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Annual Report of the Ubuntu Weekly Recipe 2019

Last updated at Posted at 2019-12-29

2019年最後のUbuntu Weekly Recipeは、第600回「【連載600回記念特別企画】第500回から現在までのアクセスランキング」でした。というわけで昨年に引き続き、2019年に掲載されたUbuntu Weekly Recipeの記事をまとめてみます。

これまでのAnnual Reportは次の記事を参照してください。

2019年のUbuntu

2019年のUbuntuは、なんかこう、Ubuntu 20.04 LTSに向けての下準備をがんばっている感はあるものの、目立った結果としては出ていないというなんとも形容し難い年でした。

20.04向けの対応の最たるものが「過去との決別」です。具体的には次の三つが主なターゲットでした。

  • Intel x86 32bit(i386)アーキテクチャーのサポート終了
  • Python 2のサポート終了
  • X Window SystemからWaylandへ

歴史的経緯からIntelの32bit CPU向けのパッケージにはアーキテクチャー名として「i386」との名前が付いていますが、実際はi686相当のコンパイルオプションにPAEのサポートがついたものです。すでに昨年の時点でUbuntuを含むすべての公式フレーバーが、今後のリリースではi386用インストーラーを提供しないことは決定済みでした。あとはリポジトリにあるパッケージをどうするか、という状態だったのです。

Ubuntu 20.04 LTSでは最低でも5年間のサポートを行うため、20.04でi386パッケージをサポートするということはつまり5年間i386に関わる対応を行わなくてはなりません。よって20.04の時点でi386のサポートを切れるなら、切っておきたいというのが本音でした。

リポジトリ上のi386パッケージは、主に64bitのamd64アーキテクチャー上で32bitのソフトウェアを動かすために使われています。FLOSSであれば、自分たちで64bit対応してコンパイルすれば良いのですが、世の中には32bitバイナリしか提供されていないプロプライエタリなソフトウェアも多数残っているのです。そのためUbuntuを始めとするLinuxディストリビューションでは「MultiArch」という形で、異なるCPUアーキテクチャーのパッケージもインストールできる仕組みを備えています。

i386パッケージの提供をやめるということは、これらのソフトウェアが動かなくなるということでもあります。6月にUbuntu 19.10でi386のサポートをやめることをアナウンスした時点では、この件についてはかなり楽観的でした。つまり動かなくなるものもあるものの、そこまで影響は大きくないだろうという判断だったのです。

ところがi386のサポート終了のアナウンス直後に、この判断に対する異論が百出します。特にWineを利用してWindows 32bitのゲームも動かすことが可能なSteamのコミュニティからの拒絶反応が大きかったように思います。6月のアナウンスの時点で「こうすれば回避可能」と言っていた手法が、実は使い物にならないこともわかり、判断を見直すことになりました。

最終的には「最低限必要なi386パッケージは維持する」方向で落ち着いています。おそらく20.04のリリース以降にこれらのパッケージも徐々に削除されていくことになるでしょう。

もうひとつの対応がPython 2のサポート終了です。2008年末にPython 3がリリースされてからおよそ11年。Python 2系の最後のシリーズである2.7が2020年1月1日にサポート終了を迎えます。2019年末までの修正をまとめた最後のバージョンである2.7.18が2020年4月にリリースされる予定ではありますが、実質2019年いっぱいでPython 2は終了と考えておきましょう。

UbuntuはかなりのコンポーネントがPythonに依存しているため、長い時間をかけてPython 2から3への移行を行ってきました。UbuntuにPython 3が標準でインストールされるようになったのは、Ubuntu 12.10からです。その後、Ubuntu 17.10になってようやく必須のコンポーネントのPython 3への移行が完了し、Python 2が標準ではインストールされなくなりました。現在は主にDebian側で、Python 2パッケージの削除に向けた作業が行われています。

かなり急ピッチで作業が進んでいるため、2020年の前半には一通り完了しそうな雰囲気です。これによりUbuntuの20.04でも、Python 2関連のパッケージも大半が削除されることになるかもしれません。

Waylandへの移行は、まぁ、その、よくわかりません。リモートデスクトップ対応の不足が一番大きな阻害要因のようですが、これについてはGNOME側でPipeWireを利用した実装が進んでいるようです。20.04にこの実装が取り込まれるかどうか次第で、20.04かそれ以降でWaylandをどうするかが変わる感じでしょうか。

過去との決別とともに、新しい動きも少しずつ進んでいます。ユーザーに一番影響しそうなのが、snapパッケージの拡充です。Ubuntu 18.04 LTSではじめて、いくつかのsnapパッケージが最初からインストールされることになりました。2019年のUbuntuでは、これらをさらに増やすべく対応を行っています。また、サーバー向けインストーラーのsnap化、Chromiumなど一部のソフトウェアのsnapパッケージのみの提供など、昨年から引き続きsnapを推し進める対応を行ってきました。Visual Studio CodeEmacsなどサードパーティによるsnapパッケージも増えています。

ただし、snapの未来はそこまで明るくありません。対抗とも言うべきFlatpakがそれなりに市民権を得ているのに対して、snapはどうしても「Ubuntu専用」という印象を拭えずにいます。また、起動時間が遅い、日本語入力できないものがあるなど、ユーザー体験的にもいろいろと問題を抱えており、なおかつこれらの解消が「あとまわし」になっていることも、不安要素のひとつとなっています。当面はsnapへの投資が続くものとは思いますが、どこまで継続されるかはまだ予断を許さない状況です。

将来に向けての話として、CanonicalのIPO(新規株式公開)の噂もまだ続いています。IPOと絡んでいるかは不明なものの、Ubuntu 14.04 LTSが2022年までサポートされる「Extended Security Maintenance(ESM)」に入ることがアナウンスされたり、Ubuntu Advantageのクラウド特化版である「Ubuntu Pro」がアナウンスされたりと、投資家受けしそうな商用サポートの拡充に関するニュースがいくつかありました。

そういえば日本語でUbuntu/Canonicalの情報を届ける「jp.ubuntu.com」が始まったのも今年のことでしたね。長らく休眠状態だったTwitterアカウントである「Ubuntu Japan」も、積極的に情報を展開するようになったみたいなので、こちらも合わせてフォローしていただければ。ちなみに「ubuntujpのアカウント」は休眠状態のままのようです。管理者のやる気(?)が戻るまでしばらくお待ちください。

さて、2019年のUbuntu Weekly Recipeは、2014年ぐらいから恒例となっているいくやさんによる第552回「デスクトップ環境の2018-2019年」から始まりました。Ubuntu/GNOMEだけでなく、他のデスクトップ環境についても総ざらいしているので、Ubuntuや他のフレーバー、Ubuntu以外のLinuxディストリビューションのユーザーも、自分の使っているデスクトップ環境が一年でどう変わったのか振り返ってみるのも良いのではないでしょうか。また、第552回には各デスクトップ環境ごとの翻訳方法の解説も載っていますので、そちらも必見です。

2019年はこの第552回から第600回までの計49回の掲載でした。昨年の49回、一昨年の50回と同程度です。とうとう600回を超える長期連載となりました。

RecipeっぽいRecipe

Ubuntu Weekly Recipe」は「 Ubuntuの強力なデスクトップ機能を活用するための、いろいろなレシピをお届けします。 」とあるように、本来はUbuntuの(主としてデスクトップの)ソフトウェアやカスタマイズ方法を紹介する連載でした。今ではデスクトップやサーバーに関係なくUbuntu特有の機能を突っ込んで紹介したり、リリースごとの変更点のまとめ、イベントレポートなど執筆陣が思いついたものを自由に掲載していますが、今でもこのタイプの紹介記事はそれなりに存在します。

たとえばいくやさんによる第596回「snapパッケージ版Chromiumを使用する」では、デスクトップアプリケーションの筆頭とも言える「ウェブブラウザー」に関する記事となっています。第575回「Barrierでキーボードとマウスを複数のPCから共用する」や第577回「Tesseract OCRで文字認識をする」もデスクトップを活用した記事ですね。

Ubuntuの場合は、CLIも併用するとさらに便利になります。そのCLIの操作性を上げるノウハウを提供してくれたのが水野さんによる第553回「Ubuntuで写真のメタデータを扱う方法」です。写真のメタデータは情報の宝庫です。普通ならビューワーから見たものをそのまま表示するだけですが、CLIツールと組み合わせることで柔軟にメタデータを調整できる術を解説してくれています。水野さんは第579回「高速で便利なgrep「ripgrep」を活用する」でもCLIツールの活用を紹介してくれました。写真つながりだと第586回「waifu2xで画像をきれいに拡大する」では、画像そのものをきれいに拡大する方法が紹介されています。

デスクトップLinuxと言えばオフィススイートです。LibreOfficeの記事でもおなじみのいくやさんが今年は第558回「LibreOffice 6.2のユーザーインターフェース概要」にて「リボンっぽいインターフェース」を、第569回「LibreOffice 6.2.xの変更点」で新しいリリースを、第583回「LibreOfficeのPDFエクスポート機能を活用する 2019年版」にて進化したPDFエクスポート機能を紹介してくれました。

コンピューターのリソースが潤沢になることで、仮想化技術の利用が一般的になりました。特にWindows上でUbuntuを使ったり、Ubuntu上でさまざまなディストリビューション・リリースを併用したい際に、仮想マシンにお世話になっている人も多いことでしょう。仮想マシンと言えばVirtualBoxが有名ですが、UbuntuならQEMU/KVMをバックエンドに持つGNOME Boxesも便利です。ということで、第572回では「GNOME Boxesを使用する」と題してGNOME Boxesの基本的な使い方をいくやさんが解説しています。ちなみにGNOME Boxesはデスクトップの転送方式としてSPICEプロトコルを利用しています。このSPICEプロトコルに対応したクライアントを紹介するのが第595回「リモートデスクトップのためのSPICEクライアントあれこれ」です。また仮想マシンの上で3D GPUを使えるようにするために、第592回では「QEMUでGPUの3Dアクセラレーションを利用する」と題して仮想GPUデバイスを追加する方法を紹介しました。

他にも第588回ではどんなときにも重要なバックアップの話である「TimeShiftでUbuntuをホットバックアップする 2019年版」が掲載されています。また最近のUbuntuはZFS推しのようなので、第597回「UbuntuのルートファイルシステムをZFSにしてみる」なんて記事も執筆しました。

買ってみた・インストールしてみた

Recipeの定番記事の一つが「新しいデバイスを買ってみた・Ubuntuをインストールしてみた」です。昨年同様、今年もいくつかのデバイスを購入しています。

昨年から引き続き、いくやさんが第580回「AMD Ryzen 5 3400Gと2400Gを比較する」や第554回「Athlon 200GEで低価格コンパクトPCを構築する」にてAMD関連のデバイスを紹介してくれています。Software Designの2019年2月号2019年10月号でもRyzenとUbuntuについて紹介していますのでそちらも参考になるかもしれません。いくやさんは第593回「Synology DiskStationのクライアントとしてUbuntuを使用する」にてSynologyのNASをUbuntuと連携させる方法も紹介してくれました。

これまた昨年から続く話として、GPDの新しいデバイス「GPD MicroPC」を第576回「GPD MicroPCにUbuntuをインストールする」にて紹介しました。RJ-45やRS-232用のEIA-574など、最近の小型PCだと見ないコネクタが付いているのも特徴のひとつです。さらに第578回「メインラインカーネルにパッチをあてる」では、このデバイスのディスプレイを正しく使うためにカーネルにパッチを当てる方法を解説しています。

ちょっと変わったところとしては、かずはまさんの第570回「セキュリティキーを使って,Ubuntuで多要素認証をしてみよう」があります。最近は多要素認証・多段階認証の重要性が一般にも浸透しつつあり、FIDOやWebAuthnなんて単語もよく聞くようになりました。そんな中、実際にセキュリティキーを購入して、Ubuntuで多要素認証を実現したのがこの記事です。セキュリティを重要視するならこの際、個人の端末でも導入してみてはいかがでしょうか。

Raspberry Piによって一気に一般化したシングルボードコンピューターの界隈も依然として人気があります。最近は「エッジAI」として、推論に特化した小型デバイスがたくさん出てくるようになりました。第563回「NVIDIA Jetson Nano Developer KitにUbuntuをインストールしよう!」で紹介したJetson Nanoは満を持して出てきたNVDIA製のシングルボードコンピューターですね。この分野はRaspberry Piも引き続き人気であり、第564回「Raspberry Pi 3 Model B+にUbuntu 18.04 LTSをインストールする」にてUbuntuを簡単にインストールする方法を紹介しています。

「買ってみた」というよりは「新しい技術を試してみた」に近い記事としては、いくやさんによる第556回の「SMR方式のHDDでも実用できるか検証する」があります。HDDについてはまだまだ延命の余地があるし、お世話にもなっているので、今後もこういう技術がどんどん出てきて欲しいところ。

今年はRISC-Vが一気に広まった年でした。主に中国からRISC-VベースのSoCがリリースされて、日本でもいろいろ使えるようになりつつあります。第587回「RISC-Vベースの“AIoTカメラ”であるM5StickVをUbuntuで使う」で紹介したM5StickVはそんなRISC-Vの「すぐに使える」デバイスです。また、第589回「M5StickVの開発用にMaixPy IDEをUbuntuで動かす」にて開発環境の導入も紹介しています。

RISC-Vは当面「Ubuntuを動かす」ことはできませんが、Debianであればリッチなリソースを持っている環境なら動きます。来年早々にでもこのあたりの手順を紹介するつもりです。

サーバーとしてのUbuntu

Ubuntuが一躍人気ディストリビューションの一角を占めるようになったのは、紛れもなくデスクトップ版のUbuntuの使いやすさによるものです。しかしながらサーバー版のUbuntuも現在はCentOSやDebianと肩を並べる勢いで利用されています。そんなUbuntuサーバーのノウハウの紹介も、反応が良いカテゴリーの記事です。

「仮想化と言えばコンテナ型」な風潮はずっと続いています。猫も杓子もDockerという時代から少しずつ、やれ「クラウドネイティブ」だ「マイクロサービス」だ「サービスメッシュ」だなどと、Kubernetes(とかそれに類いするもの)やIstioなどのツールをより活用して何かを作る方向に移行しています。OpenStack推しだったUbuntuも、MAAS/Jujuを活用しつつコンテナ型クラウドの構築にも力を入れているようです。

第560回「microk8sでお手軽Kubernetes環境構築」では、Kubernetesの学習環境として使えるシングルノードな構築ツール「microk8s」を紹介しました。とりあえずKubernetes関連の記事のスタートラインとして書いたものの、Kubernetesの説明がその被害者たちにやたらと刺さる記事になってしまったようです。ちなみに9月ぐらいにマルチノードなクラスタリング機能も追加されましたので、続きをまた書きたいな・誰か書いてくれないかなと考えているところです。

コンテナ全盛の時代とは言え、まだまだ従来の仮想マシンも用途に応じて活用されています。第590回では「Windows/macOS/Linuxで使える仮想マシン管理ツール『multipass』」と題して、マルチプラットフォームに対応したCLIベースの仮想マシン管理ツールであるmultipassを紹介しました。multipassは先日1.0がリリースされたので、また別の機会にも改めて紹介するつもりです。

サーバー向け仮想マシンの場合は、クラウドイメージを使うと便利です。そこで第565回では「サーバー向けインストール済みイメージを活用しよう」な紹介をし、クラウドイメージの構成管理的なツールであるcloud-initを第561回「ローカルインストール時もcloud-initを活用する」で紹介しました。

クラウドによりインスタンスが増えることで、個々のインスタンスの監視をどうするのかという問題が出てきます。最近だと第562回で上野さんが紹介してくれた「モニタリングツールPrometheusを使う」にも出ているPrometheusが人気のようですね。

サーバー系と言っていいのか微妙なところですが、第568回では「overlayrootでUbuntuを一時的に読み込み専用にする」を第594回では「mmdebstrapで最小のルートファイルシステムを作る」な記事を執筆しました。実はこれらのコンポーネントは、独自のDockerイメージを作る際に活用可能なツールです。

テーマ特化な連載記事

Recipeの記事は、おおよそ一回あたり数千から一万文字ぐらいの分量になっています。技術的な記事を書いた方ならわかると思いますが、これくらいの文字数だとちょっと丁寧に説明するだけであっという間に超えてしまいがちです。雑誌や書籍といった物理的な制約が存在する記事の場合、レイアウトやデザインにあわせて内容の取捨選択を行うことになります。しかしながらRecipeの場合は物理的な制約の少ないウェブ記事なので、著者が書きたいだけ書けるというメリットがあるのです。

とは言え、たくさん書いたからと言って原稿料が増えるわけでもありませんし、制約がないせいで内容が薄くなったり、発散してしまいがちです。読者としても一回の分量が長くなると読む気力が削られることでしょう。そもそも週刊連載で一回のボリュームを大きくすると執筆者・編集者への負担が大きくなります。つまり誰も幸せにならない可能性が高いのです。しかしながら特定のテーマに対して、一回では語りきれない量の話題が存在することもよくある話です。そんな事情を反映してか、最近のRecipeには「特定のテーマ」を複数回にわけて掲載する記事も存在します。

2019年の記事だとあまり大型の連載はなかったようです。前後編に近い体裁であれば、次のような記事がありますね。

いずれも1回だと長過ぎて読みづらくなったので分割したタイプの記事です。この手の記事は大抵の場合は後者が本来伝えたかったことで、前者はその事前説明が主体だったりします。ただ前者は前者で基礎的な情報を列挙しているので、最初に前者を読んで気になったら続きを読むぐらいがいいのかもしれません。

前後編ではありませんが、たなかさんの第557回「systemdのユニットの関係を読む」と第598回「systemdユニットの設定を変える」もある意味「連載内連載」みたいなシリーズですね。みんな忙しくて誰も書けないときにピンチヒッター的にsystemdの記事を挟んでくれるのでいつも助かっています。

昨年から引き続きLXD 3.0系の記事も書いていました。Ubuntu 20.04 LTSに合わせてLXD 4.0が出ると予想されるので、このあたりは諸々アップデートしないとですね。

ちなみにこれまでのLXD記事をまとめた本「ふわっと知りたいLXD」も刊行しております。BOOTHとらのあなで販売している物理冊子+電子書籍版は残りわずかとなっております。また、BOOTHでは電子書籍オンリー版も販売しています。みんな買ってね!(#PR)

リリースごとの紹介記事

Ubuntuは半年毎にリリースしているので、半年毎に「 今回のUbuntuリリース! 」みたいな記事が書けるわけです。

今年もいくやさんが、第566回「Ubuntu 19.04の新機能」と第591回「Ubuntu 19.10の新機能」を書いてくれていますね。このシリーズは毎回人気のようです。来年はLTSの年なので今から期待しておきましょう。

LTSとLTSの間にはDebianがリリースされるのが通例です。ということで、Debianの佐々木さんに第581回「Debian 10 "Buster"の紹介」を書いてもらいました。Debian 10の新機能の大半はUbuntuのLTSにも取り込まれる見込みです。まだよくわからないのがWaylandとnftablesでしょうか。

「リリース」とは異なりますが、2019年は日本の元号が平和から令和に移行した年でした。というわけで第567回の「令和を言祝ぐ」にてUbuntuの「令和」関連の対応を紹介しています。

その他の記事

如何せん10年近くも連載を続けていると、書いている方も普段とは違う雰囲気の記事を書きたくなってきます。

ここ数年は半年ごとにオフラインミーティングをやっているので、第573回「Ubuntu 19.04リリース記念オフラインミーティング フォトレポート」と第599回「Ubuntu 19.10リリース記念オフラインミーティング フォトレポート」では、恒例のイベント紹介記事を書いています。自分が書くと同じような内容になってしまって、あまり受けが良くないなぁというのが最近の悩みです。

本連載はおおよそ年間50件の記事を掲載しているので2年に1回程度で「n×100回」の「キリ番」が発生します。というわけで第600回では「【連載600回記念特別企画】第500回から現在までのアクセスランキング」と題してこれまでのランキング記事を掲載してみました。第500回までの分は一昨年のオフラインミーティングで発表したので、そこから先の記事だけ対象です。

ちなみに最初はランキングを紹介するだけにしていたのですが、担当編集さんから「連載の趣旨を考えると技術的な話も載せたい」という依頼を受けまして、突貫(実質30分ぐらい)で最後の1ページが追加されたという裏話もあります。

今年のUbuntu Monthly Report一覧

Ubuntu Japanese TeamとしてはSoftware Designにも「Ubuntu Monthly Report」と題した連載を持っています。そこで発行日が2019年になっている記事タイトルについても一覧として残しておきましょう。

今年のRecipe一覧

今年掲載された49回のうちUbuntu Japanese Teamの投稿が46回、ゲスト投稿が3回でした。チーム内の担当回数としては、柴田が25回、いくやさんが17回、水野さんが2回、たなかさんが2回という内訳です。

まとめ

今年のUbuntu Weekly Recipeはいかがでしたでしょうか。読んだ記事・読んでない記事・書いた記事の振り返りとして参考になれば幸いです。

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