kintone 一覧画面で、レコードの一括更新を行うプラグインです。
特定の項目を一括更新する業務などで、効率的に作業を行えます。
一括更新プラグインの特長
・一覧画面で、あらかじめ指定した項目のレコード一括更新を行う
・詳細画面で、あらかじめ指定した項目のレコード更新を行う
・用途に応じて、更新する項目セットを複数設定可能
・更新対象項目:
文字列1行、文字列 (複数行)、チェックボックス、複数選択、ドロップダウン、ラジオボタン、ルックアップ、数値、日付、日時、時刻、ユーザー選択、組織選択、グループ選択
※テーブル・テーブル内項目は対象外
・必須制約、文字数制限、数値制約、リンクについて、入力チェック機能あり
・一覧画面で、更新するレコードをチェックボックスで指定可能
・入力項目の初期値を計算式で指定可能
・指定項目について、計算式で自動設定可能
・一括更新の処理毎に、表示する一覧と表示権限を指定可能
・計算式プラグインとの連携機能
・パラレル更新による最大20万件の一括処理
・3ヶ国語対応
・PCのみ対応
※他プラグインへの影響
・文字検索プラグイン Ver.18 以降に対応
・ルックアップ選択条件プラグイン Ver.30 以降に対応
・一括承認プラグイン Ver.9 以降に対応
・選択式ルックアップテーブルプラグイン Ver.1 以降に対応
※ Ver.8 変更点
・一括更新ダイアログで初期値処理時エラーになる不具合対応
・ENCODE_URI, ENCODE_URICP, DECODE_URI, DECODE_URICP 関数追加
・FISCAL_YEAR 関数を追加。指定日と年度開始日から年度を返す
FISCAL_YEAR("2024-03-01", "04-01") -> 2023
・LOG 関数を追加。オプションの内容を console.log に出力
・LOGIN_INFO 関数を追加。ログインユーザー情報のオブジェクトを返す
・SEL_CODE 関数に「code, name」情報を返す "obj" オプションを追加
SEL_CODE(ユーザー選択, "obj") -> [{code:'user1code', name:'user1name}]
・SET_CODE 関数にユーザー選択・組織選択・グループ選択を指定した場合、そのままオブジェクトをセットに変更
※ユーザー選択・組織選択・グループ選択に値を設定時、名称が表示されるようになる
・ARRAY_GET 関数の第1パラメータに、配列以外の値を指定された場合、エラーにせず空文字を返すように変更
一括更新プラグインの応用例
- rex0220 一括更新プラグイン 簡単設定例
- rex0220 一括更新プラグイン 必須項目のチェック
- rex0220 一括更新プラグイン チェックボックス・複数選択
- rex0220 一括更新プラグイン ルックアップ項目
- rex0220 一括更新プラグイン ユーザー選択の更新
- rex0220 一括更新プラグイン 更新条件
- rex0220 一括更新プラグイン 項目の自動計算
- rex0220 一括更新プラグイン 計算式プラグイン連携
一括更新プラグインの概要
- 一覧画面でレコードを選択して、一括更新のボタンをクリック
- 項目に値を入力して、「次へ」をクリック
- 必須項目エラー等があれば、エラー表示されます
- 項目確認画面で内容を確認し、「更新」をクリック
- 更新結果を確認します
操作例
ルックアップ項目
ユーザー選択、組織選択、グループ選択
入力エリアをクリックすると、ドロップダウン表示されますので、クリックして選択します。
文字を入力すると、名称・コードで絞り込みができます。
ドラッグアンドドロップで位置を変更できます。
※ユーザーが複数組織に所属している場合、「優先する組織」にのみ表示されます。
ユーザーが複数グループに所属している場合、先頭のグループにのみ表示されます。
入力項目の初期値
計算式による自動計算
項目値を自動計算で設定可能です。
自動計算項目には、計算式を表示します。
更新条件
計算式で、更新するレコードの条件設定が出来ます。
詳細画面の場合、更新条件によりボタン表示を行います。
詳細画面での更新
詳細画面で、指定した項目の更新を行います。
更新条件を満たし、レコード更新権限がある場合に、更新ボタンが表示されます。
プラグイン設定
- ヘッダー部
- プラグイン有効
- 行制御: 行の複写・追加・削除ボタンを表示
- 多言語: ボタン名、概要の英日中の設定欄を表示
- 権限: ボタンを表示するユーザー・組織・グループ設定を表示
- レコード選択: 一覧画面でレコード選択のチェック欄を表示
- メニュー表示: 一覧画面で、ボタンの代わりにメニュー形式で表示
- メニュー設定: メニューに表示する名称を設定
- グリッド部
- ボタン名: 一覧画面に表示するボタン・メニューを設定
- 概要: 一括処理のダイアログに概要を表示
- 一覧、詳細画面: ボタンを表示する一覧画面、詳細画面を指定
- 権限: ボタンを表示するユーザー・組織・グループを指定時にチェック
- 項目(計算式): 一括処理を行う条件・項目・計算式を設定
行制御
行制御をチェックすると、複写・追加・削除のボタンが表示されます。
多言語
多言語をチェックすると、ボタン名、概要の英日中の設定欄が表示されます。
権限
権限をチェックすると、ボタンを表示するユーザー・組織・グループ設定を表示します。
セルをクリックすると、ドロップダウン表示されます。
選択肢が多い場合は、文字入力で絞り込みできます。
レコード選択
メニュー表示
ボタン名と概要
ボタン名と概要は、ダイアログで表示されます。
処理内容が分かりやすいように設定してください。
一覧、詳細画面
一括更新ボタンを表示する一覧画面・詳細画面を制限する場合は、編集ボタンをクリックして、ボタンを表示する一覧をチェックしてください。
一覧設定のコピー&ペースト:CTL+C(コピー)し、CTL+V(ペースト)
権限
一括更新ボタンを表示するユーザー・組織・グループ設定
ゲストスペースアプリの場合は、ゲストユーザーを指定できます。
- ゲストユーザー: カンマ、スペース、改行でメールアドレス区切って設定
- ユーザー
- 組織
- グループ
ユーザー・組織・グループは、ドロップダウンから選択および名前・コードで絞り込みができます。
権限設定のコピー&ペーストの操作例:CTL+C(コピー)し、CTL+V(ペースト)
項目(計算式)
編集ボタンをクリックすると、指定可能な項目が表示されます。
計算式は、計算式プラグインの関数が利用できます。
項目(計算式)のコピー&ペーストの操作例:CTL+C(コピー)し、CTL+V(ペースト)
項目設定のダイアログ
- ヘッダー部
- フィルタ: 項目を絞り込みます
- 計算式プラグイン連携: レコード更新時に、計算式プラグインの更新が行われます。
- 未使用項目削除: 設定行からチェック・計算式の指定が無い項目を削除します。
不要項目がある場合は、削除して整理してください。 - 全項目追加: 設定行へ使用していない全項目を追加します。
- グリッド部
- 入力: 入力項目をチェック。チェックが無い場合は、計算式による自動設定。
- 必須: 入力項目で入力を必須にする場合、チェック
- 有効: ダイアログ表示時に、項目チェックされ入力欄が有効になります。
- 計算式: 入力がチェックされている場合は、入力欄の初期値を計算式で設定。チェックが無い場合は、計算式による自動設定。
- 削除ボタン: 項目を削除します。
項目のドラッグアンドドロップ
行番号欄をドラッグアンドドロップして、位置を移動できます。
項目の追加と削除
全項目を追加後に必要な項目にチェックして、未設定の項目を削除します。
項目の入力設定
- 入力欄あり、入力必須、計算式による初期値表示: 入力必須で更新する項目
入力チェック、必須チェック、計算式 - 入力欄あり、入力オプション、計算式による初期値表示: 入力オプションで更新する項目
入力チェック、有効チェック、計算式 - 入力欄無し、計算式による自動計算: 自動設定で更新する項目
計算式
入力欄の初期値設定
入力欄ありの項目に、計算式で初期値を設定できます。
- 文字列、ドロップダウン、ラジオボタン
- 文字列を指定: "テスト"
- 数値
- 数字を指定: 1000
- チェックボックス、複数選択
- ARRAY 関数で、選択肢を指定: ARRAY("sample1","sample2")
- 日付
- 文字列を指定: "2023-08-12"
- 日付関数を指定: TODAY()
- 日付関数を指定: DATE_ADD("TODAY",3,"day")
- ユーザー選択
- ユーザーコードをARRAY 関数で指定: ARRAY("usser1","user2")
- 組織選択
- 組織コードをARRAY 関数で指定: ARRAY("sales","dev")
- グループ選択
- グループコードをARRAY 関数で指定: ARRAY("group1","group2")
利用ライブラリ
・jQuery MITライセンス
・jQuery-UI MITライセンス
・momentjs MITライセンス
・sweetalert2 MITライセンス
・FileSaver MITライセンス
・zlib MITライセンス
・bignumber.js MITライセンス
・kintone-ui-component MITライセンス
・selectize Apache-2.0 ライセンス
・pqgrid 商用ライセンス
注意事項
- 既に、JavaScript によるカスタマイズを行っているアプリの場合、処理が競合して、エラーになる場合があります。その場合は、該当するアプリでプラグインの使用を中止してください。
- アプリ毎に 10,000 回/日のAPI 発行回数の制限があります。20 万件の一括更新を行うと、約2,400回の API 発行回数になります。10,000 回/日の制限値を超えないように運用してください。