移の待ち時間
- ブラウザのDOM読み込み待機
2. 細かい設定ミス
「必須」設定といった、細かい設定項目で間違えることがありました。
「必須」チェックボックスを off から on にはしているのですが、必須チェックボックスにフォーカスが入った状態で保存ボタンを押しているため、必須設定が有効になっていないと推測されます。
必須設定のフォーカス設定の調整が必要そうです。
今後の可能性
1. 速度改善の期待
ブラウザ自動操作の技術が進化すれば、将来的には高速化が期待できます。
2. バッチ処理への応用
複数のリストを一括作成するような応用ができそうです。
3. 教育・トレーニングへの活用
新人教育やトレーニングで、「AIがどう操作するか」を見せることで理解を深められます。
まとめ
Microsoft Lists の作成は、これまで手動で行う必要があり、複数のリストを作成する場合は繰り返し手作業が必要でした。
しかし、今回の検証により、Claude のブラウザ自動操作機能を使うことで、自然言語の指示だけでリスト作成が可能になることが確認できました。
これにより、例えばテンプレート的なリストを複数作成する場合や、初心者が「こういうリストを作りたい」というアイデアを素早く形にする場合など、新しい活用方法が見えてきます。
処理時間や細かい設定ミスといった課題はあるものの、学習用途やプロトタイプ作成では十分に実用的です。
ぜひ一度お試しください!
