「EasyEDA Pro Online 版を使う その1 Schematic」
https://qiita.com/nanbuwks/items/106caabb9dc36f09fa5d
「EasyEDA Pro Online 版を使う その2 パーツを選ぶ」
https://qiita.com/nanbuwks/items/903c52cf4a56160e2930
「EasyEDA Pro Online 版を使う その3 デバイスライブラリを作成する」
https://qiita.com/nanbuwks/items/96ba4c0b57bd644b6989
と進めてきましたが、次に PCB を作成します。
2024/10/16 追記
EasyEDA 記事の記事一覧を作りました。併せてご覧ください。
#「EasyEDA Pro を使ってみよう! 記事 index」
使用するデータ
PCB エディタを開く
メニューから、それっぽいのを押すと
初期画面。
「Design」-「Import Changes from Schematic」またはボタン を押すと、回路図のパーツが読み込まれます。
設定
最初に、細々と設定をしておくのがオススメです。
ドラッグ設定
パーツをドラッグした時に、ワイヤーもくっついてくる設定にします。
配線設定
配線を行う時に、押しのけ配線が有効になるようにします。
なお、押しのけ配線はかなり精度が悪いので注意しながら使う必要があります。詳しくは後ほど。
クラッシュ対策
それに備えて、自動保存や手動保存を活用しましょう。自動保存は Schematic で設定していれば、PCB エディタでも有効になります。
配線幅設定
「Settings」-「PCB/Footprint」-「Common Track Width Setting」で登録済みの配線幅が表示されます。自分は最近のお気に入りである 0.16mm 幅を追加登録しました。
配置
大体のレイアウトを考えながらパーツを配置します。
自分はグリッドを 1mm 単位にして配置しています。
回路図で、対応する部品を表示するやめに回路図を同時に表示しておくと便利です。
以下は 「View」-「Window Arrangement」-「Tile Vertically」としたときの画面です。
Document Layer などを使って中心線や補助線を描いてみます。
シルクの扱い
パーツはスペースで回転しますが、シルクも一緒に回転してしまいます。
いちいち直していくのもめんどくさいですね。DocumentLayer に配置して表示しないようにするのもいいですね。
配線
グリッドを細かくして配線をしていきます。
自分は 0.1mm グリッド設定で配線しています。
配線はこのアイコン
または 「Alt」+「W」キーで配線となります。ショートカットは Alt が必要な感じ。
配線幅
太さはメニューで変更しても反映しないのでおかしーなーと思ったら、「Follow Rule」のチェックを外す必要がありました。
Shift+W ショートカットでも線幅を設定できます。
VIA
ダブルクリックするとVIAが作られ、ウラ面で配線ができるようになります。
ライン描画中に shift + V で VIA のサイズを設定できます。
ラインだけ選択
パーツの下側の配線をするときなどは、配線を編集したいのにパーツが選択されてウザいです。
そんなときは何もないところで右クリックで「Filter」-「Net」などと設定しておくと作業しやすくなります。
パーツを選択できなくなるので、適宜戻しておきましょう。
なお、自分は「Net」だとパッドをドラッグして位置がずれてしまうのがャなために、「Net & VIA」というFillter設定を追加しています。
パーツの位置がほとんど決まって、あとは配線だけというときにはコンポーネントをまるごとロックしてしまうやり方もあります
上のようにしたあとに Ctrl+A でコンポーネントを全て選択、
PropertyでLockし、その後FilterをAllにして作業をします。
Lockを解除するには「Edit」-「Unlock All」。
Auto Route
ある程度手配線をしてから Auto Route してみました。
上記のように鳴ったので少し手直しをしようとしたのですが、ワイヤーの線分のみ削除ができませんでした。
結局バックアップから Auto Route 以前のものに戻しました。
ちょっと使いどころに工夫がひつようぽいです
押しのけ配線
初期設定で押しのけ配線を有効にしましたが、立て込んでくるとむちゃくちゃな配線をし始めます。
一度絡まるとリカバリーが大変なので、慎重にゆっくり配線していきます。
配線しているところから離れた、思いもかけないところが絡まったりするので、途中経過をマウスクリックで確定ぽくしながら進めていくのがオススメです。
基板外形を決めて、ベタGNDを設定する
レイアウトに合わせて基板外形を描きます。
サイズを測るのは以下のアイコンです。
ベタGNDは、「Place」-「Copper Resion」で設定します。
GND パターンを確認したうえで仕上げをしていきますが、ルーティング時にベタは可視化されているとジャマなので、表示をOFFにします。cupper Layer をクリックした状態で Shift+M でスイッチできます。
レイヤを指定
編集対象を表面、裏面で頻繁に切り替える必要があります。
画面右側の Layer タブで表示すれば切り替えることができますがめんどくさいですね。
3ペイン表示もできますが、レイヤ表示はすぐに消えてしまうので使いづらいです。
PCB エディタの下部に Layer Bar を表示させて操作するのが便利です。
なれてきたら、キーボード・ショートカットを使ってみましょう。
「Alt」+「T」、「Alt」+「B」 で切り替えです。
KiCad では、配線は Netlist に対応していましたが、EasyEDA ではパッドに接するところに従属するようです。
パーツを回転すると 配線の VCC/GND がそれに従います。 個人的にはこちらのほうが使いやすいと感じます。
キーボード・ショートカット
ALT を使います。
- ALT + W 配線
- ALT + T トップレイヤ
- ALT + B ボトムレイヤ
- SHIFT + V VIAサイズ
- SHIFT + W 配線幅
- SHIFT + M ベタの表示/非表示
Tips
スクロール
パーツなどをドラッグしてもスクロールしないのでとても使いづらいです。
マウスの中央ないしみボタンドラッグするのが最も簡単かな?
ゴルディアスの結び目
ほどくのはあきらめて、さくっと断ち切って削除するのが早いです。
過去の履歴から復元
「File」-「Cache Recovery」
ネジ穴やロゴを追加
別記事にまとめました
→「EasyEDA Pro Online 版を使う その5 ネジ穴やロゴをパーツとして追加する」
https://qiita.com/nanbuwks/items/78856d1e734471064e18
全てのNETのセレクト
1つの線分を選択すると、すべてのAGNDが選択されてしまう。このようなときは、Filter の Net を外す
DRC
大体配線できたら Design Rule Checker をかけます。
うぇっ!
これはベタGNDを更新していなかったために干渉した結果です。
ベタを SHIFT + M で表示します。
ベタをクリックすると右側メニューに表示される「Rebuild Copper Region」を押して更新します。
更新は表側、裏側両方必要ぽいです。