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【確認記録】Microsoft 365 Copilot ライセンス利用して作成した Copilot Studio Agent はどのように Teams での共有ができるか

Last updated at Posted at 2025-07-25

はじめに

Copilot Studio のライセンスについて疑問点があったため、調査・検証した結果を整理します。

参考リンク

背景:ライセンス要件の整理

自分なりに整理した内容を以下にまとめます(Copilot による要約も併用しています)。

※本記事の内容は 2025年7月25日時点 の情報です。


基本的な情報はライセンスガイドを参照してください。
ライセンスガイド: http://aka.ms/MCSLicJP

1. ライセンスの種類

ライセンス種別 説明 価格(参考)
テナントライセンス メッセージパック(25,000 メッセージ/月)を購入して利用します。 約 ¥30,000 / 月
ユーザーライセンス 無料。テナントライセンスの購入が前提。エージェント作成に必要です。 ¥0
従量課金ライセンス 実際に消費したメッセージ数に応じて後払い。 ¥36,250 / 25,000 メッセージ相当
M365 Copilot ライセンス M365 Copilot に含まれる利用権で、一部機能(エージェント作成を含む)が利用可能です。 ¥4,497 / 月
試用版 一部機能を無料で試用可能です。 無料

2. 課金の基本的な考え方

  • 課金はメッセージ数ベースです。
  • AI 処理は「10 回の応答で約 100 メッセージ」消費します(見積りの上振れ値として利用可)。
  • 見積ツール を併用すると便利です。
  • メッセージパックを 超過すると拒否されます。
  • 従量課金を有効化している場合は、超過分も処理されます(ただし割高)。
  • 従量課金設定は Power Platform 環境単位で行う必要があります。
    👉 参考: Copilot Studioの従量課金プランの設定 #PowerPlatform - Qiita

3. 利用開始の条件

有償利用を始めるには以下のいずれかが必要です。

  • M365 Copilot ライセンス
  • テナントライセンス
    • 購入するとユーザーライセンスを割り当て可能になります。

4. 注意点・運用上のポイント

  • テナントライセンスがない状態では、Azure サブスクリプションを設定してもユーザーライセンスを割り当てできません
  • 従量課金を設定していても、まずはテナントライセンス(メッセージパック)から消費されます。

Copilot Studio を最速で始める!最低限の構成と設定ガイド | ギークフジワラ
の記事を見て質問したところ、従量課金だけでも開始できることを教えていただきました。ギークフジワラさん、ありがとうございます。
※テナント設定を変更する必要あり

以下の記述に従います。ロールといってもセキュリティロールのことではありませんでした。
image.png
https://learn.microsoft.com/en-us/microsoft-copilot-studio/billing-licensing

これは管理センターで以下の設定が該当することがわかりました。
image.png

ここは特定のセキュリティグループのみに Copilot Studio 作成を許す主旨のみの設定と思いきや、セキュリティグループに割り当てられている人は Copilot Studio のユーザーライセンスがなくても従量課金設定のみでエージェントが作成できるようになります。
設定に関する記述:https://learn.microsoft.com/ja-jp/microsoft-copilot-studio/guidance/sec-gov-config-settings


気になる点:Microsoft 365 Copilot ライセンス保持者が作成したエージェントを利用者に共有する際のライセンス要件

Microsoft 365 Copilot ライセンス保持者が Teams(M365 アプリ)上でエージェントを開発できることは確認済みです。
次に、そのエージェントをチャットで利用するユーザーに追加の Copilot 系ライセンスが必要かを検証しました。

テナントライセンス/従量課金の場合は、メッセージ消費元が組織側にあり、エージェントの作成を除いて利用者個別のライセンスは不要と判断できますが、M365 Copilot ライセンスに含まれる Copilot Studio 利用権には「メッセージ消費」の概念がなく、利用者要件に関する明確な記述が見当たりませんでした。

確認結果

結論:Microsoft 365 Copilot ライセンスで作成したエージェントを Teams 上で利用する際、利用者に追加の Copilot 関連ライセンスは不要です。

以下、検証内容を記録します。

前提条件

利用者へのエージェント共有手順

  1. エージェントの「チャネル」設定から Teams と Microsoft 365 Copilot の設定→「可用性オプション」を開く。
    image.png

  2. 「共有の管理」対象ユーザーを指定して権限を付与。
    image.png

    image.png

  3. アプリストアを使用しない場合は、表示されるインストールリンクを利用者に共有。
    image.png

グループチャット/チャネルでの共有

インストール時に以下のようにチャネルやグループチャットを選択できるようにするには、そのための設定が必要
image.png

  1. 詳細設定画面で「Teamsの設定」を変更。
    image.png
    image.png
  2. 対象チャット内で @<アプリ名> とメンションすると質問可能に。

注意:設定変更により共有の管理での共有範囲が「全社」になります。必要に応じて絞り込んでください。

1:1 チャットなど、発行ユーザーと無関係な場所での挙動

  • M365 Copilot ライセンス保持者:正常に利用可能
  • ライセンス未保持ユーザー:「接続マネージャー画面」が表示され、それ以上進めない
    image.png

この場合は、エージェントの「ツール」タブで使用資格情報を「発行者の資格情報」に設定することで解消できます。

image.png

ツールによって、こうした資格情報の埋め込みが適さない場合があるのでご注意ください。


以上、検証記録でした。参考になれば幸いです。

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