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コスト削減 - S3 / EFS 編 - 🗃️

Last updated at Posted at 2025-12-13

〜じわじわ積み上がるストレージのコストを制御する〜
(前々々回) 序章:コスト削減 - コストと戦う未来の僕へ -
(前々回)コスト削減 - EC2編 - 🚀
(前回)コスト削減 - RDS / Aurora 編 - 💾


📦 はじめに:ストレージは “じわじわ増える系コスト”

EC2 や RDS は 使った分だけ課金されるイメージですが、
ストレージサービス(S3 / EFS)は 残してあるだけで課金されるのが特徴です。

置きっぱなしにしていると、

  • バージョニングで容量が倍々に
  • ログが増えて気づいたら数百GB
  • 運用ルールがなくて無駄が積み上がる

…といったストレージ特有の“請求がじわ伸びするパターン”が発生します。


🎯 結論:まずやるべきストレージ削減のポイント

# 削減ポイント ねらい
1 S3 のライフサイクル設定 安いストレージ階層に自動移行
2 不要データの自動削除ルール ストレージの自動クリーン
3 バージョニング管理 バージョン増殖を抑止
4 EFS のアーカイブ移行 利用頻度に合わせて低コスト化
5 定期的な棚卸し(監査+削除) “溜めてしまう運用” を防ぐ

この5つだけでストレージの請求は大きく変わります。


🔁 S3 編:まずはライフサイクル設定から

S3 はストレージクラスが複数あり、それぞれコストが違います。
よく使うクラスは下記のとおり:

ストレージクラス 用途
Standard 高頻度アクセス
Standard-IA 低頻度アクセス
One Zone-IA 単一 AZ・低頻度
Glacier 長期アーカイブ
Deep Archive 超長期 & 低コスト

置いたままだと Standard のまま高い単価で課金され続ける ため、
アクセス状況に応じて 自動で安いクラスへ移行する仕組み を作ることがポイントです。


📌 S3 ライフサイクルの基本ルール

例:よくあるライフサイクル

30日後 → Standard-IA
90日後 → Glacier
365日後 → 削除

このように設定することで、

  • アクセス頻度が減ったデータを安価な層へ
  • 一定期間すぎた古いデータを削除

という 運用とコストの両立 ができるようになります。


📌 注意:S3 のバージョニングは便利だけど容量を爆増させる元凶
バージョニングを有効にすると、オブジェクトは更新ごとに世代が保存されます。
更新するたびに容量が増えていくので、無対策だと意図せず数倍に膨張します。


🧠 バージョニング整理

バージョニングはたしかに便利ですが、
保存ポリシーを決めていないと…

version1
version2
version3
...

と増えていき、見えないデータが請求を引き上げることがあります。

対応としては:

  • 不要な古いバージョンをライフサイクルで削除
  • Deep Archive に移行しておく

などが有効です。


🔁 EFS 編:アーカイブ移行 + 定期クリーン

EFS はファイルストレージなので、

  • ユーザデータ
  • 一時ファイル
  • ログ / 大容量ファイル

などが放置されやすい領域です。

そのため 自動で低頻度階層へ移行する設定 と、
定期的に“不要データを掃除”する運用 の両方が必要になります。


📌 EFS 削減の実践ポイント

1️⃣ アーカイブ自動移行ルールの設定

アクセスが一定期間ないファイルを Infrequent Access(IA)へ移行
→ 低コスト化が進みます。

2️⃣ 定期的な不要ファイル削除

一時ファイルやログは定期的に掃除する。

例:

  • 毎週 / 毎月のクリーンスクリプト
  • 古いファイルの自動削除

🧪 僕が実際にやってきた改善

以下は実務で行ってきた例です:

✔ 不要と思われるデータの削除ルールをクライアント様と設計

→ 意図しないデータ残存を防ぎ、明確に削除タイミングを決定。

✔ S3 のバージョン管理は便利だがコスト増

→ バージョニングの影響を説明し、削除ルールを追加。

✔ EFS のアーカイブ移行ルール設定

→ 自動的に低頻度層に移行させてコスト削減。

✔ EFS の容量が溜まらないよう定期クリーン

→ お掃除ルールを入れて「いつのまにか肥大化」を防止。

✔ S3 のライフサイクル設定体系化

→ 標準クラス → 低頻度 → アーカイブ → 不要削除 の流れを構築。

これらはどれも “じわじわ効く改善” であり、
積み上がる請求を抑制するのに効果的でした。


🤔 まだやりたいこと・悩んでいるポイント

✔ S3 低頻度ストレージへの移行効率の検討

低頻度クラスは安いけど、取り出すときの費用が発生する
→ どれくらい安くなる vs 取り出しコストのバランスを測りたい

これはまだ設計途中ですが、
次回の記事でも紹介できたらと思っています。


🎯 まとめ:ストレージは “溜めるだけで請求される” モデル

  • S3 / EFS は 残しているだけでコスト発生
  • だからこそ ライフサイクル + 削除ルール設計 が重要
  • 永久保存はリスクなので 期限付き保存が基本

日々のちょっとした意識とルールだけで、
ストレージコストはグッと抑えられます。


🔜 次回予告

次回は 『コスト削減 - ElastiCache 編 - 🧠』 をお届けします!

Redis や Memcached のようなインメモリキャッシュは、
“使っている瞬間は見えにくいけど、実は毎月しっかり課金されている”
典型的な 隠れたコストゾーン です。

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