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【手で書いて覚える個人開発 #02】ターミナル入門:cd・ls・mkdir で迷わない

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Last updated at Posted at 2026-11-01

この記事は、プログラミングをまったく知らない人が「AI に頼らず、自分の手でアプリやサイトを作れる」ようになるための連載(全85本)の第2回です。毎日1本ずつ公開します。

前の回: #01 開発の準備:Mac に Node.js・VS Code・Git を入れる

この記事でできるようになること

ターミナル(文字で命令を出すアプリ)で、フォルダの中を見る・移動する・新しく作ることができるようになります。

ターミナルとは

いつも使っている Finder(フォルダをクリックして開くアプリ)の、「文字で操作する版」です。

  • Finder: フォルダをダブルクリックして中に入る
  • ターミナル: cd フォルダ名 と打って中に入る

どちらも同じことをしています。ターミナルのほうが、慣れると速く、そして開発ではほぼ必ず使います(Node.js も Git も、ターミナルから動かします)。

大事な考え方が1つあります。ターミナルには**「いま自分がいる場所」があります。ここをカレントディレクトリ**(現在のフォルダ)と呼びます。命令は、基本的に「いまいる場所」を基準に実行されます。迷ったら、まず「いまどこにいるか」を確かめるのがコツです。

今日覚える4つの命令

命令 意味 Finder でいうと
pwd いまいる場所を表示する (画面上のパス表示)
ls そこにあるファイルとフォルダを一覧する フォルダの中身を見る
cd 別のフォルダに移動する フォルダをダブルクリック
mkdir 新しいフォルダを作る 新規フォルダ

あわせて、空のファイルを作る touch も使います。

手を動かす

「コピーせず、自分で打つ」のがこの連載のルールです。打ち間違いに自分で気づく経験が、いちばんの上達になります。

$ で始まる行は「ターミナルに打つ命令」です。$ は打たず、その後ろだけを打って Enter を押します。

1. ターミナルを開いて、いまの場所を知る

Spotlight 検索(command + スペース)で「ターミナル」と入力して開きます。

$ pwd

/Users/あなたの名前 のように表示されます。これがホームフォルダ(あなた専用のいちばん大もとの場所)です。ターミナルを開いた直後は、ここにいます。

2. 中身を見る

$ ls

Desktop、Documents、Downloads などが並びます。Finder のホームフォルダを開いたときと同じ中身です。

3. 新しいフォルダを作る

練習用のフォルダを作ります。ここでは、ホームフォルダの中に作ります。

$ mkdir my-site
$ ls

ls の結果に my-site が増えていれば成功です。

4. フォルダに入る

$ cd my-site
$ pwd

/Users/あなたの名前/my-site と表示されます。cd が効いて、場所が変わりました。

5. ファイルとフォルダを作る

$ touch index.html memo.txt
$ mkdir css images
$ ls

次のように表示されます(並びはこのとおり、アルファベット順です)。

css		images		index.html	memo.txt

touch は「空のファイルを作る」命令です。index.html は、このあと作るホームページの入り口になるファイルの名前です(#04 で書きます)。

6. ひとつ上に戻る

$ cd ..
$ pwd

..(ドット2つ)は「ひとつ上のフォルダ」という意味です。/Users/あなたの名前 に戻ります。

そのほかの便利な書き方です。

書き方 意味
cd .. ひとつ上に戻る
cd ~ ホームフォルダに戻る(迷子になったらこれ)
cd ../.. ふたつ上に戻る
cd my-site/css 2階層を一気に進む

補助ワザ:Tab で補完、↑ で履歴

  • フォルダ名の途中まで打って Tab キーを押すと、残りを自動で補ってくれます(cd my- まで打って Tab で my-site に)。打ち間違いも減ります。
  • ↑キーで、さっき打った命令がもう一度出ます。

練習問題(答えを見ずに解いてみよう)

  1. ホームフォルダにいる状態から、practice というフォルダを作って、その中に入りましょう。そして pwd で場所を確かめましょう。
  2. practice の中に a.txt と b.txt を作り、ls で2つ見えることを確かめましょう。
  3. practice の中にいる状態から、1回の命令でホームフォルダに戻ってみましょう。

よくあるエラーと直し方

cd: no such file or directory: nothing

cd: no such file or directory: nothing

意味: 「nothing というフォルダは、いまいる場所にはない」という意味です。

直し方: ① pwd で、いまの場所を確かめる ② ls で、そのフォルダが本当にあるか、名前の綴りが合っているか確かめる。多くの場合は、場所が違うか綴りの打ち間違いです。Tab 補完を使うと防げます。

mkdir: my-site: File exists

mkdir: my-site: File exists

意味: 「my-site はもうあります」という意味です。エラーのように見えますが、何も壊れていません。そのまま cd my-site に進んで大丈夫です。

mkdir: a/b: No such file or directory

mkdir: a/b: No such file or directory

意味: mkdir a/b/c のように、まだ存在しない途中のフォルダ(a や a/b)をまとめて作ろうとすると出ます。

直し方: -p を付けると、途中のフォルダもまとめて作れます。

$ mkdir -p a/b/c

command not found: mkdr

zsh: command not found: mkdr

意味: 「mkdr という命令は知らない」という意味です。mkdir の i が抜けています。落ち着いて綴りを見直しましょう。

スペースの入ったフォルダ名で cd が失敗する

my file.txt のように名前の途中にスペースがあると、ターミナルは「my と file.txt の2つ」だと受け取ってしまいます。この連載では、フォルダ名やファイル名にスペースも日本語も使わず、半角英数字とハイフン(-)だけにしましょう。トラブルがぐっと減ります。

答え

答え(練習問題1〜3)

1.

$ mkdir practice
$ cd practice
$ pwd

2.

$ touch a.txt b.txt
$ ls

a.txt b.txt と表示されます。

3.

$ cd ~

(cd ../ のように上へ戻る方法でも、practice はホームフォルダの直下にあるので、cd .. 1回で戻れます。)

次回予告

次回は「#03 VS Code の使い方とショートカット」です。コードを書くための道具 VS Code を、ストレスなく使えるようにします。

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