業務の半分以上はコーディング、夕方にドッと押し寄せる「目の疲れ」問題

―― はじめに、現在の業務内容について教えてください。
都築:主に「Qiita」の開発を担当しており、現在はQiita Organizationの改善プロジェクトに注力しています。業務の半分以上はコードを書く作業です。最近はAI技術の進展に伴って仕様などを検討することも増えてきましたが、依然として手を動かす開発業務が大部分を占めています。
―― 今回はベンキューのプログラミングモニター「RD270Q」をレビューしていただきますが、普段はどのようなモニターを使用されていますか?
都築:オフィスでは、会社が用意してくれたいくつかの選択肢の中から、自分で選んだモニターを使っています。確か当時は3つほどの選択肢を提示されたのですが、その中でスペックが一番高かったものを迷わず選びました。モニターを選ぶ際には、作業効率に直結する「解像度」や、画面の滑らかさに関わる「リフレッシュレート」といった実用的なスペックを最重視しています。
―― ご自宅の作業環境はいかがでしょうか?
都築:自宅の環境は、実は2〜3年ほど前、まだ大学生でQiitaのインターンをしていた頃に購入した、27インチで解像度が「フルHD(1920×1080)」のモニターを使いつづけています。
当時はインターン先で使っていたモニターが27インチだったので、それと同じサイズ感のものを自宅にも揃えようと思って購入しました。当時はそれで満足していたのですが、本格的に社会人としてエンジニア業務をこなすようになり、日々の開発業務における作業効率を改めて考えると、今後は絶対に「WQHD(2560×1440)」以上の解像度が必須だなと感じています。WQHD以上のモニターと比較すると、自宅のフルHDを使っているときは自然とモニターに近づいてしまうように思います。
―― ご自宅でのモニターの用途を教えてください。
都築:基本的には自宅でもコーディングをしている時間が長いですね。あとはたまに調べものをしたり動画を見たりするくらいですが、それほど頻繁ではないです。
―― 業務や個人開発を含めると、かなり長時間モニターを使用されていると思いますが、目の疲れなどは感じますか?
都築:そうですね、ずっとPCやモニターに向かっていますので、やはり日々の目の疲れや肩こり、腰痛といった身体の負担はかなり感じています。基本的には10時から19時ごろまでがコアな作業時間になりますが、その長時間の作業によって夕方頃には疲労がドッと蓄積してきます。
特にディスプレイを凝視している目が重くなってくるので、コアタイムが終わったあとの区切りの良いタイミングで、一旦PCから完全に離れて離席し、目を休めるための休憩時間を意識的に設けるようにしています。
コードが鮮明に見える「コーディングモード」など、エンジニアに嬉しい機能が盛りだくさん
―― 今回、ベンキューモニター「RD270Q」を使用した率直な感想を教えてください。
都築:「めちゃくちゃ見やすいな!」というのが率直な感想です。特に、いつものエディターを開いてコードを書いているときに、特に見やすいなと思いました。
具体的に気に入ったポイントは2つあって、1つは「画面の光の反射(映り込み)が圧倒的に少ない点」、もう1つは、プログラミングに特化した「コーディングモード」による明瞭なコントラストです。コーディングモードでは、他のモニターと比べてコードの色やコントラストがはっきりしていて、見やすさを感じます。
また今回、RD270Qには「カラー紙」モードが追加されたということで、試してみました。普段の業務内容や用途的に使う機会はほとんどないのですが、感覚としては電子書籍を読んでいるときと近かったです。
※カラー紙:カラー電子ペーパーのような表示で、読書でも快適なカラーモード。
あと使い始める前のセットアップも簡単でした。この「RD270Q」は説明書通りに3つのステップを踏んでパーツをはめ込んでいくだけで、ひとりでも容易に設置できました。

このように、「コーディングモード」では赤・黄・緑などの色が鮮明に見える
―― 「RD270Q」には、PC側からモニターの設定を変更できる「Display Pilot 2」という専用アプリが用意されていますが、そちらの使い心地はいかがでしたか?
都築:このアプリ、本当に良いですね。一般的な他のモニターだと、このようなアプリがないことがほとんどです。そのため、ちょっと輝度を変えたいときや、画面のモードを切り替えたいときは、モニターの裏側や下部にある物理ボタンを指で「カチカチ、カチカチ」と何度も何度も押して、手動でメニュー画面を操作しなければなりませんでした。あれって地味に面倒ですし、ボタンの操作性も良くないこともありますよね。
ですが「Display Pilot 2」では、その必要が一切ないです。モニターの物理ボタンに触れることなく、手元のマウス操作だけで、画面の輝度やコントラスト、各種設定を瞬時に変更できるのが本当に便利です。

モニターやPCの画面上で、輝度やカラーモードの設定、ブルーライト軽減やVisual Optimizerのオン・オフなどが設定できる
―― 変更が楽になったのであれば、画面の明るさなどを変更する頻度は増えたのでしょうか?
都築:その都度変えるというよりは、「アプリケーションカラーモード」という機能を使って、そもそも変更をする必要がない状態になっています。この機能を使って、アプリケーションやブラウザごとのカラーモードを事前に設定しておくと、それぞれのアプリケーションを開くたびに、自動で切り替えてくれます。
僕の場合、Google Chromeを開いているときは「ユーザー」に設定し、エディターであるVisual Studio Codeを開いた瞬間に、自動で「コーディングモード」に切り替わるよう設定しています。なので、「Display Pilot 2」を頻繁に触るというよりは、先に自分好みの設定をしておいて、使っているときに勝手に切り替わるようになっています。
―― なるほど、それは便利ですね。ほかに「これは便利だ」と感じた機能はありますか?
都築:画面の明るさを最適化してくれる「Visual Optimizer」や、周囲の暗い環境光に合わせて自動で低輝度にしてくれる「夜間プロテクション」機能、ブルーライト軽減機能も使っています。目への負担が軽減されているかなと思います。
「Visual Optimizer」を有効にしてブラウザを使っていると、時間が経つにつれて光の具合が結構変わっているなと思います。ただ短時間での変化はあまりないので、どうしても便利さに気づきづらいのですが、急に明るくなりすぎる/暗くなりすぎることはないので、この類の機能としては優秀だと思います。「夜間プロテクション」も調光関係ですね。周りが暗い環境のときに、自動で最小輝度に調整してくれる機能です。
―― そのような、目を労わる機能をいくつか使われて、実際に目の疲れづらさを感じていますか?
都築:全体的に、目は疲れづらいと感じます。先ほどの機能に加えて「ブルーライトカット」や「フリッカーフリー」も使用していますが、特にこのふたつは効果が目に見えて分かるものではなく、モニターを長期的に使って体感することなので言語化しづらいですが、疲れづらくなっているのは確かですね。
―― ほかに気に入った機能はありますか?
都築:先ほども少し触れましたが、モニターのスクリーンへの反射が気にならないのも気に入っています。普段オフィスで作業をしていると、天井からの明るい光がモニターに反射することがあります。今回の「RD270Q」を使用してから一度元のモニターを使ったことがあるのですが、今まで気になっていなかったはずの反射が、すごく気になるようになってしまって……。それくらい、「RD270Q」のノングレアパネルの品質の良さを感じましたね。
※ノングレアパネル:視認性を追求し、ノングレアと反射軽減を極めた「Nano Matte技術」が採用されている。ディスプレイへの映り込みを最小限に抑えることで、画面の視認性が向上。
あとはリフレッシュレートですね。「RD270Q」は144Hzで、普段使っているモニターは60Hzくらいなのですが、スクロールをすると、より滑らかになっているのを感じます。

MacBook Proには画面の反射がやや見えるが、ベンキューモニター「RD270Q」では反射がないように見える。
―― 配線やデスクのすっきりさといった、ハードウェア面での扱いやすさはいかがですか?
都築:MacBook Pro側には複数の端子があるものの、普段使用しているモニターがHDMI接続にしか対応していません。そのためHDMIでしか接続できないのですが、配置の都合上デスク上でケーブルが大きく回り込んでしまい煩わしくなっています。
それが嫌で、わざわざアダプターを使ってMacBook ProのType-Cに繋げられるようにしていたのですが、「RD270Q」はモニターとMacBook ProをType-Cケーブル1本で接続できるので、その必要がなくなりましたね。デスクがすっきりとして、煩わしさもなくなって良かったです。
外からの光がモニターに影響しやすい自宅では、特に調光機能を重宝しそう

―― 今回はオフィスだけでの使用でしたが、もし自宅で使うとしたら、どのような機能が役立ちそうですか?
都築:オフィスだとデスクの位置の関係もあって、外からの光がたくさん入るわけではないので調光機能の性能を100%出しきれていないと思うのですが、自宅は1Kでデスク近くに窓があることもあって、光が結構入ってきます。なので、もし自宅で試したら、調光機能は今よりもさらに便利に感じるんだろうなと思います。
あとはリフレッシュレートが高いので、動画を見ているときの滑らかさも期待できますね。
―― 最後に、読者へのメッセージをお願いします。
都築:良い機能や特徴はたくさんありますが、やはりコーディングモードが優れていると感じるので、エンジニアの人に使ってみてほしいですね。試してみないと気づけないですが、「こんなに見やすいんだ」と思ってもらえるはずです。騙されたと思って、使ってみてください。

