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Vault MCP ServerをビルドしたらエラーになったのでIBM Bobといっしょに解決した話

Last updated at Posted at 2026-01-29

はじめに

話題のMCP(Model Context Protocol)を試すべく、HashiCorp Vault MCP ServerをRHEL 9.7環境でビルドしようとしたところ、初歩的なエラーで躓きました。

後から思えば、リポジトリのREADMEに書いてある「Prerequisites」を完全に読み飛ばしていたのが原因……。今回は、自戒を込めて、IBMのAIエージェント「IBM Bob」にエラー解決を依頼し、無事にビルドを完了させるまでのプロセスを書いておきます。

環境

  • OS: RHEL 9.7
  • MCP Sever: HashiCorp Vault MCP Server
  • AI Agent: IBM Bob

発生したエラー

リポジトリをクローンし、前提条件を確認せずいきなり make build を実行しました。

$ make build
CGO_ENABLED=0 GOARCH=amd64 GOOS=linux go build -ldflags="-s -w -X github.com/hashicorp/vault-mcp-server/version.GitCommit=01c2fc7dfb80de4e95aa01b0c239c5586e4878fb -X github.com/hashicorp/vault-mcp-server/version.BuildDate=2025-12-23T08:40:54Z" -o ./bin/vault-mcp-server ./cmd/vault-mcp-server
bash: line 1: go: command not found
make: *** [Makefile:30: build] Error 127

「あれ?コマンド足りない?」と思いつつ、このログをそのままIBM Bobに投げる。
ターミナルでエラー行を右クリック > IBM Bob > Fix This Command をクリック
vaultmcpwibmbob.png

IBM Bobによる解析:自らMakefileを読みに行く能動的なステップ

ここで驚いたのは、Bobの解析ステップです。単に「Goが入っていないようです」と回答するだけでなくプロアクティブに環境を調査し始めました。

Bobの解析ログ:

  1. "I'll analyze the terminal error and help you fix it."(ターミナルエラーを解析し、修正をサポートします)
  2. エラーメッセージから go: command not found を特定。
  3. 「ビルドコマンドをより深く理解するために、Makefileをチェックします」と宣言し、Makefile を読み取る。
  4. Goのバージョン要求やコンテキストを把握するため、さらに詳細な調査を実行。

一般的に「エディタ内のコード」に集中するのに対し、Bobは 「ターミナルの外側」や「環境設定ファイル」まで自律的に探索 してくれました。この「自らファイルを確認しに行く」挙動は、まさにインフラエンジニアがトラブルシュートで行う思考プロセスそのものです。

Bobからの指摘:

  1. Goが未インストール: go コマンドがパスに存在しない。
  2. 要件の指摘: ターゲットのビルドには Go 1.24 以降が必要。
  3. 解決策: OS(RHEL/Fedora系)に合わせたインストール手順の提示。

ここでGitHubのドキュメントを再確認したところ、しっかり以下のように書かれていました。

Prerequisites
Go 1.24 or later (if building from source)

完全に読み飛ばしていました。マニュアル確認、大事

解決:Goのインストールと再ビルド

Bobの提案に従い、RHEL環境にGoをインストールします。

# RHEL 9.7 (Fedora系) なので dnf を使用
sudo dnf install golang

環境が整ったところで、再度 make build を実行。

$ make build
CGO_ENABLED=0 GOARCH=amd64 GOOS=linux go build ...
go: downloading github.com/sirupsen/logrus v1.9.3
go: downloading github.com/spf13/viper v1.21.0
...(中略)...
go: downloading gopkg.in/yaml.v3 v3.0.1

無事にビルドが走り、バイナリ ./bin/vault-mcp-server が生成されました!

インフラ構築における「AI Agent」の価値

今回感じたのは 「ターミナル + AI Agent」がもたらす安心感です。

インフラエンジニアにとって、ビルドエラーや環境構築の失敗は日常茶飯事ですが、その原因の多くは今回のような「前提条件の読み飛ばし」や「環境依存のパス欠如」です。

ログを渡し、AI Agentが設定ファイルを読み、OSのディストリビューションに合わせた解決策(dnfなのかaptなのか)を出してくれる。この 「頼りになる先輩」のような立ち振る舞いこそ、複雑なサーバー構築を自動化・効率化したいインフラエンジニアにこそ刺さるバリューかも知れませんね!


参考URL

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