基本情報技術者試験(FE)科目Aの頻出用語まとめ、第4弾〈Cランク編〉です。
S・A・Bランクの 150語 を押さえたら、ここからは 「たまに出る応用用語」。出題頻度は下がりますが、ここで取れると他の受験者に差をつけられる ゾーンです。今回も 「ひとことで言うと」形式でサクサク確認できます。
📚 シリーズ記事(続けて読むのがおすすめ)
- 第1弾:〈Sランク編〉超頻出50語
- 第2弾:〈Aランク編〉得点を安定させる50語
- 第3弾:〈Bランク編〉基本知識50語
- 第4弾:本記事〈Cランク編〉
この記事の対象読者 / わかること
- S・A・Bはだいたいわかる → 上乗せで得点を伸ばしたい 方
- ✅ 差がつく Cランク応用用語50語(ひとことで理解)
- ✅ プロジェクト管理の計算「EVM」の解き方
📚 科目A 頻出用語50選〈Cランク編〉
Cランクは「広く浅く」。深入りせず、意味をひとことで言える 状態を目指しましょう。
① 基礎理論・数学
| 用語 | ひとことで言うと |
|---|---|
| 行列(逆行列・単位行列) | 数値を縦横に並べたツール。CGや連立方程式で使う |
| 正規分布・回帰分析 | 左右対称の分布/変数から数値を予測する手法 |
| 符号化(ハフマン符号) | 出現頻度の高い文字に短い符号を割り当て圧縮 |
| グラフ理論(最短経路・ダイクストラ法) | 点と線でルートや関係を表し、最短経路を求める |
② マルチメディア・ヒューマンインタフェース
| 用語 | ひとことで言うと |
|---|---|
| 文字コード(ASCII/Unicode/UTF-8) | 文字を数値で表す規格 |
| 画像形式(JPEG/PNG/GIF) | 写真向き/可逆圧縮/アニメ等、用途で使い分け |
| 標本化・量子化(PCM) | 音声などアナログをデジタル化する手順 |
| 動画・音声圧縮(MPEG/MP3) | 大容量データを圧縮する方式 |
| 3DCG(レンダリング・テクスチャマッピング) | 立体モデルを画像化/表面に模様を貼る処理 |
| UI/UX・ユニバーサルデザイン | 使いやすさ/体験全体/誰でも使える設計 |
③ Web技術
| 用語 | ひとことで言うと |
|---|---|
| HTML/CSS | Webページの構造/見た目を作る言語 |
| XML/JSON | データを構造化して扱う形式 |
| CGI・サーバサイド処理 | サーバ側で動的にWebページを生成 |
| Cookie・セッション | ログイン状態などを保持する仕組み |
| REST(Web API) | Webサービス同士を連携させる設計様式 |
💡 現場メモ:REST(Web API)・JSON・Cookie/セッションは、現代のWeb開発とクラウド連携の基礎中の基礎。試験のためだけでなく、実務でも毎日のように出てくる用語です。
④ コンピュータ構成・応用
| 用語 | ひとことで言うと |
|---|---|
| GPU・マルチコア | 並列処理が得意な演算装置/複数の処理コア |
| A/D・D/A変換 | アナログ⇔デジタルの変換 |
| 組込みシステム・リアルタイムOS | 機器制御向けの、即応性を重視したシステム |
| センサ・アクチュエータ(IoT) | 計測する装置/動かす装置 |
⑤ データベース・応用
| 用語 | ひとことで言うと |
|---|---|
| NoSQL | 表形式にこだわらないDB。大量データ向き |
| OLTP/OLAP | リアルタイム取引処理/多次元のデータ分析 |
| 2相コミット・分散DB | 複数DBで整合性を保つ「準備→確定」の手順 |
⑥ ネットワーク・応用
| 用語 | ひとことで言うと |
|---|---|
| IPアドレスのクラス(A/B/C) | ネットワーク規模で分けたIPの区分 |
| ARP/ICMP | IP→MACの対応解決/到達確認(pingで使う) |
| SDN | ネットワークをソフトウェアで一元管理する技術 |
| VoIP・QoS | 音声をIPで通す/通信品質を確保する制御 |
| メール認証(SPF/DKIM/DMARC) | なりすましメールを防ぐ送信ドメイン認証 |
⑦ セキュリティ・応用
| 用語 | ひとことで言うと |
|---|---|
| CSIRT/SOC | 組織のインシデント対応チーム/監視拠点 |
| 標的型攻撃・APT・ゼロデイ攻撃 | 特定組織を狙う/執拗な攻撃/未修正の穴を突く |
| 電子透かし・耐タンパ性 | 著作権情報の埋め込み/解析・改ざんへの耐性 |
| SIEM/EDR | ログを統合分析/端末の脅威を検知・対応 |
| CVSS/CVE | 脆弱性の深刻度スコア/識別番号 |
| 無線LANの暗号化(WPA2/WPA3) | Wi-Fi通信を保護する暗号化方式 |
⑧ システム開発・技法
| 用語 | ひとことで言うと |
|---|---|
| 開発モデル(プロトタイプ・スパイラル・RAD) | 試作/リスク駆動の反復/高速開発 |
| DevOps・CI/CD | 開発と運用の連携/自動でビルド・テスト・配信 |
| テスト技法(同値分割・限界値分析) | 入力を代表値・境界値で効率よくテスト |
| モジュールの結合度・凝集度 | 部品間の依存は弱く/部品内のまとまりは強く |
| リファクタリング・ペアプログラミング | 動作を変えず内部改善/2人1組で開発 |
| 品質特性(ISO/IEC 25010) | 機能性・信頼性・使用性などの評価軸 |
⑨ マネジメント
| 用語 | ひとことで言うと |
|---|---|
| EVM(アーンドバリューマネジメント) | 出来高で進捗とコストを管理(→計算編) |
| リスク対応(回避・転嫁・軽減・受容) | リスクへの4つの対処方針 |
| SLM(サービスレベル管理) | SLAを維持・改善していく管理活動 |
⑩ 経営戦略
| 用語 | ひとことで言うと |
|---|---|
| コアコンピタンス | 他社がまねできない、自社の中核的な強み |
| ファイブフォース分析 | 業界の競争要因を5つの力で分析 |
| アンゾフの成長マトリクス | 製品×市場で成長戦略を4分類 |
| ナレッジマネジメント(SECIモデル) | 暗黙知と形式知を循環させ知識を活用 |
⑪ 生産・ビジネス・法務
| 用語 | ひとことで言うと |
|---|---|
| 生産方式(JIT・かんばん・セル生産) | 必要な分だけ/後工程引き取り/少人数で完結 |
| CAD/CAM・RFID | 設計・製造を支援/電波で読み取るICタグ |
| e-ビジネス(オムニチャネル・ロングテール) | 全経路で購入できる/死に筋の総和が大きい現象 |
| 労働者派遣法・標準化(JIS/ISO/IEEE/W3C) | 派遣のルール/国内外の標準化団体 |
📐 計算ポイント:EVM
プロジェクト管理の進捗・コストを「金額」で把握する手法です。3つの基本値を押さえましょう。
- PV(計画値):計画上の出来高
- EV(出来高):実際に完了した作業の価値
- AC(実コスト):実際にかかった費用
\text{CV(コスト差異)} = \text{EV} - \text{AC} \qquad \text{SV(スケジュール差異)} = \text{EV} - \text{PV}
\text{CPI} = \frac{\text{EV}}{\text{AC}} \qquad \text{SPI} = \frac{\text{EV}}{\text{PV}}
📝 例題:PV=100、EV=80、AC=90 のとき?
- CV = 80 − 90 = −10(コスト超過)
- SV = 80 − 100 = −20(スケジュール遅延)
- CPI = 80 ÷ 90 ≒ 0.89(1未満=コスト効率が悪い)
- SPI = 80 ÷ 100 = 0.8(1未満=予定より遅れ)
→ コスト超過かつ遅延の状態、と読み取れます。
✅ 理解度チェックリスト
- ハフマン符号の仕組みを説明できる
- 標本化・量子化(PCM)の流れを説明できる
- REST(Web API)とは何か説明できる
- NoSQL と関係データベースの違いを説明できる
- ARP と ICMP の役割を区別できる
- 標的型攻撃・APT・ゼロデイ攻撃を区別できる
- DevOps/CI/CD を説明できる
- 結合度と凝集度の「望ましい状態」を言える
- EVM(CV・SV・CPI・SPI)を計算できる
- ファイブフォース分析の5つの力を言える
❓ よくある質問(FAQ)
Q. Cランクまで覚える必要ある?
A. 合格だけなら S・A・B(150語)+過去問で十分狙えます。Cは 得点の上積み・確実な合格 を目指す人向けの上級編です。
Q. 範囲が広くて覚えきれません…
A. Cは「捨ててもOK」な用語も含みます。一度サッと読んで、過去問で出たものだけ深掘りするのが効率的です。
Q. 最後に何をやればいい?
A. 用語のインプットが一巡したら、あとは 過去問道場などでひたすら演習。間違えた用語だけこのシリーズで見返すのが最短ルートです。
📝 補足:最新シラバスについて
法務分野は近年見直しがあり、「プロバイダ責任制限法 → 情報流通プラットフォーム対処法(情プラ法)」「下請法 → 中小受託取引適正化法」などへ名称変更が入っています。最新の用語は IPA公式シラバス で確認してください1。
おわりに
Cランクまで来れば、科目Aの用語はかなり網羅できています。「説明できるか」で1語ずつ確認 → 過去問で仕上げ、この流れで合格をぐっと引き寄せましょう。
次回は最終回 〈Dランク編〉(直前の流し見用・細かい用語)を予定しています 🙌
🔗 関連記事・SNS
📚 シリーズ記事
- 第1弾:科目A 頻出用語50選〈Sランク編〉
- 第2弾:科目A 頻出用語50選〈Aランク編〉
- 第3弾:科目A 頻出用語50選〈Bランク編〉
- 第4弾:本記事〈Cランク編〉
- 第5弾:〈Dランク編〉(近日公開予定)
- 📂 筆者のQiita記事一覧はこちら
✍️ 発信のフォローはこちら
クラウド × 生成AI × キャリアについて発信しています。役に立ったら、各種フォロー& LGTM・ストック していただけると励みになります!
- X(Twitter): @EBE_Ryuki
- Zenn: zenn.dev/ebe_ryuki
- note: note.com/ebe0911
- LinkedIn: ryuki-ebe
- Instagram: @ryuk.i0911
-
現在の科目A/科目B形式は、シラバス Ver.9.0(2024年10月試験から適用)以降のものです。 ↩