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10/26 回避方法(ACPIを恒久的にoffにする)とその後を追加
これまでの経緯
この記事はACPI BIOS ErrorとACPI Errorに対する奮闘記その2である。
その1はこちら、その後こちらでデフォルトのカーネルを変更し、こちらでOSをAlmaLinuxに変更し、問題解決かと思われた。
しかし、私自身の異動に伴い計算機の引っ越しを行った結果、AlmaLinuxでもまたErrorが発生した。
結論を先に言うと、ACPIをoffにすることでErrorが出なくなった。
エラーの内容
計算機の電源を入れ、カーネルを選択する画面でAlmaLinux 8.8 (Sapphire Caracal)を選ぶ。
するとしばらくしてエラー画面が出る。
このようなエラーである。
ACPI BIOS Error (bug): Failure creating named object [\_SB.INTS], AE_ALREADY_EXISTS
ACPI Error: AE_ALREADY_EXISTS, During name lookup/catalog
そしてそのまま黒い画面のまま動かなくなる。
回避方法(ACPIをoffにする)
参考にしたのはこちら。
ACPIをoffにする。
カーネルを選択する画面でAlmaLinuxにカーソルを合わせた状態で、以下の指示通り'e'を入力。
Press 'e' to edit the selected item, or 'c' for a command prompt.
以下の行を編集する。
limux ...(中略)... acpi=strict
このように編集する。
limux ...(中略)... acpi=off
そしてCtrl + Xでstartする。
回避方法(ACPIを恒久的にoffにする)
上記の方法だと、一時的な編集にしかならない。
そこで、以下のように恒久的な変更を行う。
まずは、現在の設定の確認を行う。
$ sudo grubby --info=ALL
index=0
kernel=“/boot/vmlinuz-4.18.0-477.21.1.el8_8.x86_64”
args=“... acpi=strict ...”
...
ACPIはstrictになっている。
そこで、以下のように変更を加える。
$ sudo grubby --args=“acpi=off” --update-kernel /boot/vmlinuz-4.18.0-477.21.1.el8_8.x86_64
$ sudo grubby --info=ALL
index=0
kernel=“/boot/vmlinuz-4.18.0-477.21.1.el8_8.x86_64"
args=“... acpi=off”
これで変更が完了した。
その後
ACPIは電源管理やハードウェアの構成管理をしている。
ACPIをoffにしたことで、コマンド入力でのrebootやshutdownができなくなった。
また、htopで見ることのできるスレッド数が半分になってしまった。
根本的な解決には程遠いが、とりあえず起動させることには成功したという状況である。
おまけ: hostnameの変更
新しい所属先がDynamic DNSなので、計算機自体にhostnameをつける必要がある。
こちらを参考にする。
hostnameの確認は以下の通り。
$ hostname
(現在のhostnameが表示される)
hostnameの変更は以下の通り。
$ hostnamectl set-hostname hogehoge
そのあと計算機の再起動が必要かもしれない。