基本情報技術者試験(FE)科目Aの頻出用語まとめ、第5弾〈Dランク編〉(最終回)です。
ここまでで S・A・B・Cの200語。最後は 「細かい・知っておくと良い」用語50語 で、合計 250語コンプリート です。
⚠️ Dランクは深入り厳禁。 出題頻度は低めなので、「見たことがある」程度でOK。直前期にサッと流し見して、過去問で出たものだけ確認すれば十分です。
📚 シリーズ記事(全5回)
- 第1弾:〈Sランク編〉超頻出50語
- 第2弾:〈Aランク編〉得点を安定させる50語
- 第3弾:〈Bランク編〉基本知識50語
- 第4弾:〈Cランク編〉応用用語50語
- 第5弾:本記事〈Dランク編〉
📚 科目A 頻出用語50選〈Dランク編〉
ここは「広く浅く」で十分。意味をなんとなく言えれば合格点です。
① プログラム属性・基礎理論
| 用語 | ひとことで言うと |
|---|---|
| リロケータブル/リユーザブル/リエントラント/リカーシブ | 再配置可能/再使用可能/再入可能/再帰的、というプログラムの性質 |
| オートマトン・形式言語 | 状態と入力で動作を定義する理論モデル |
| カルノー図 | 論理式を簡単化するための図 |
| B木・B+木 | データベースの索引に使われる木構造 |
② メモリ・ハードウェア詳細
| 用語 | ひとことで言うと |
|---|---|
| フリップフロップ回路 | SRAMで1ビットを記憶する論理回路 |
| ROMの種類(マスクROM/PROM/EEPROM) | 書換え不可/一度だけ書込み/電気的に書換え可 |
| リフレッシュ動作 | DRAMが記憶を保つため定期的に電荷を補充する動作 |
| キャッシュ書込み(ライトスルー/ライトバック) | 主記憶へ即書く/後でまとめて書く |
| メモリインタリーブ | 主記憶を分割し、並行アクセスで高速化 |
| アムダールの法則 | 一部を高速化しても、全体の改善には限界がある |
| バスタブ曲線 | 装置の故障率と時間の関係を表す曲線 |
③ 入出力インタフェース
| 用語 | ひとことで言うと |
|---|---|
| ストレージ接続(IDE/SCSI/SATA) | 内蔵・外付けディスクの接続規格 |
| 赤外線通信(IrDA) | 赤外線でデータをやり取りする規格 |
| シリアル/パラレル伝送 | 1本ずつ/複数を同時に送る方式 |
④ システム構成・信頼性の詳細
| 用語 | ひとことで言うと |
|---|---|
| デュアル/デュプレックスシステム | 2系統で結果を照合/現用系+待機系 |
| ホットスタンバイ/コールドスタンバイ | 予備機を起動状態で待機/電源を切って待機 |
| フォールトアボイダンス/フールプルーフ | そもそも故障させない/誤操作させない設計 |
| VDI/DaaS | 仮想デスクトップ基盤/それをクラウドで提供 |
| グリッドコンピューティング | 多数のPCを束ねて1台のように使う |
⑤ ソフトウェア・OSの詳細
| 用語 | ひとことで言うと |
|---|---|
| カーネル・シェル | OSの中核/利用者とOSの仲介役 |
| ガベージコレクション | 不要になったメモリを自動で解放する仕組み |
| 言語プロセッサ(アセンブラ/リンカ/ローダ) | 機械語へ変換/結合/主記憶へ読込み |
| 仮想機械(VM/JVM) | ハードを抽象化し、同じプログラムを動かす環境 |
⑥ データベースの詳細
| 用語 | ひとことで言うと |
|---|---|
| ビュー | 実表から作る、仮想的な表 |
| データ独立性 | データ構造の変更がアプリに影響しにくい性質 |
| チェックポイント | 障害回復を速めるための、定期的な書き出し点 |
| レプリケーション/シャーディング | データを複製/分割して扱う方式 |
⑦ ネットワークの詳細
| 用語 | ひとことで言うと |
|---|---|
| ファイル転送・管理(FTP/SNMP) | ファイル転送/機器を監視・管理するプロトコル |
| リモート操作(Telnet/SSH) | 遠隔操作/それを暗号化した安全版 |
| メール拡張(MIME/S/MIME) | 添付・日本語対応/暗号化と署名を追加 |
| IPsec | ネットワーク層で通信を暗号化するプロトコル |
| 時刻同期(NTP) | コンピュータの時計を合わせるプロトコル |
| VLAN | 物理構成と独立に、論理的にLANを分ける |
| 通信方式(回線交換/パケット交換) | 回線を占有して通信/データを小分けで送る |
⑧ セキュリティの詳細
| 用語 | ひとことで言うと |
|---|---|
| 暗号方式の具体例(AES/RSA) | 代表的な共通鍵/公開鍵の暗号アルゴリズム |
| 証明書失効リスト(CRL) | 失効した電子証明書の一覧 |
| 生体認証の誤り率(FRR/FAR) | 本人拒否率/他人受入率 |
| セキュリティ評価基準(ISO/IEC 15408) | 製品のセキュリティを評価する国際基準 |
| シングルサインオン(SSO)・ディレクトリサービス | 一度の認証で複数サービス利用/利用者情報を一元管理 |
⑨ システム開発手法の詳細
| 用語 | ひとことで言うと |
|---|---|
| リバースエンジニアリング | 既存プログラムを解析し、仕様・設計を明らかにする |
| DFD(データフロー図) | データの流れで業務・処理を表す図 |
| 決定表(デシジョンテーブル) | 条件と動作の組み合わせを表で整理 |
| マッシュアップ | 複数のサービスを組み合わせ、新サービスを作る |
⑩ 経営工学・意思決定
| 用語 | ひとことで言うと |
|---|---|
| デルファイ法・ブレーンストーミング | 専門家の意見を集約/自由に発想を出す |
| ゲーム理論・デシジョンツリー | 利害対立の意思決定/樹形図で期待値を比較 |
| 在庫管理(EOQ・発注点) | 最適な発注量/発注のタイミング |
| 需要予測(移動平均・指数平滑法) | 過去データから将来を予測する手法 |
⑪ 会計・法務の詳細
| 用語 | ひとことで言うと |
|---|---|
| 財務指標(流動比率・自己資本比率・ROA) | 短期支払能力/健全性/総資産利益率 |
| 在庫評価(先入先出法・移動平均法) | 在庫の金額を計算する方法 |
| 法律(PL法・電子署名法・サイバーセキュリティ基本法) | 製造物責任/電子署名の効力/国のセキュリティ施策の基本 |
📝 おまけ計算:アムダールの法則
全体のうち高速化できる割合を $p$、その部分の高速化率を $s$ とすると、全体の高速化率は:
\frac{1}{(1 - p) + \dfrac{p}{s}}
例:処理の60%($p=0.6$)を2倍速($s=2$)にしても、全体は $1 \div (0.4 + 0.3) ≒ 1.43$ 倍にしかならない。
→ **「ボトルネック以外をいくら速くしても効果は限定的」**という教訓です。
🎓 これで科目Aの頻出用語、250語コンプリート!
S〜Dランクの全5記事で、合計 250語 をカバーしました。
| ランク | 位置づけ | 記事 |
|---|---|---|
| S | 超頻出・必須 | Sランク編 |
| A | 頻出・得点源 | Aランク編 |
| B | 基本知識 | Bランク編 |
| C | 応用・差がつく | Cランク編 |
| D | 細かい・直前用 | 本記事 |
あとは 過去問演習で「問われ方」に慣れる だけ。用語で迷ったら、各ランクの記事を 辞書代わりに見返すのが効率的です。
おすすめの仕上げフロー
- S〜Bを「説明できる」状態にする(ここが合格ライン)
- 過去問道場などでひたすら演習
- 間違えた用語だけ、このシリーズで見返す
- C・Dは直前にサッと流し見
このサイクルで、合格はぐっと近づきます 🙌
✅ 理解度チェックリスト
- リエントラント/リカーシブの違いを説明できる
- ライトスルーとライトバックの違いを説明できる
- デュアルシステムとデュプレックスシステムを区別できる
- ホットスタンバイとコールドスタンバイを区別できる
- ガベージコレクションとは何か説明できる
- Telnet と SSH の違いを説明できる
- FRR と FAR の違いを説明できる
- DFD と決定表が何かイメージできる
- デルファイ法とブレーンストーミングを区別できる
- アムダールの法則の教訓を説明できる
❓ よくある質問(FAQ)
Q. Dランクまで覚える必要ありますか?
A. 合格だけなら S・A・B(150語)+過去問 で十分です。C・Dは「確実に合格したい」「満点近くを狙いたい」人向けの上積みと考えてください。
Q. 用語が多すぎて頭がパンクしそうです。
A. Dは特に「捨ててOK」な領域。完璧を目指さず、過去問で出たものだけこのシリーズで確認するのが最も効率的です。
Q. このシリーズの後、何をすればいい?
A. 迷わず 過去問演習へ。インプット(用語)→アウトプット(過去問)の往復が、合格への最短ルートです。
📝 補足:最新シラバスについて
法務分野は近年見直しがあり、「プロバイダ責任制限法 → 情報流通プラットフォーム対処法(情プラ法)」「下請法 → 中小受託取引適正化法」などへ名称変更が入っています。最新の用語は IPA公式シラバス で必ず確認してください1。
おわりに
全5回、おつかれさまでした! 科目Aの頻出用語250語を、頻出度順にすべてカバーしました。
用語のインプットが終わったら、あとは過去問でアウトプットあるのみ。このシリーズを辞書代わりに使いながら、合格を勝ち取ってください 🔥
次は 科目B(アルゴリズム・情報セキュリティ)編 も準備中です。お楽しみに!
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現在の科目A/科目B形式は、シラバス Ver.9.0(2024年10月試験から適用)以降のものです。 ↩