12
13

More than 1 year has passed since last update.

Windows11でHyper-Vを使ってUbuntu22.04をインストール

Posted at

はじめに

2018年 および 2020年に、Windows 10 Pro Hyper-V に Ubuntu 18.04 LTS をインストールという記事を書きました。

時は流れ、Windowsのバージョンは11になりましたが、WSL2(WSLg)を使えば Linux GUIアプリケーション さえWindows上で利用できるようになりました。

そうはいっても、systemctlコマンド使って、サービスを起動したいなど、素のWSLではできないことも残されています(genieを使って解決するという方法もありますが)。

Ubuntu 22.04 LTSもリリースされましたし、Windows 11でHyper-V上にインストールしてみることにしました。

作業手順

次のような手順で作業を進めていきました。

  • Ubuntuインストールイメージのダウンロード
  • Hyper-V 仮想マシンの作成
  • Ubuntuを仮想マシンにインストール

Ubuntu 22.04 LTS インストールイメージのダウンロード

こちらの公式サイトからダウンロード可能です(https://jp.ubuntu.com/download/thank-you?version=22.04&architecture=amd64&platform=desktop )。以下の説明やスクリーンショットで使っているのは、ubuntu-22.04-desktop-amd64.iso というファイル名のインストールイメージなのですが、適宜、読み替えをお願いします。

ubuntu2204.jpg

Hyper-V 仮想マシンの作成

Hyper-V を有効化

タスクバー上の虫眼鏡アイコンから、「Windowsの機能の有効化または無効化」を検索し、起動します。

スクリーンショット 2022-05-10 161556.png

表示される機能の一覧から、Hyper-V関連の機能をチェックして、インストールを進めます。インストールが終わると、再起動を求められるので、再起動するようにします。

windowsfeature.jpg

仮想マシンを構築

Hyper-Vを有効化し、PCを再起動したら、次は仮想マシンの構築に移ります。

スタートメニュー→すべてのアプリ→Windows ツールを起動するとツールの一覧が表示されます。一覧の中から、Hyper-V マネージャーを起動します。

スクリーンショット 2022-05-10 162552.png

Hyper-Vマネージャが起動したら、左上のHyper-Vマネージャー→PC名を右クリックし、新規→仮想マシンをクリックし、仮想マシンの新規作成ウィザードを起動します。

スクリーンショット 2022-05-10 162825.png

開始する前に

こんな画面が出るので、[次へ]で次に進みます。

スクリーンショット 2022-05-10 163034.png

名前と場所の指定

名前はここではUbuntu2204としました。お好きな名前を指定してください。場所はデフォルトで提示されていますが、大容量の格納先/SSD等に格納したいというのであれば、適宜変更の上、[次へ]で次に進みます。

スクリーンショット 2022-05-10 163232.png

世代の指定

世代の指定では、Ubuntu 22.04は第2世代に対応しているので、第2世代を選択し、[次へ]で次に進みます。

スクリーンショット 2022-05-10 163823.png

メモリの割り当て

メモリの割り当てでは、必要なメモリを割り当てます。

一例を挙げれば、Ubuntu Desktop 22.04 LTSであれば、Recommended system requirements(推奨システム要求)として、4GB system memory(システムメモリ 4GB)という記述があるので、4096MB(=4GB)と指定します。

スクリーンショット 2022-05-10 164229.png

ネットワークの構成

ネットワークアダプターにはDefault Switch(既定のスイッチ)を選択しておきます。

スクリーンショット 2022-05-10 164323.png

仮想ハードディスクの接続

仮想ハードディスクを作成します。

前述のRecomended system requirements上の記載は 25GB of free hard drive space なので、25GB以上であればデフォルトの127GBなどお好みで。私は「名前と場所の指定」でDドライブを指定したので、ディスクの場所もDドライブが表示されていますが、場所の指定もお好みで。

スクリーンショット 2022-05-10 164808.png

インストール オプション

インストールオプションを指定できるので、ブートイメージファイルとして、先ほどダウンロードしたUbuntu 22.04 LTSのインストールイメージファイルを指定しておきます。

スクリーンショット 2022-05-10 165032.png

要約

ここまでの指定内容が画面に表示されます。問題なければ、[完了]をクリックして、仮想マシンの新規作成を終了します。

スクリーンショット 2022-05-10 165146.png

追加設定

仮想マシンを起動して、Ubuntu 22.04のインストールを始める前に、追加設定をします。

Hyper-Vマネージャー上で、作成した仮想マシン名(ここではUbuntu2204)を右クリックし、設定を選択すると、Ubuntu2204の設定画面が表示されます。

左側からセキュリティを選択すると、各種セキュリティの設定画面が表示されるので、

  • セキュアブートの個所にあるセキュアブートを有効にするのチェックを外す
  • セキュアブートを有効にするをチェックした上で、(Microsoft Windowsではなく)Microsoft UEFI 証明機関を選択する
  • セキュアブートを有効にするをチェックした上で、(Microsoft Windowsではなく)オープン ソース シールド VMを選択する

のうちの1つを行います。間違っても初期設定の Microsoft Windows のまま、先に進まないようにしてください。詳しい説明はこちらにあります。

スクリーンショット 2022-05-10 165938.png

あとは統合サービスからゲストサービスを有効にして[OK]です。

スクリーンショット 2022-05-10 170157.png

Ubuntu 22.04 を仮想マシンにインストール

インストール

仮想マシン Ubuntu2204 を右クリックして、起動を選択すると、Ubuntuのインストーラーが起動します。さらに、右クリックして、接続を選択すると、仮想マシンに接続した画面が表示されます。

言語に日本語を選び(あるいは別の言語を選び)、Install Ubuntu(Ubuntuをインストール)ボタンをクリックした上で、適宜、質問された内容に答えて、インストールを完了してください。

スクリーンショット 2022-05-10 170921.png

インストール時にデフォルトとは違う設定をしたのは次の点です。

アップデートと他のソフトウェア(Updates and other software)

ここではインストールするパッケージの選択を行います。デフォルトでは「通常のインストール(Normal installation)」ですが、特にデスクトップとして活用するというのでなければ、「最小インストール(Minimal installation)」にしておきます。

スクリーンショット 2022-05-10 171153.png

インストール完了後

Ubuntuが再起動したら、インストール中に設定したIDとパスワードでログインができるかどうか確認します。問題がなければ、Ubuntuのインストールは完了です。

12
13
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
12
13