今更聞けない基礎編|Google Search Consoleの設定方法と、収益につなげる実践プラン
「サイトは公開した。でも、Google検索から人が来ているのか分からない」
そんなときに最初に設定したいのが、Google Search Console(グーグル・サーチ・コンソール) です。略して「サーチコンソール」「GSC」とも呼ばれます。
先に結論を言うと、Google Search Consoleは、広告費を払って集客する道具でも、登録すれば直接お金が入るサービスでもありません。
Google検索で、どんな言葉から、どのページへ、何人が来たのかを確認し、検索流入と収益導線を改善するための無料ツールです。
この記事では、初めて設定する人に向けて、登録方法から毎週見る数字、収益につなげる90日プランまで順番に解説します。
Google Search Consoleで分かること
Google Search Consoleでは、主に次のことを確認できます。
- Google検索結果に表示された回数
- 検索結果からクリックされた回数
- クリック率(CTR)
- 検索結果のおおよその平均掲載順位
- 読者が実際に検索した語句(検索クエリ)
- 検索流入を集めているページ
- Googleに登録されているページと、登録されていないページ
- サイトマップの読み込み状況
- Core Web Vitalsなど、ページ体験に関する問題
- セキュリティの問題や手動による対策の有無
たとえば「台風 3D シミュレーター」という検索語で表示されているのに、クリック率が低いと分かれば、記事タイトルや説明文を見直せます。
一方、表示回数すら少ない場合は、検索需要に合う記事の追加、内容の充実、内部リンクの改善などが必要だと判断できます。
Google公式も、検索パフォーマンスレポートでは検索語句、ページ、国などに分けて表示回数やクリック数の傾向を確認できると説明しています。
Google Analyticsとの違い
混同されやすいので、役割を短く分けておきましょう。
| ツール | 主に分かること | 役割 |
|---|---|---|
| Google Search Console | Google検索で表示されてから、サイトへ来るまで | 集客前の改善 |
| Google Analytics 4 | サイトへ来たあと、何を見て何をしたか | サイト内行動と成果の分析 |
| Google AdSense | 広告表示、クリック、見積もり収益など | 広告収益の確認 |
つまり、Search Consoleで入口を増やし、Analyticsで読者の動きを確認し、AdSenseや商品・サービスで収益化するという関係です。
設定前に用意するもの
必要なのは次の3つです。
- Googleアカウント
- 公開済みのウェブサイト
- サイト所有者であることを証明できる権限
独自ドメインを使っている場合は、ドメイン管理会社のDNS設定を変更できる状態にしておくとスムーズです。
設定方法1|プロパティを追加する
- Google Search Consoleを開く
- Googleアカウントでログインする
- 「プロパティを追加」を選ぶ
- 「ドメイン」または「URLプレフィックス」を選ぶ
- 所有権の確認を行う
ドメインプロパティ
例として example.com を登録すると、http、https、wwwあり・なし、サブドメインをまとめて扱えます。
サイト全体を長く運営するなら、基本的にはこちらがおすすめです。ただし、所有権確認にはDNSへのTXTレコード追加が必要です。
URLプレフィックスプロパティ
https://example.com/ のように、入力したURLから始まる範囲だけを対象にします。
HTMLファイル、HTMLタグ、Google Analytics、Google タグ マネージャーなど、状況に応じた確認方法を利用できます。ただし、httpとhttps、wwwあり・なしは別の範囲として扱われるため、入力間違いに注意しましょう。
設定方法2|所有権を確認する
おすすめはDNSレコードによる確認
ドメインプロパティを選ぶと、GoogleからTXTレコードが表示されます。
- ドメイン管理会社の管理画面を開く
- DNS設定、DNSレコード、ゾーン編集などの項目を開く
- 種別に「TXT」を選ぶ
- Googleが表示した文字列を値として追加する
- 保存する
- Search Consoleへ戻り「確認」を押す
DNSの反映には時間がかかる場合があります。すぐ確認できないときは、レコードを削除せず、時間を置いてもう一度試します。
所有権確認用のDNSレコードやHTMLタグは、確認後も原則として残しておきましょう。削除すると、再確認が必要になることがあります。
Googleは、所有者が検索情報の閲覧やサイトに影響する操作を行えるため、本当の所有者かを確認すると説明しています。
設定方法3|サイトマップを送信する
サイトマップは、検索エンジンにサイト内の重要なURLを伝えるファイルです。
代表的なURLは次の形です。
https://example.com/sitemap.xml
WordPressでは、SEOプラグインやCMS本体がサイトマップを生成している場合があります。
送信手順は次の通りです。
- Search Consoleの左メニューから「サイトマップ」を開く
- サイトマップのURLを入力する
- 「送信」を押す
- ステータスが「成功しました」になるか確認する
サイトマップの送信は、Googleによる発見を助けます。ただし、送信した全ページのクロールやインデックス登録を保証するものではありません。
設定方法4|重要ページの登録状況を確認する
画面上部のURL検査に、公開した記事のURLを入力します。
確認したいのは次の点です。
- Googleに登録されているか
- クロールを妨げる設定がないか
- 正規URLが意図したものになっているか
- ページを更新した場合、再クロールをリクエストできるか
すべてのURLを毎回手動送信する必要はありません。重要な新規ページや、大きく更新したページを確認する用途が中心です。
設定方法5|Google Analytics 4と関連付ける
Search ConsoleとGA4を組み合わせると、「どんな検索から来たか」と「来たあとに何をしたか」をつなげて考えやすくなります。
Search Consoleでは「設定」から「協力者/関連付け」を開き、Google Analyticsとの関連付けを進められます。Google公式によると、設定にはSearch Console側の所有者権限と、Google Analytics側の編集権限が必要です。
GA4側でも、管理画面の商品リンクからSearch Consoleリンクを設定できます。連携後は、GA4のレポートライブラリでSearch Consoleのコレクションを公開すると、検索クエリやGoogleオーガニック検索トラフィックのレポートを確認しやすくなります。
最初の7日間で見る場所
1.検索パフォーマンス
まずは「検索結果」のレポートで、次の4指標を見ます。
- クリック数
- 表示回数
- CTR
- 平均掲載順位
ただし、平均掲載順位だけを毎日追いかける必要はありません。検索する人の地域、端末、時期などで表示結果は変わります。
2.ページのインデックス登録
登録済みページと未登録ページを確認します。
未登録だから、すべて異常とは限りません。重複ページ、リダイレクト、削除済みページなどは、意図どおり除外されている場合があります。
重要な公開記事が未登録なら、そのURLを検査し、noindex、robots.txt、HTTPステータス、重複URL、内容不足などを確認します。
3.ウェブに関する主な指標
Core Web Vitalsの「不良URL」が多い場合は、画像サイズ、表示速度、レイアウトのずれなどを確認します。
ただし、数値を満点にすること自体が目的ではありません。Googleも、単一のページ体験シグナルだけで順位が決まるわけではなく、読者にとって全体として良い体験を作ることが重要だと説明しています。
Search Consoleを収益につなげる基本式
Search Consoleが直接生み出すのは収益ではなく、改善の材料です。
広告型サイトなら、考え方は次のようになります。
検索表示回数 × CTR = 検索からの訪問数
訪問数 × 1訪問あたりの広告収益 = 検索流入による広告収益
商品・サービス型なら、次の形です。
検索訪問数 × 成約率 × 1件あたりの利益 = 利益
そのため、収益改善には次の4段階があります。
- 検索結果に表示されるテーマを増やす
- タイトルを改善してクリック率を上げる
- 記事内で次に読むページへ案内する
- 広告、商品、問い合わせ、会員登録などの成果へつなぐ
収益化プラン|最初の30日
最初の1か月は、計測環境と記事の土台を整えます。
やること
- Search Consoleへサイトを登録する
- ドメイン所有権を確認する
- サイトマップを送信する
- GA4と関連付ける
- 重要ページのインデックス状況を確認する
- 収益につながる成果をGA4のキーイベントとして定義する
- 読者の悩みごとに、記事テーマを10本程度整理する
記事テーマは「検索数が多そう」だけで選ばず、自分のサイトが具体的に答えられるものを選びます。
たとえばツール系サイトなら、「○○とは」だけでなく、「使い方」「計算方法」「比較」「失敗例」「結果の読み方」といった検索意図を分けて考えます。
収益化プラン|31〜60日
データが集まり始めたら、表示回数のある検索語とページを探します。
優先して改善するページ
- 表示回数は多いがCTRが低いページ
- 平均掲載順位が比較的上位に近く、改善余地があるページ
- クリックはあるが、すぐ離脱されているページ
- 関連記事や収益ページへの導線が弱いページ
改善内容
- タイトルを検索意図に合わせる
- 冒頭で「この記事で分かること」を明確にする
- 古い情報を更新する
- 見出しを質問への答えになる形へ直す
- 関連記事への内部リンクを追加する
- 広告を本文の邪魔にならない位置へ調整する
- 商品、問い合わせ、動画、メルマガなどへの導線を一本に絞る
CTRの評価は、順位、検索語、ブランド認知、検索結果の表示形式によって変わります。「何%なら絶対に合格」という一律の基準ではなく、同じページの改善前後を比べるのが現実的です。
収益化プラン|61〜90日
3か月目は、成果の出たテーマを横展開します。
例
「台風の過去ルート」という記事が検索されているなら、次のように広げられます。
- 台風番号別の解説
- 年別データベース
- 気圧や最大風速の見方
- 台風進路図の使い方
- 防災チェックリスト
- 3Dシミュレーターへの導線
1本の記事だけで完結させず、解説記事→比較・事例記事→ツールや収益ページという流れを作ります。
毎月、検索流入から発生した広告収益、問い合わせ、登録、購入などを確認し、表示回数だけでなく事業上の成果まで追います。
毎週30分の確認ルーティン
毎週
- 過去7日と前の7日を比較する
- クリック数が大きく増減したページを見る
- 表示回数が増えた検索語を確認する
- 重要ページのインデックス問題を確認する
- 1〜2ページだけ改善する
毎月
- 過去28日と前の28日を比較する
- 流入上位ページと収益上位ページを照合する
- 検索流入は多いのに成果が出ないページを見直す
- 成果が出たテーマの関連記事を企画する
- 更新が必要な古い記事を決める
毎日すべてを直すより、期間をそろえて変化を比べ、改善履歴を残すほうが判断しやすくなります。
やってはいけないこと
- 検索キーワードを不自然に何度も詰め込む
- 他サイトやAIの文章を確認せず大量公開する
- 表示回数だけを増やし、読者の目的を無視する
- インデックス登録を順位保証だと思う
- 平均掲載順位だけで成功・失敗を決める
- 広告を増やしすぎて本文を読みにくくする
- 検索順位がすぐ上がると期待して短期間で方針を変え続ける
Googleは、検索順位だけを狙った内容ではなく、人の役に立つ、信頼できる「人を第一にしたコンテンツ」を推奨しています。
まとめ|Search Consoleは「収益の入口」を改善する道具
Google Search Consoleは、登録するだけで収益が発生するサービスではありません。
しかし、検索されている言葉、表示されるページ、クリックされない理由、Googleに登録されない原因を知ることで、読者がサイトへ入ってくる入口を改善できます。
最初に行うことは、この5つです。
- プロパティを追加する
- 所有権を確認する
- サイトマップを送信する
- 重要ページをURL検査する
- GA4と関連付ける
その後は、表示回数の多い検索語を見つけ、タイトルと本文を改善し、記事から収益ページまでの導線を作ります。
Search Console、Google Analytics、Google AdSenseは、別々の道具です。3つを役割分担させると、「検索で見つかる」「読まれる」「収益につながる」という流れを数字で育てられるようになります。
参考資料
- Google検索セントラル|Search Consoleの使用方法 — 基本的な活用方法と検索パフォーマンスの確認
- Search Consoleヘルプ|ウェブサイトのプロパティを追加する — プロパティ追加の公式手順
- Search Consoleヘルプ|サイト所有権を確認する — 所有権確認の方法と注意点
- Google検索セントラル|サイトマップを作成して送信する — サイトマップの作成・送信方法
- Search Consoleヘルプ|関連付け — Google Analyticsなどとの関連付け
- Google検索セントラル|Search ConsoleとGoogle AnalyticsのデータをSEOに活用する — 2つの分析ツールの使い分け
- Google検索セントラル|SEOスターターガイド — 検索最適化の基本
- Google検索セントラル|ページエクスペリエンスについて — ページ体験と検索の考え方