AWSを学び始めたころ、僕は正直こう思ってました。
「サービスが多すぎて、なにがなんだかわからん……!」
IAM?VPC?EC2?
どれも聞いたことあるけど、どう関係してるのかピンとこない。
でも、ある日ふと思ったんです。
これ、身近な世界にたとえたら一気にわかるんじゃない?
そこから始まったのが、「たとえで理解シリーズ」。
この記事では、これまでの10本をまとめて紹介します。
AWSの世界を“ひとつの街”として見立てながら、一緒に整理していきましょう。
本記事は筆者の理解整理を目的としたもので、
AWS公式ドキュメントの要約ではありません。
🏫 IAMロールとポリシー=「学校と部活動」
最初にぶち当たる壁が「IAM(権限管理)」です。
ユーザー?ロール?ポリシー?名前が似てて混乱しますよね。
ここは“学校”で考えるとスッキリします。
| 要素 | たとえ | 役割 |
|---|---|---|
| IAMユーザー | 生徒 | 学校に所属する個人 |
| IAMロール | 部活動 | 特定の活動単位(役割) |
| ポリシー | 部活動のルール | 何をしていいかの制限 |
生徒が「野球部(IAMロール)」に入り、「ルール(ポリシー)」の範囲で活動する。
この構造そのままがIAMの仕組みなんですよね。
🏢 VPC=「マンション」
AWSのネットワーク空間を区切るのがVPC。
でも、「仮想ネットワーク」と言われてもピンとこない。
ここでは「マンション」をイメージしてみましょう。
- 1つのVPC=マンション全体
- サブネット=各部屋(またはフロア)
- セキュリティグループ=部屋のドアロック
- ルートテーブル=各住人が使う道順マップ
「誰がどこに行けるか」を決める仕組みなんです。
つまり、VPCは通信の通り道を整理した“建物の設計図”。
🔌 EC2=「家電」
サーバー=家電だと思ってみましょう。
電源を入れたら動き、止めたら電気代(課金)も止まる。
- 電源を入れる → インスタンス起動
- コンセント抜く → 停止
- 設定を変える → 家電の機能をカスタマイズ
つまりEC2は「あなたの部屋(VPC)に置いた電化製品」です。
マンション(VPC)の中で、各自が好きな家電を動かしているイメージ。
👩💼 ELB=「コンシェルジュ」
リクエストを振り分けてくれる“受付係”です。
訪問者(ユーザーからのリクエスト)が来たら、各部署(EC2)に案内する。
「誰が対応するか」を自動で判断してくれるコンシェルジュ。
トラフィック分散=受付の仕分けです。
👨🍳 Auto Scaling=「フードコートのマネージャー」
ランチタイムに人が殺到しても、店員さんを増やせば乗り切れます。
逆に、夜はお客さんが減るから店員さんを減らす。
それがAuto Scalingの考え方。
アクセスが増えたらEC2を増やし、減ったら削減。
“人手(リソース)を自動で調整する店長”のような存在です。
📦 S3=「宅配ボックス」
データを置くだけで、いつでも取り出せる保管庫。
フォルダではなく“箱”として考えるのがコツです。
- バケット=宅配ボックス
- オブジェクト=荷物
- アクセス権限=鍵の設定
S3は“誰でも使える共用ボックス”のような存在。
URLを知っていれば、遠くからでも安全に荷物を受け取れる。
📹 CloudWatch=「防犯カメラ」
サーバーやシステムの状態を監視するサービス。
異常があれば通知を飛ばす“防犯カメラ+警報装置”です。
メトリクスを記録して、アラームを設定。
「CPU使用率が90%を超えたら通知」みたいな動作も可能です。
システムの健康状態を見守る“見えない守衛さん”ですね。
📮 Route53=「郵便局」
「www.example.com」 をIPアドレスに変換する仕組み。
住所から家を探すようなものです。
- ドメイン名=宛先
- IPアドレス=住所
- Aレコード/CNAMEレコード=配達ルール
郵便局(Route53)は、
「この手紙はどこに届ければいい?」を判断する場所。
🧊 RDS=「冷蔵庫」
データを保存し続ける“冷蔵庫”。
サーバーが止まっても中身(データ)は保たれます。
- 冷蔵庫の電源を切らない → 常時稼働
- 整理整頓された棚 → テーブル構造
- 定期メンテナンス → バックアップ
DBを自分で管理せず、AWSが温度(パフォーマンス)と衛生(セキュリティ)を保ってくれる。
“データを腐らせない仕組み”です。
🍱 CloudFormation=「弁当屋」
同じ構成を毎回つくるのは面倒ですよね。
手作りだと味も見た目もバラバラ。
CloudFormationは“弁当屋”のように、
決まったレシピ(テンプレート)で同じ味を再現します。
- テンプレート=レシピ
- スタック=お弁当セット
一度テンプレートを作れば、誰でも同じ構成を再現できる。
まさに「インフラの定食化」です。
🧩 まとめ:AWSは“街づくり”のようなもの
ここまでを街にたとえると、こうなります👇
| AWSサービス | たとえ | 役割 |
|---|---|---|
| IAM | 学校 | 誰が何をできるかを決める |
| VPC | マンション | 区画を作って管理する |
| EC2 | 家電 | 実際に動かす計算機 |
| ELB | コンシェルジュ | リクエストを振り分ける |
| Auto Scaling | フードコートの店長 | 混雑に応じて増減 |
| S3 | 宅配ボックス | データの保管 |
| CloudWatch | 防犯カメラ | 状況の監視と通知 |
| Route53 | 郵便局 | ドメインの振り分け |
| RDS | 冷蔵庫 | データを保存 |
| CloudFormation | 弁当屋 | 構成を再現 |
AWSは“ひとつの街”。
そしてあなたはその街を設計し、運営する「都市開発者」です。
一つひとつの建物(サービス)の役割を知れば、街全体が見えてきます。
🚀 あなたの“たとえ”を考えてみよう
- まずは、自分がよく使うサービスをたとえてみる
- コメントで「このたとえの方がわかりやすい!」を教えてください
- シリーズ記事から気になるテーマを読んで、実際にAWSを触ってみよう
AWSの世界は広いけれど、たとえで理解すれば怖くない。
あなたの頭の中にも、きっと自分だけのAWSタウンができあがるはずです。
✳️ 他の記事はこちらからどうぞ👇
- 【たとえで理解】IAMロール=部活動
- 【たとえで理解】VPC=マンション
- 【たとえで理解】EC2=家電
- 【たとえで理解】ELB=コンシェルジュ
- 【たとえで理解】Auto Scaling=フードコートのマネージャー
- 【たとえで理解】S3=宅配ボックス
- 【たとえで理解】CloudWatch=防犯カメラ
- 【たとえで理解】Route53=郵便局
- 【たとえで理解】RDS=冷蔵庫
- 【たとえで理解】CloudFormation=弁当屋
✍️たとえで理解シリーズでは、
AWSの難しい概念を「身近なたとえ」で分かりやすく解説しています。
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「たとえで理解シリーズ」続編もぜひチェックしてみてください。
本記事は、生成AIとの対話を通じて構成・推敲を行いました。
たとえや構成のアイデアを生成AIと整理しながら、
読者に「直感的に伝わる説明」を目指しています。
