IBM Power Virtual Server に関するよくある質問(FAQ)をまとめています。
このページは IBM Power Virtual Server における IBM i に関する FAQ です。
他の FAQ も合わせてご参照ください。
製品に関する詳細や正式な問い合わせは IBM 公式サイトをご確認ください。
https://www.ibm.com/jp-ja/products/power-virtual-server
https://www.ibm.com/jp-ja/contact
IBM i on Power Virtual Serverのご紹介資料はありますか?
ご紹介資料はこちらからご参照ください。
IBM Power Virtual Serverご紹介 IBM i 編
https://ibm.box.com/s/9binrw7mt3p7q2kjsvhyolaoyjtofd1j
IBM Power Virtual Server で提供される IBM i イメージの言語環境を教えてください
言語コード2924 SBCS Englishと2984 DBCS Englishが提供されています。
このままでもCCSID 5026/5035のアプリケーションの稼働は可能ですが、ファイルやユーザープロファイル、ジョブのCCSIDが適切に設定されている必要があります。
システム提供メニューやコマンドプロンプトなどの日本語化のためには1次言語の変更や2次言語の導入などが必要です。
ご参考(Qiita記事)
PowerVS IBM i 日記(71): CORの利用(3) - COR サーバーを使って 1 次言語を 2962 日本語に変更する
https://qiita.com/6onoda/items/07de8f49b81d45d3c227
PowerVS IBM i 日記(70): CORの利用(2) - COR サーバーから 2 次言語を導入する
https://qiita.com/6onoda/items/c401d2608175b4dd0ab7
2次言語の導入方法を教えてください
以前は、一部の2次言語はイメージに初期導入済みでしたが、現在は一切導入されていません。2次言語のイメージは未導入のためNLVメディアを入手して導入が必要です。
2次言語メディア入手先:
Entitled Software Support(ESS)[IBM 公式]
https://www.ibm.com/eserver/ess
参考リンク:
グローバリゼーションおよび IBM i ソフトウェアのインストール[IBM 公式]
https://www.ibm.com/docs/ja/i/7.6.0?topic=installation-globalization-i-software
データ移行方法を教えてください
データの移行方法は、以下があります。
仮想テープ装置で作成したテープイメージファイルや保管ファイル(SAVF)をネットワークベースでアップロード
IBM Cloud Object Storage および FalconStor VTLを介したデータ移行
Lyve Data Transfer Serviceでの大容量ストレージを使用したデータの移行
お客様の物理的なテープ装置やDVD、USBは利用できません。
データを保管する際は、保管コマンドのターゲットリリースオプション(TGTRLS)の設定に注意ください。
システムの移行には、IBM i Migration While Active の機能を使用する方法もあります。
バックアップ取得方法を教えてください。
バックアップ取得方法は、以下があります。
IBM Cloud Object Storageに取得する方法
FalconStor VTLを取得する方法
システムバックアップを取得する際は、以下の方法もあります。
イメージのExport機能を使用する方法
Export機能はIBM Cloud Portal、もしくはCLIから実行が可能
Export先としてImage Catalog、もしくはIBM Cloud Object Storageを選択することが可能
IPLモードは変更できますか?
IBM Power Virtual Server の管理画面からIPLモードを変更することが可能です。
IPLモードは通常/手動と、IPLソースをA/B/C/Dから選択できます。
CはIBMラボ専用となります。
ご参考:IBM i VMインスタンスの管理[IBM 公式]
https://cloud.ibm.com/docs/power-iaas?topic=power-iaas-configuring-ibmi&locale=ja#manage-IBMi-VM
I/Oパフォーマンスの考え方について教えてください
IBM Power Virtual Server でも従来どおり IBM i ではI/Oパフォーマンスに注意が必要です。ストレージ性能がパフォーマンスに大きく影響します。
本番環境など、高速な I/O パフォーマンスが求められる場合には、IOPSの大きいTier0のストレージを選択してください。
詳細は下記を参照ください。
IBM Cloud Docs - Storage tiers [IBM 公式]
https://cloud.ibm.com/docs/power-iaas?topic=power-iaas-on-cloud-architecture#storage-tiers
コア割り当ての考え方について教えてください
IBM Power Virtual Server でも従来どおりバッチ処理など総合的に考慮して、必要コア数を割り当てることが重要です。
OSバージョンアップ、リリースアップにおける考慮点を教えてください
従来通り、IBM Documentation の IBM i プログラム資料説明書(Memo to users)を確認してください。
IBM Documentation IBM i 7.6 : IBM i プログラム資料説明書[IBM 公式]
https://www.ibm.com/docs/ja/i/7.6.0?topic=users-about-i-memo
コンソール画面は日本語表示ができますか?
コンソールを開く際に、コンソール設定画面でコードページを選択することができます。
コードページ37以外を選択すると、コンソール画面で使用されるDSP01装置記述の該当箇所が、自動的に選択したコードページに合わせて書き換わります。
書き換えには少し時間がかかるので、コードページ選択直後にサインオンせず、少し時間をおいてからサインオンして下さい。
なおIBM Power Virtual Server で提供されるIBM i イメージは言語コード2924、QCCSID 37の英語SBCS環境で提供されるため、2次言語を導入したり、1次言語を変更するなどの対応が必要になります。
また、万が一コンソールが接続できなくなってしまうことを防ぐために、コンソールは英語環境で接続できるようにしておく、QINTERサブシステム環境にSSHやTelnetで確実に接続できるようにしておくなどの対応が必要です。