Azure Percept記事一覧
- Azure Perceptってどんなもの?
- Azure Perceptデバイスのセットアップ
- Azure Perceptデバイスのセットアップ・ツアー
- Azure Percept Visionのサンプルコード+サンプルAIモデルを動かす
- Azure Percept Visionのサンプルコード+カスタムAIモデルを動かす
- Azure Perceptデバイスを初期化
Azure Perceptデバイスのセットアップ手順は、以下の公式ドキュメントに書かれています。
ちょっと日本語への翻訳がムム?という部分がありますが、丁寧に書かれていて画面ショットもあるので、じっくりと見れば支障なくセットアップできるでしょう。
ただ、あらかじめセットアップの全体像を知っておくと、より安心して作業できると思いますので、記しておきます。
ハードウェアの結線
箱を開けると、左からAzure Percept DKキャリアボード、Azure Percept Vision SoM、(購入した場合は)Azure Percept Audioが、アルミフレームに固定されています。
一瞬、「ん?これは各ボードがアルミフレームの中で繋がっているのか??」と期待しますが、そんなことはありません。取り扱いしやすいように?ボードのケース(や土台)がアルミフレームに固定されているだけで、配線はありません。Azure Percept DKキャリアボードとそれ以外を、USBケーブルで接続する必要があります。
Visionだけを動かすときの完全な結線がこちらです。
Azure Percept DKキャリアボードとAzure Percept Vision SoMを、付属のUSB-Cケーブルで接続します。電源は、AC100Vから付属のACアダプターを使って、Azure Percept DKキャリアボードに接続します。
ACアダプターは3Pなので、電源タップか2P-3P変換プラグが必要になるときがあります。(わたしは部品箱から2P-3P変換プラグを探し出してきました。)
ACアダプターをコンセントに差すのは、心の準備をしてから一番最後にやりましょう。Azure Percept DKキャリアボードに電源供給すると、ボタン操作とかは一切なく、すぐに起動するからです。
Azure Perceptデバイスの設定
Azure Perceptデバイス(Azure Percept DKキャリアボード+その他)には、最初からOSやソフトウェアがインストールされています。なので、Raspberry PiのようにパソコンからOSイメージをインストールするといった作業はありません。
とはいえ、なにも設定せずに電源オンでAzureと連携はしないです。Azureへ接続するために以下の情報を設定する必要があります。
- Wi-Fiアクセスポイントの名前とパスワード(Wi-Fi使用の場合)
- Azure IoT Hub Device Provisioning Serviceへの接続情報(DPS使用の場合)
- Azure IoT Hubへの接続情報(DPS未使用の場合)
- Azure Perceptデバイス内Linuxへ直接接続するためのユーザー名とパスワード
一旦、Azure PerceptデバイスがAzure(正確にはAzure IoT Hub)に接続さえしてしまえば、以降はAzure(正確にはAzure Percept Studioなど)からデバイスを操作できるので、このようなデバイスへ直接設定といった作業は(ほとんど)発生しません。
では、これら情報はパソコンからどうやって設定するのでしょうか?
次の図が全てを表しています。
- パソコンからAzure Perceptデバイスが立てているWi-Fiアクセスポイントに接続、Azure Perceptデバイス内のWebページにアクセスして、諸々設定する。
- Azure Perceptデバイスが、設定されたWi-Fiアクセスポイントに接続、設定されたAzure IoT Hubに接続する。
- パソコンから、AzureポータルにあるAzure Percept Studioを操作して、Azure Perceptデバイスを設定変更する。
まとめ
この記事を読んでから、落ち着いて公式ドキュメントのとおりやれば、きちんと出来上がるはずです!
「設定グチャグチャになってAzureから操作できなくなってしまった(涙)」となってしまっても、心配無用です。パソコンからUSB経由でAzure PerceptデバイスのOSイメージを入れ直すことで回避できます。(わたしは10回くらいは入れ直しています(汗))
とはいえ、それなりに手間と時間がかかるので、一発で成功したいですね。
- コンセントの接続は一番最後
- 最初はAzure PerceptデバイスのWi-Fiアクセスポイントに接続して、Webページで設定
- 以降はAzure Percept Studioで操作