シリーズ記事
- Claude Code ゼロイチ(0→1)編 ← 本編
- Claude Code CLAUDE.md編
- Claude Code Hooks編
- Claude Code メモリ編
- Claude Code Skills編
- Claude Code サブエージェント編
はじめに
この記事は Android エンジニアが Claude Code を使って AI エージェントコーディングを始める最初の一歩について記載します。Android Studio を使って Android アプリの開発をしているけど Claude 本体や Claude Code を使ったことが無い人を対象とします。
「Android エンジニア、Claude Code を使う!」シリーズは 100% の最適解を目指さず、 より簡単により早くそして手軽 に Claude Code を使い始めることを目的にしています。そのためあえて読者に選択肢を提示せず一本道を突き進むのでご理解ください。
また、本シリーズは公式ドキュメントが小難しくでよく分からない!とか最初からキッチリやるのが苦手という方を対象にしています。最初からあれこれやらずにゼロイチを目指しましょう。ゼロイチをしてから公式ドキュメントを見ながらご自身で最善の方法を探ってみて下さい。
参考記事
準備
システム要件
Android Studio で Android アプリ作ってるなら、そこそこのスペックの macOS を使ってるだろうからシステム要件について気にする必要ありません。
Claude サブスクリプションに契約
Claude サブスクリプションのページに移動し、Claude にサインアップしてさらにサブスクリプション契約をしましょう。サインアップやサブスクリプション契約の方法についてはこの記事では記載しません。プランは「Pro」= 月$20 をお奨めします。
素の Claude Code を使う
まずは世間一般の Claude Code を使えるようにしましょう。Android Studio のプラグインはターミナル版の Claude Code を内部で使用するため、先にターミナルからのセットアップを済ませておく必要があります。
Claude Code をインストール
ターミナルから起動し、Homebrew 経由で Claude Code をインストールします。以下を実行して下さい。
$ brew install --cask claude-code
続いて、あなたの Android Studio プロジェクトディレクトリにターミナルで移動します。Claude Code を起動します。手頃な Android Studio プロジェクトが手元にない場合は 初めての Android アプリを作成するを参考にして Android Studio プロジェクトを作って下さい。
$ cd your-project
以下を実行すると Claude Code が起動します。
$ claude
Claude Code のセットアップ
Claude を起動するとセットアップが始まります。はっきり言って全部デフォルト設定で良いです。ログアウトすればセットアップをやり直せるのでご安心ください。この項のセットアップ手順については公式ドキュメントで省略されていたり第三者記事で載せてないことが多いです💦
Let's get started.
Choose the text style that looks best with your terminal
To change this later, run /theme
❯ 1. Dark mode ✔
2. Light mode
3. Dark mode (colorblind-friendly)
4. Light mode (colorblind-friendly)
5. Dark mode (ANSI colors only)
6. Light mode (ANSI colors only)
→ 「1」で良いのでEnterキーを押します。
Claude Code can be used with your Claude subscription or billed based on API usage
through your Console account.
Select login method:
❯ 1. Claude account with subscription · Pro, Max, Team, or Enterprise
2. Anthropic Console account · API usage billing
3. 3rd-party platform · Amazon Bedrock, Microsoft Foundry, or Vertex AI
→ 「1」で良いのでEnterキーを押します。するとブラウザが自動で起動され、以下が表示されます。
画面一番下の Logged in as ... に表示されている E-mail アドレスが、 Claude サブスクリプション契約で使用した E-mail アドレスであることを確認し、 Authorize ボタンを押します。すると以下が表示されます。
ログインに成功したのでターミナルに戻ります。
Logged in as xxxx@gmail.com
Login successful. Press Enter to continue…
→ 「Enterキーを押します。
Security notes:
Claude can make mistakes
You should always review Claude's responses, especially when
running code.
Due to prompt injection risks, only use it with code you trust
For more details see:
https://code.claude.com/docs/en/security
Press Enter to continue…
→ 「Enterキーを押します。
Use Claude Code's terminal setup?
For the optimal coding experience, enable the recommended settings
for your terminal: Option+Enter for newlines and visual bell
❯ 1. Yes, use recommended settings
2. No, maybe later with /terminal-setup
Enter to confirm · Esc to skip
→ 「1」で良いのでEnterキーを押します。
上記表示が出ればセットアップ完了です。
(/logout コマンドを実行すればもう一度セットアップをやり直せます。)
初めて Claude Code を使ってみる
「Claude Code のセットアップ」が終わった後プロンプト入力待ちになっているので以下を打ち込んでみましょう。
> what does this project do?
ご自身の Android Studio プロジェクトの説明が表示されたはずです。
では、Claude Code は以下を実行して一旦終了しておきましょう。(Claude Code はまあまあメモリを食います💦)
> exit
補足
英語が苦手な方は Cladue Code を日本語化しておくことをお勧めします。
Android Studio で Claude Code を使ってみる
さあ、これからが本題です。Claude Code の使い方は世の中に腐るほどありますが、 Android エンジニアのための Claude Code の使い方は希少ですので是非参考にして下さい。
Claude Code プラグインをインストール
Android Studio に公式のプラグイン Claude Code プラグインをインストールします。インストールするだけでありいつものプラグインインストールと同じなので細かい手順は省略します。
Claude Code プラグインのセットアップ
[Settings] - [Tools] - [Claude Code[Beta]] に Claude Code プラグインの設定がありますが一旦無視して良いです。設定はここにあることを認識しておくだけで良いです。
Claude Code を起動する
Claude Code プラグインをインストールすると Android Studio の右上にオジレンジ色の Claude Code アイコンが表示されるのでそれをクリックします。
Claude Code が起動します。
Claude Code を使ってみる
例えば以下のような命令を出してみます。
> ShopViewModel の Unit テストを作ってください
kotlinx-coroutines-test パッケージが未追加なので、追加してからテストを作成したいらしい。
Do you want to make this edit to libs.versions.toml?
❯ 1. Yes
2. Yes, allow all edits during this session (shift+tab)
3. No
→ 「1.」を選択。
すると diffビューアが表示され、libs.versions.toml への kotlinx-coroutines-test パッケージ追加のコードが提案された。
異論はないので diffビューア上の Apply ボタンを押し、提案を受け入れる。
しばらくゴニョゴニョ動いたのち、 build.gradle.kts への kotlinx-coroutines-test パッケージ追加のコードが提案された。
異論はないので diffビューア上の Apply ボタンを押し、提案を受け入れる。
また、しばらくゴニョゴニョ動いたのち、ShopViewModelTest のコードが提案された。
異論はないので diffビューア上の Apply ボタンを押し、提案を受け入れる。
次は作った Unit テストを実行したいらしく、テスト実行許可を求めてきた。
Do you want to proceed?
❯ 1. Yes
2. Yes, and don't ask again for ./gradlew :composeApp:jvmTest commands in /Users/xxxx/Dev/KMP/ramen-note
3. No
→ 「1.」を選択。
Unit テスト実行結果が報告されます。
⏺ テストが全て成功しました。以下が変更内容のまとめです。
変更したファイル
1. gradle/libs.versions.toml
- kotlinx-coroutines-test ライブラリを追加
2. composeApp/build.gradle.kts
- commonTest に kotlinx-coroutines-test の依存関係を追加
3. 新規作成: composeApp/src/commonTest/kotlin/.../ShopViewModelTest.kt
以下の 8つのテストケース を作成しました:
┌────────────────────────────────────────────────┬────────────────────────────────────────────────────┐
│ テスト │ 検証内容 │
├────────────────────────────────────────────────┼────────────────────────────────────────────────────┤
│ loadShopAndImage - Shopと画像を正常に読み込む │ Shop と画像が正しく StateFlow に設定される │
├────────────────────────────────────────────────┼────────────────────────────────────────────────────┤
│ loadShopAndImage - Shopがnullの場合 │ shop/shopImage 共に null │
├────────────────────────────────────────────────┼────────────────────────────────────────────────────┤
│ loadShopAndImage - photoName1が空の場合 │ Shop は読み込まれるが画像は null │
├────────────────────────────────────────────────┼────────────────────────────────────────────────────┤
│ loadShopAndImage - 画像読み込みがErrorの場合 │ 画像は null になる │
├────────────────────────────────────────────────┼────────────────────────────────────────────────────┤
│ loadShopAndImage - 画像読み込みがLoadingの場合 │ 画像は更新されない │
├────────────────────────────────────────────────┼────────────────────────────────────────────────────┤
│ addSchedule │ UseCase が正しい引数で呼ばれ、再読み込みが行われる │
├────────────────────────────────────────────────┼────────────────────────────────────────────────────┤
│ switchFavorite │ UseCase が正しい引数で呼ばれ、再読み込みが行われる │
├────────────────────────────────────────────────┼────────────────────────────────────────────────────┤
│ updateStar │ UseCase が正しい引数で呼ばれ、再読み込みが行われる │
└────────────────────────────────────────────────┴────────────────────────────────────────────────────┘
各 UseCase はフェイク実装を使ってテストクラス内で定義しており、外部のモックライブラリに依存しません。
以上で Claude Code への Unit テスト作成依頼が完了しました。
インラインアシスタントを試す
実を言うとこれが一番の関心ごとでした。インラインアシスタントとは Android Studio の Transform code で紹介されている機能の事で、GitHub Copilot では Inline Chat と呼ばれるものです。
要はエディタ上のコードをドラッグで選択し、その行に対して例えば "コードを改善して" 等のアクションを指定できる機能の事です。
まずは、エディタに表示されたコードをドラッグで選択します。
ドラッグするといつものコンテキストメニューが表示されます。Claude Code プラグインをインストールするとコンテキストメニューにオレンジ色の Claude Code アイコンが追加されます。Claude Code アイコンをクリックすると Claude Code プロンプトに該当行が表示されます。
❯ @composeApp/src/commonMain/kotlin/dev/seabat/ramennote/ui/screens/note/shop/ShopViewModel.kt#L31-54
コード改善を提案してもらうため、「コードを改善して下さい。」をプロンプトに入力し、Enter キーを押します。
❯ @composeApp/src/commonMain/kotlin/dev/seabat/ramennote/ui/screens/note/shop/ShopViewModel.kt#L31-54 コードを改善して下さい。
変更内容が diff ビューアに表示され、プロンプトには選択肢が表示されました。
Do you want to make this edit to ShopViewModel.kt?
❯ 1. Yes
2. Yes, allow all edits during this session (shift+tab)
3. No
diff ビューア上で Apply しても良いし、「1.」を選択しても良いのだろう。
→ 「1.」を選択。
続いて先ほど作った Unit テストの実行許可を求めてきた。
Do you want to proceed?
❯ 1. Yes
2. Yes, and don't ask again for ./gradlew :composeApp:testDebugUnitTest commands in /Users/xxxx/Dev/KMP/ramen-note
3. No
→ 「1.」を選択。
Unit テスト完了報告とともに今回の指示結果が表示された。
⏺ 全テスト通過しました。改善内容をまとめます。
改善点
Before — if/else の3段ネスト(深さ4)で可読性が低い
After — 2つの変更でフラット化:
1. 画像読み込みロジックを loadShopImage に抽出 — photoName が空なら null、Success なら data、それ以外は null を返す単純な関数に
2. let で分岐を一行に — shop が null なら null、そうでなければ loadShopImage を呼ぶ
ネストが3段 → 0段になり、各関数の責務が明確になりました。
インラインアシスタントは Claude Code でも実現でき、操作性も他の AI コーディングエージェントと比べて遜色ないように見える。
補足
コードをドラッグした際に Claude Code アイコンをクリックして Claude Code プロンプトに該当行を表示させるのはキーボードの Cmd+Option+K でも代替できます。Cmd+Option+K については公式ドキュメントにも記載されています。
実はコンテキストメニュー上の Claude Code アイコンにカーソルを当てるとCmd+Option+K が表示されます。
まとめ
ターミナルベースの Claude Code は、 IDE と統合されている他の AI コーディングエージェントと比べ、操作性というユーザビリティが低いのではないかいう恐れがありましたが、Android Studio + Claude Code プラグインによる diff ビューアと Cmd+Option+K によってマイナス面を補っているようです。
Claude Code に興味はあるけれど、Android アプリ開発で実際に使えるものなのか半信半疑で導入を躊躇している方、この記事を読んで「いいな」と思ったらぜひ導入してみてください。








